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もうすぐ北風が強くなる

広瀬隆、川内(1):電力不足のうそを証明する

関電のデマ!!電気不足で大飯原発再稼働!「嘘だとはっきり証明します」広瀬隆  4/7  書き起こし「kiikochan.blog」氏から

関西電力の嘘 関西地方は原発ゼロでも電力不足は起こらない」
2012.4.6 週刊朝日UST劇場、http://www.wa-dan.com/

広瀬隆
川内博史議員(民主党)イノベーション推進特別委員長
山口一臣
成瀬久美

山口:
ついさっき4閣僚の話し合いが行われて
大飯原発の安全性が妥当だというニュースが入って来たばかりなんですけれども
そもそもね、何で再稼働するのかっていう理由と根拠が、わたしにはよく分からないんですね。
新聞を読んでも、たとえば野田総理は「電力不足になるかもしれない」というような、
要するに電力不足になるんだという事をいっていて、
電力不足になったら経済が混乱するとか、
日本から生産拠点が海外に移るとか、
怖い話がいっぱい書いてあるんですけれども、
それは全て、「電力が不足したら」という前提で、仮定の話しなんですよ。
「本当に電力は不足するのかどうか」っていう事に関しての説得力のある説明が一切ない
というのが私の正直な印象で、

今日ゲストに来ていただいている広瀬隆さんに、
客観的な資料をもとに本当に電力が足りている、電力不足が起きないという事を証明してみようと思う試みです。

広瀬:
まず、我々が何故こういう事を言うかというと、
大事故を招いて近畿地方を廃墟になるということを、関電はですね、そもそも
「大きな津波は日本海側では起こらない」なんていう事を言っているけれど、何にも調査をしていないんですよ。
で、ここにあるように、大津波の記録が江戸時代からずっとここに宮津やなんかであるんですよ。
大津波の記録が舞鶴でもあったという事は、ここが大飯原発ですからね。

大飯・高浜ですから、これで全部浴びていたはずなんで、
だから非常に危ない訳です。
で、前にあるのが小浜市なんですね、
距離でいうとこれ、9キロ圏で100%早期死亡、事故が起こったらですよ。
こういうようなところで、小浜も全く無視されているんですね、地元の。

だから大飯原発はおおい町だけの権限で、動かすかどうかは問題じゃないという事ですね。

小浜の妙通寺住職の中島哲演さんが3月下旬についに断食を試みて、
悲壮な覚悟でこういう事をやっている、これが今の現地の状況なんです。

広く見ますとね、30キロ圏で、もう琵琶湖にすぐ来ますし、京都や大阪も壊滅する。

という事で京都も大阪も滋賀県もみんなが反対している訳ですよね。

それで今山口さんが冒頭におっしゃったような、要するに電力のね不足が起こらないんなら、
そもそもストレステストさえ必要が無いんですね。
ともかく原発が必要ないっていう事が証明されればいいわけですから、
だから今日は、実際の具体的な事を証明します。

川内博史議員について

民主党の川内さんに今日は来ていただいたんですが、
川内さんは去年から私が尊敬している方で、
何故かというと衆議院のイノベーション推進特別委員長としてですね、
東電の福島原発事故について、ずっと東電のウソを追及してこられた方で、
特に7月に川内さんが主宰して、皆さんご存じの田中三彦さん、
それから東芝の格納容器の設計者だった渡辺敦雄さん、後藤政志さん、こういう方を招いて、
東電と保安院とそれから?を相手にして非公開ですがヒアリングを実施してくださって、
そして地震の揺れで配管が破損している可能性を問いただしてですね、明らかにして下さって、
それで東電がずっと隠している事故マニュアルを出せという事を求めて、
そうして出てきたのが有名になった、あの墨塗りのめちゃくちゃなものを出してきて、
それでまた川内さんがずーっと東電に「国会をなんだと思っているんだ」と怒鳴りつけて、
そして最後に墨塗りを解除させたと、
さらに去年の12月にも田中さん、渡辺さん後藤さんを招いて、同じように自己解析のシュミレーションをして、
東電のウソを批判してこられた方です。

今日は実は川内さんは去年東電が同じようにして、
事故の後に電力不足キャンペーンをずっとやっていたんですよね、節電しようって。
その嘘を暴いて下さって、
その時は用水の不足やなんかを全部東電が隠している事を暴いて下さったんです。
それで、今年は関電の電力不足キャンペーンを暴いていきましょうという事でスタートします。

