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WikiLeaks:米主導のNATO軍がシリアに入っている

 欧米の捏造報道とは裏腹に、ホムスの一部街区を占拠していた「反政府軍」は掃討されて、シリアは全土で国民投票を実施した。
 この掃討の際にフランス軍人18名が逮捕されているとの報道があった。
 欧米がこれで手を引くのかはわからない。欧米マスコミ記事が捏造報道または報道しないと言ういつものパターンなので、前後の時間関係が不明なのである。

 関連ページ「シリアへの帝国主義軍事侵略が始まっている」、「帝国主義によるシリアの内戦」、「石油価格と通貨防衛のため内戦を仕掛ける欧米」。
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ウィキリークス:アメリカ主導のNATO軍が既にシリア内で作戦遂行 3/8 ROCKWAY EXPRESSから

 既に、3月2日号の「フランスはシリアで隠密戦争を進め、18名の戦争捕虜がいる」で示したように、欧米の正規の軍部隊がシリア国内で作戦を進めているようである。今回はウィキリークスからの情報である。

 シリア政府が捕虜となったフランス兵の取り扱いで、秘密裏にフランス政府と交渉を始める段階で、このような情報が出てきていることで、そのまま秘密交渉ができるのかは怪しくなってきた。

 しかし、米・英・仏は仕方ないとして、ヨルダンとかトルコまで一緒になってシリアのアサド政権の転覆を狙っているということになると、中東・アラブ世界の分裂が加速することになる。トルコは軍を創設したアタチュルクが隠れユダヤであったし、現首相のエルドアンも隠れユダヤといわれているから、潜在的にイスラエルと対決状態にあるシリアに対してはトルコは反シリアであったということになりそうだ。

 こうなると、スンニー派のアラブ諸国は、反シリアとみなさざるを得ない状況になっていくかもしれない。シリア政府の友人はめぼしいところではわずかにイランとレバノンのヒズボラ、それにイラクのシーア派政権だけ、となるかもしれない。

 ときあたかもイランでは強硬派のハメネイ師に近いグループが国会議員選挙で勝利したというし、そもそも今回のニュース・ソースはイランのPressTVであるから、このウィキリークスの情報をイランは真実と見ているはずだし、そうなれば、今まで以上にシリアに対する軍事支援を強化することになるだろう。

 この情報をロシアがどう見るか、ということが問われそうだ。フランス兵が捕虜となっているという情報はティアリー・メイサンがロシアのテレビ番組で暴露したことでもあり、今回のウィキリークスの情報と合わせて、シリアが欧米側からの直接的軍事侵攻を受けている、と見做し、ロシアもより本格的な軍事的支援に傾かざるを得ないであろう。

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●ウィキリークス:アメリカ主導のNATO軍が既にシリア内で作戦遂行
http://www.presstv.com/detail/230376.html
【3月7日 Press TV】

 ウィキリークスのサイトで、秘密のアメリカ主導のNATO軍がシリア国内で反シリア政府作戦を行っていることが暴露されている。

 ウィキリークスはアメリカの情報会社ストラトフォーで仕事をしているアナリストからの機密電子メールを掲載した。それには昨年12月、フランスとイギリスのNATO将官らが参加したペンタゴン内での会合にアナリスト自身が出席したと言っている。

 このアナリストは、アメリカ主導のNATO部隊は既にシリア国内に入っており、訓練を武装勢力に施している、ということを知ったという。

 「SOF(特殊作戦部隊)」チーム(米・英・仏・ヨルダン・トルコと思われる)が既にシリア国内にいて、偵察と訓練をしている」と、このアナリストはメールで書いている。

 このストラトフォーのアナリストは、「考えられることは、ゲリラ攻撃、暗殺などの作戦を行う」ことで、シリア政府を転覆させよう、というものだ、と語る。

 この話は、欧米の軍事同盟がシリア内に軍は展開していない、としているにもかかわらず、出てきた話である。

 これに加えて、シリア内の武装勢力は最近、政府軍を攻撃するための兵器類をフランスとイギリスから受け取ったと語っていた。

 シリアのアサド大統領は6日、シリア国民はテロリスト・グループを殲滅し、またシリアの改革を推し進める決意でいる、と語った。彼は、外国の勢力はシリア政府転覆を図っていると語った。

 シリアは2011年3月中旬頃から騒乱に見舞われている。その頃から数えて、治安部隊員も含めた数百人もの人々が殺されている。

 米・英・仏それにサウジアラビアとかカタール、トルコなどはアサド政権に対抗するための手段を支援してきている。
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