関電の電力不足キャンペーン

実を言うと去年私はこれを実証していたんですが、それが今話題にならない事がおかしいんですね。
要するに関電がですね、なんと、
「今年の夏におととし並みの猛暑であれば原発ゼロの場合25%の電力不足が起こる」と
で、これをですね、全ての新聞が引用しているんですよ。

「ええっ!?」っと思ってね。
そんなことありえない数字なもんで、これ見て下さい、これ25%、ね。
日経もね今年の2月ですよ、これ。「今夏25%不足の恐れ」
一体ね、私は新聞記者というのは何の競争能力があるのか、って思っていたら、
なんと12日になって、ようやくですね、13.9%不足になりましたって、
これは何でか?って言いますとね、
大阪府と大阪市のエネルギー戦略会議が開かれて、その会議で新しい資料を出したんですね。
そこには、13.9%。
なんでこんなに一気に下がったりするのか?と、
まずこれが怪しいでしょ?

いまもって読売の社説なんかはね、
「原発抜きでは電力の安定供給は到底望めない。合理的な理由も無しに」
なんて言っているんですよ。

だから、今から私は合理的な理由を説明します。

関西地方の企業やなんかはこういう新聞報道を流されてね、
そうやって読んでいると
「いやー、もうこれは大変だ!」
「企業が成り立たないとしょうがないから原発は危険でも背に腹はかえられない」
「原発を少しぐらい動かしてもらおうか」
と言った、こういう誤解を招いている訳です。
一般消費者も同じですけれどね。

だからそれが間違いだという事を、今からはっきりと証明します。

まずですねこれはデマです。
25%電力不足はデマ。
13.9%もデマです。


これからそれをきちっと証明していきます。

一般に公表されている統計から証明すると電力は余剰になる

要するに、今関電の言いぶんの数字を出しますと
最大電力需要、真夏の一番電力を使う時。
ある、一日だけですよ。
ある一日の短時間の事だけですよ。
夏中じゃないんですよ。
最大の予想。



火力がこれで、水力がこれで、その時他社から買い入れる電力。
だからこの分が不足すると。
これが13.9パーセントですと、大阪府知事に示した数字なんですね。

ところがわたしが計算しますと、これが同じ想定でも
火力、水力、他社からの電力会社からの融通入れると、13.5%余剰になります
逆です。
真夏のピークの時ですよ。

今の資料は第二回の大阪府市エネルギー戦略会議の説明資料に出ています。

まずですね、電力会社が持っている発電能力をどうやって求めるか?ということなんですが、
資源エネルギー庁のサイトを開いて、統計情報。
そしてその中の電力関連の電力調査統計を追っていくと、ここに統計表一覧というのがあります。
これを開くと、発電認可出力表というのがあります。
ここに出てきます、みんなが見られます。
どなたがやっても出る数値を今示しているんです。

で、ここに一般電力事業所、これは電力会社ですよね。
で、この関西っていうのが関西電力。
ここが水力、ここに数値が出ます。
火力はいろんな項目がありますが合計がここにあります。
これが関西電力の水力と火力の能力です、数値ね。

水力が819.7万KW。
火力が1690万KW。
今回、我々は原子力は不要なので、これは見ません。

さて、問題はですね、最大電力需要というところから入ります。
最大電力需要の設定というのはですね、去年実を言うと、
関西電力は3037万KWと言っていたんです。

それで、こういう状態。これは去年の夏ですけれどね、

これを原発なしでどうやるかという事を今日証明したら、
わずか3.4パーセントですが、余剰になった
こういう結果になったんですが、
そもそもこれだとぎりぎりのようですね。
実際電力不足は起こらなかったでしょ?去年ね。
何故か?っていうことなんですが、

関西電力の最大需要の想定は訂正後でも気温42.6℃

実を言うと頭のいい人がいましてね、
田中コウジさんっていう人がですね、去年の気温と電力需要を全部グラフに描いてくれたんですね。

この点が全部そうなんですけど、
その日の最高気温とピーク電力を毎日プロットしていうとこういう線になる。
これは綺麗な線上になるわけです。

これをね、のばしていく訳だ。
そうすると、関西電力が一体どれだけの最大電力
3037万キロワットを、何でそういう事を予測したかっていう事が、グラフで見ると、
42.6℃とかいう


山口:気温が?

広瀬:
あり得ない事を想定していたっていう事がバレちゃったんです

山口・成瀬:ああーーー!(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ笑

広瀬:
実際に、実際には35.6℃だったんです。最高気温でね。
それは8月9日で、
最大電力は2780万キロワットでしかなかったんですよ。

いいですか?これ引き算して下さい。
253万キロワットを、過大に電力需要に見積もって、
そもそも去年事業者に脅しをかけてきたんですよ!
253万キロワットの意味というのは、
今、大飯原発を動かそうとしているけれど、これは2基で236万キロワットですから、



こういうウソを一言いうだけで、設定するだけで、
なんと「原発は必要だ」になっちゃうわけですよ。

そもそもこういうところから始まっているんです。

25%電力不足っていうデマはもっとひどいんですね。
去年よりももっと大きな最大電力需要3138万キロワット!あり得ない想定
しているんですよ。

山口:一応気温は何度になるんだ?みたいな・・・

広瀬:
だからもう、赤道直下みたいな、そういう設定をしている訳なの。ww
でね、この最大電力需要はね、一応求め方がを言っておきますと、

電気事業連絡会のサイトで、電力統計情報、もう一回電力統計情報をクリックすると、
免責事項、ろくなことはないんですが、同意するって一応やって、
この最大電力っていうところをクリックして、
そうするとここに項目があって、総合系統最大発生日時、これの冷房を選択して、1を選択してクリックすると、
ここに関西っていうのを選択して、
たとえば最近のデータが見たかったら、2009年から12年。で、検索をクリックすると、公表が出てきます。

本当はですね、もう去年のが出なきゃいけないのに、今もって出ないんですね。
バカな統計ですがね、信じられませんけどね。
でも我々もかつては去年8月9日2784なんでね、

だから、今まで最大でおととしの猛暑で3095万キロワットだった。

で、ようするの25%のデマの根拠になったのは、
さらにそれよりも大きいデタラメ想定をしていたということで、
で、大きな非難をうけて、
大阪府市の時は最大需要をがたっと下げた訳です、
要するに去年の需要に下げたんですね。

ここだけは引っ込めた訳ですね。彼らは下げた訳です。

火力発電の整備をしない関電

次は火力の問題です。
火力はですね、関西電力の火力はこれだけあるんです。ずーーっとね。
で、このうちブルーで囲ったここがフル出力で低くしてあるのは、これは関電の言い分なんですが、
気温が上がるとガスタービンの出力がちょっと下がるので40万キロワットの減少を見ておく。

(写真撮っていませんので、想像して下さい)

これは、しょうがないでしょうから、ま、一応認める。
で、問題はここなんですね。
多奈川と宮津に合計すると195万キロワットのがあるんですよ。
これ、動かせないんです。

火力あるんですよ。
これね「古いから」って言って、
なに言ってるんですか、関電は美浜は40年もの老朽化を動かそうなんて言っているようなそういう連中がね、
火力だけは古いとか言っていて動かそうとしない。

で、実際に火力はですね、この大阪府市に出したデータでは1415万キロワットって言っていますが、
実際は海南火力は去年5月にトラブルでダウンしたんで、それはずっと放って置いたんですけれど、
本当はすぐにやらなければいけないのを、ようやく今年の夏までに運転再開で切ることになっていますので、
これはもう絶対に加えなければいけないんですよね。
海南が減っているんです。
今はもう、入れてないだけですよ。

だから、これはまだ、
今日の日付は4月5日ですよ。
真夏を迎えるまでに3か月も4カ月もあるんですから、
普通の企業であればね、こんな直ちに整備に取りかかって、必死になって取り組むべきところをね、

これは電力会社が「動かすな」って言っている訳ですよ。火力を。
「壊れている」って言って。

なぜか?
「原発を動かしたいんだから他を動かしちゃダメだよ」っていうわけで、
それで壊したままにしておくわけですよ。

これは完全なサボタージュですよね、
だから、こんな電力会社はですね、電気事業者とは言えないですよ。

関西停電と社名を変えるべきだと、みんなで笑い飛ばすべき会社なんです。
こんなのはね。

要するに関電はですね、もう発電のプロとしての自覚が、全く喪失していますね。
関西地方の企業と消費者を欺いて最悪のシナリオだけを徹底的に、
持っている能力をどんどん下げてね、アホだと。
ただのアホですよね。
普通だったらこんなに能力がありますっていうのが電力会社の誇りでしょ、
それが誇りじゃないんですね。

経済産業に威圧を与えるという、こういう意味ではですね、もう犯罪企業だと言っていいでしょう。
それが火力の問題。

水力発電そして揚水発電のデマ

さて水力ですけれど、
水力には一般の水力ダムと、揚水発電があります。
有名な黒部川それから神通川、庄川、この辺の富山県岐阜県を中心とした、有名な水力がこれだけあります。

で、もう一つは揚水ダムっていうのがあって、
揚水ダムっていうのは発電所があって、夜間に電気を送って、揚水ポンプで水を汲みあげます。
それで、昼間沢山電気を使うピーク時に、電気が足りないという時に、
この水を落として一般消費者に電気を送ると、こういうメカニズム。
これを揚水ダムといいます。

いま、一般水力から見ると、いままでね、185万キロワットって低く言っていたのが、
今度大阪府市に出したデータによると、222万キロワットにしている。
まあ、過大な渇水予測だと思いますが、一応、だいぶ彼らは抑えたので、
これは一応認めてあげましょう。

ただね、揚水発電は235万キロワットしかみていないけれど、これは許されないです。

だって、揚水発電というのはずっと使う訳じゃないんですよ。
ある、夏の暑い日だけ使う訳ですから、
それも全部ドーンッ!と落とすわけでもないしね、
要するに必要分だけを深夜に火力を焚いて上げればいいんです。

ところが原発のために造った揚水ダムだから、原発が止まっているから・・・なんて、
そういうバカなことを言っているんですよ。
そんな理屈は通らないです。

要するに揚水ダムっていうのは少しでいいから、足していっぱいにしておけばいいだけなんですよ。

だからこれはどんな事をやったって、ね、川内さん、東電の場合もそうですけれどね、
要するにこれは過小評価するわけだ。
これがね、電力会社の一番のデマのおおきなところ。
とてつもない発電量。
だから、これは電池と考えればいいんですよ。
バッテリーなんですね。

川内:そうですね。

広瀬:
水を使ったバッテリーと考えればいい訳ですから、それは充電すればいいんですから、
これはね、フルにあるんです。
絶対に減らしちゃいけない。

他社充電

さて次は他社受電なんですが、

電力会社の持っている能力は自社の火力水力だけじゃなくて
その地方地方にあるメーカーが発電機を保有して、それで滞留電気を送ってもらえる
毎年の電力需要をこう、買い取っているんですよね。
それを他社受電契約と呼んでいますが、

この数値をどうやって調べるかというと、
やはり資源エネルギー庁のですね、さっきのサイト、同じところですね。
最大日課平均、ここのところを調べると、
ここに他社充電という項目が入っていて、各社がズラーッと並んでいますよ。
今関西電力を見るんですね。
ここはどこを見ているかっていうと、
最後のところは平成24年のつまり今年の1月のシートが出てくるんです。
で、その前、ずーっとこっちにですね、ほぼ一年間出るようになっています。
一年経つとどんどん、どんどん更新されていっちゃうんです。
だからこれは全てのシートをチェックしなければいけないんですが、表にまとめたんです。
私が今のをずっと、ほぼ2年間のを表にまとめたんですが、

現在出ているのがこのあたりですね

(写真なしです)

で、今日出ていたのがこの数値で、記録してあったので、
去年はですね628.6が最大の、おととしの数値になりますけれども、一昨年の猛暑日の時に買い取った。
そして、驚いたんですけれど、今年1月がそれよりも沢山の電気を民間から買い取っていたんです。

これはね、非常に嬉しいデータなんですよ。

というのはね、今年の1月というのは、1月13日の伊方2号が運転停止して、
島根も定期検査入りして、西の方の原発は関電の高山3号だけだったんですよ。
つまり、他から買っているっていう事は、全部この中に原発の電気が入っていない。

だから、全く原発の電気が入っていない、それはじゃあどこなのか?って言う事なんですが、
ここから先が問題なんですが、
去年から週刊朝日で全電力会社にアタックして、全部守秘義務だって言って公表しないんですよ。
そこが怪しいんですね。

山口:どこからかっているかがね、

広瀬:
そう、

それをね、公開しないでそもそも電力不足だなんていう資格はないって我々は言っているんですけれど、
たとえばね、
大阪で言いますと、神戸製鋼所は大変素晴らしいのを持っていますから、
こういうところから買っているのは間違いないんだよ。

我々に内訳を言いなさいって、正直に。
って言っているんですが、全電力会社が口裏を合わせて、それでしゃべらないようにしているんですね。
ここに怪しげなところがある

で、一応、日本全国の自家発電の能力の調べ方を言っておきますと、
資源エネルギー庁の自家用発電所 民間出力表っていうところからです。
ここにこういうのが出てきてですね、各電力会社がここにずーっと並びます。

で、水力・火力・資源エネルギー等、項目が全部出ますから、
これだけの能力があるんです。
だからこれをわたしも去年から統計を取って見せていて、
日本全体で6000万キロワットある。
原発が5000万キロワットですからね、
要するに原発を全部止めても大丈夫だって言っているのは、根拠はここにあるんですけれども。

で、去年に比べまして、今年の数値はですね、また上がっていますね。
だからどんどん民間で、自家発電の能力は上がっているということですね。

近畿地方の数値でもですね、
669から667になるんですよね。だから今年1月に購入したのとぴったり合うわけですね。

だから要するに民間であるわけです。
ところが今度の関電の13.9%のデータを見ると、522しか計上していないんです。
おかしいじゃない。

山口:1月に620買っているのにね

広瀬:
買っているのに実績があるのに、何で値切るんですか?
これはそもそもおかしいんですよ。

他の電力会社からの融通

他の電力会社からの融通が他にあります。
というのはご存じのとおり、東日本と西日本は周波数が違うので一応、殆ど電力融通が出来ないという事ですが、
言い変えればこの西日本は全部融通できます。

だから、中部電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力。
これが関西電力に融通できるかどうか?っていう問題があるわけですね。

今年の2月に高浜3号が定期検査入りしたんで、西日本の原発は全部停止しました。
だから、関電に原発の電気を融通する会社は現在ありません。

こういう非常にいい状態で我々は、考えられるんですが、
関電はですね、例年、四国電力から30万キロワット融通してもらっていたんですよね。

で、四国は自家発電の企業リスト、これは電源開発の橘発電所が非常に高い210万。
大王製紙50万。住友共同火力25万。丸住製紙15万。
しめて300万キロワットの年間の発電能力を持っているんです。
ここから四電の必要分を引くとですね、170万キロワット余裕があるんですよ。
だからこれをね、四国から、いわゆる四国電力からじゃなくて、四国地方から関電に融通出来る筈ですね。

四国電力を見ておきますとね、
去年の夏ですけれども、四国電力はこんな状態だったんですが、

これでね、さっき言った余剰が3.8パーセントだと、少し足りないから、
さっきのね、300万キロワットからちょっと上澄みすれば8%余裕で、ラクラクです。

だからもちろん、去年問題が起こらなかったんです、四電でね。
だから四国も伊方原発の再稼働は全く必要ないんです。

直ちにもう、廃炉にしていいんです。

それから中国電力はどうかっていうと、
中国電力の場合はですね、ものすごい余裕があってですね、
これはもう150万キロワットは楽々に関電に融通できます。

これは去年の夏ですよ。
最大電力に対してこれだけの能力で、
そもそも島根原発は殆ど動いていませんからね、おととしから。
それでも20%余剰がありますから、これは楽々このうちの一部をね、融通できます。

だから島根原発も全く必要ないんです。

それから中部電力
浜岡を止めた中部電力。
これは、あえておととしの猛暑の時の数値で言いますけれどね、
おととしの猛暑の時の数値でも15%余っています。浜岡を全部止めてね。
これだけ余っています。

それどころかですね、ご存じの通り、このニュースが面白いんですけれど、
要するの東北地方、関東の製造業がみんな電力懸念で愛知に移動するって、
これ要するに浜岡の中部電力の電力が余っているから、

山口:余ってるから

広瀬:うん、
そっちへ行きたいというわけで、
中部電力が去年の12月から九州電力、関電に電力融通を始めています。

そしてですね、もっと嬉しいのは今年7月から、夏ですよ、ちょうど。
世界最高のコンバイドサイクルを2基230万キロワット発電が加わってですね、上越火力が動き出しますから、
だからもう、有り余るほどになる。
もう、浜岡の再稼働、これも全く論外ですね。
だから融通できます。

北陸電力もついでに言っておきますと、

北陸は大体電力需要がそんなにないですから、
これも25%っていう大きな余力が原発なしでありますから、
だから、志賀原発はもう全く不要であると。
今は何も問題は起こっていない訳。

という訳でお分かりの通り、この4社からねそてもらうだけでも膨大な電力が出てくる訳。

山口:むしろ余っちゃいますね。

広瀬:
あり余っていますよ。
だから今の話しをポイントだけ言いますと、数値だけをあげると

火力は完全に48万キロワット。
それから本当はこれ、今()してありますが、これはね、関電はことし動かしそうもないからね
だけど実際に来年これを動かすように、「バカ野郎!」ってみんなが怒るべきものであって、
動かしたら200万キロワットぐらい出ますけれど、
一応今回はこれはね、省きます、計算上ね。
動かしそうもないから。

で、水力はこれだけ出ます。
それから、他社受電もこれだけ出ます。

それから電力会社からの融通では四国電力と中部電力からだけを計算している。
これで762万キロワット出るんです。

だから、冒頭の言ったようにね、これだけで、もう楽々。
だから、関電が動かそうとしない火力をそのまま止めたままでも、
真夏にこんなに電力が余っている。

ということになりますよ。

※画像が無いので「これだけ」という言葉だけで正確な数字が分からないのですが、
  確実に関西電力の電気は余るようです。

山口:
エネルギーというのがきちっと統計として取ってるデータを基にしている訳ですからね。

広瀬:
もちろんそうですよ、だから、反論がある人がいる筈がないんですよ、これは。
要するにね、関電がどこを削って、自分たちの能力がないかというね、
バカな証明を必死でやっているね、笑えるでしょう

普通だったらね、わたしたちはこんな能力がありますよっていうのが電力会社の誇りじゃないですか。
ということなんですが、

川内:
あの、すごい良質な推理小説をですね、こう、読むかのごとき明快な説明ですよね。
要するに電力会社っていうのは今までは、
僕たちはこれだけ電力供給に頑張っているんですっていうために統計をきちんと出している訳ですよね。
で、今そのきちんと出していた事がですね、
原発を動かしたい、動かしたいっていう時にですね、
彼らからすればあだになっているという、ま、そういうことですかね。
(電力の嘘と義務、政府:広瀬隆、川内(2)へ続く)
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コメント

電力は足りていると多くの方が指摘されています。私が某所でそれについてコメントしたら電力は足りてても火力等で電気代は騰がる。企業はかえって損害を受けていると非難を浴びました。(しかも複数)どうも原発のデメリットよりも経済のメリットを考える人たちがいるようです。。事故が起きれば経済どころではないのは福一で証明されたように私は思うのですが、どうなんでしょうね。

企業の儲けは勤労者に流れない

原油公党で火力発電はコスト高との騙し宣伝が行われていますが、火力はもっぱら液化ガスと石炭です。
ガスは国際価格の3倍から6倍で購入しています。すべての経費が電気料に跳ね返るシステムを直さなければ、このばか高値の仕入れは治らないです。
それよりも、なぜ、一般の勤労者庶民が企業の利益を考慮するのでしょうね。
家計の蓄えは減って、3、4世帯に1世帯は預貯金ゼロとなる一方で、企業の社内留保金は増えるばかり。
大昔と違い、今は企業がいくら利益を上げても、勤労者賃金に還元されません。
企業の損害など、勤労者が考慮することではありません。
そんなことをお人好しに考慮していたら、死ぬまで絞り上げられるだけです。
おまけに、本当に原発を安全にして、廃棄物処理も完璧にするなら、天文学的なコストでしょうから、電気代はとてつもなく高額になるでしょう。
巷に言われる「経済」なるものは、資産家や大企業のためであって、勤労者や中小企業のためではありません。
私たちは、勤労者賃金を上げて、勤労者可処分所得の増加>内需拡大>中小零細を含めた健全な経済成長を目指す経済論でなければならないはずです。

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