2010年の経済総括
2010-12-16
私は、株も為替もしませんが、私自身を含めこの国の人々の生活と、世界の経済状況については、おおいに関心があります。
何故なら、社会生活(幸と不幸)に多大な影響を加える制度も、また現実の有様も、経済制度とその有様に依拠していると思うからです。
FP兼経済評論家の中原圭介と言う人がいて、1.2年という中期見通しでは概ね予測が当たります。
彼は、1年以内の短期の相場予想ではなく、ファンダメンタルスと現状の歴史展開からの実体経済予測をもとにして、概ねの中期傾向を述べるというスタンスです。
従って、個別利益と個別不利益、というか、勝ち負けについては明確な断定はしません。
また、国際金融資本の恣意的な動向も、あまり断定はしません。
それが、かえって経済の中期見通しには有益な発言となっています。いわゆる長期投資家に人気があるようです。
投機の予想でなく、経済予測となっている所以です。
投資家向けの記事ではありますが、おおいに参考になっています。
中原氏から、2010年の総括を引用します。
.............................................................................
2010年の総括
12/15
今年も残りは2週間あまりとなりました。そこで今回は、2010年の予想の総括をしたいと思います。
全体の流れを俯瞰すると、ブログでは以下のような予想をしていました。
〔1月〕過剰流動性相場を侮ってはいけないとし、春先までは国際優良株が買われる展開を予想(1月6日の記事)
〔2月〕ギリシャの財政問題が他のEUの高債務国にも波及し、今後の世界経済の大きなリスクになるだろうと予想(2月15日の記事)
〔4月〕世界的に株価が高いのは4月中までで、5月からは軟調になるだろうと予想(4月5日の記事と4月19日の記事)
〔5月〕株式は利益確定し、相場を休むことを提案(5月7日の記事)する一方で、マネー経済の復活が欧州の財政悪化国を次々と攻撃すると予想(5月19日の記事)し、米国経済が再び後退に向かうだろうとも予想(5月27日の記事)
〔6月〕当面のNYダウ平均のレンジを11258(10507)ドル~9757ドル、日経平均のレンジを9000円~10000(10393)円と予想(6月23日の記事)
〔8月〕9月の日本株は様々な要因から警戒する必要があると注意を喚起(8月25日の記事)
〔10月〕米国の金融緩和の長期化は結果的に実体経済を悪化させると予想(10月25日の記事)
〔11月〕個別銘柄では下げ過ぎなものが多く、年内はワンチャンスあるだろうと指摘(11月2日の記事)する一方で、欧州の財政危機は2011年以降も蒸し返されると予想(11月29日の記事)
中にはまだ結果が出ていないものもありますが、経済や株価については大きな流れは当たっていたと思います。
確かに、政治的なイベントや中央銀行の金融政策を読み間違い、実体経済や株価の動向にズレが生じたこともあります。
しかし、実体経済の大きな流れが理解できていれば、資産運用で大きな失敗をすることはありませんし、いつも冷静に余裕を持って対処できるでしょう。
(セミナーのお知らせ) 12月22日(水)にスタンダードチャータード銀行で『2011年以降の世界経済』と題するセミナーを行います。ふだんセミナーではしないような内容のお話もする予定です。興味のある方は、以下のURLをご覧ください。
http://www.standardchartered.co.jp/jp/cb/pb/event/index.html
(感謝のお知らせ) 新刊『騙されないための世界経済入門』が発売後1カ月足らずで47000部まで増刷されました。これもみなさんのおかげです。ありがとうございます。
(引用終わり)
何故なら、社会生活(幸と不幸)に多大な影響を加える制度も、また現実の有様も、経済制度とその有様に依拠していると思うからです。
FP兼経済評論家の中原圭介と言う人がいて、1.2年という中期見通しでは概ね予測が当たります。
彼は、1年以内の短期の相場予想ではなく、ファンダメンタルスと現状の歴史展開からの実体経済予測をもとにして、概ねの中期傾向を述べるというスタンスです。
従って、個別利益と個別不利益、というか、勝ち負けについては明確な断定はしません。
また、国際金融資本の恣意的な動向も、あまり断定はしません。
それが、かえって経済の中期見通しには有益な発言となっています。いわゆる長期投資家に人気があるようです。
投機の予想でなく、経済予測となっている所以です。
投資家向けの記事ではありますが、おおいに参考になっています。
中原氏から、2010年の総括を引用します。
.............................................................................
2010年の総括
12/15
今年も残りは2週間あまりとなりました。そこで今回は、2010年の予想の総括をしたいと思います。
全体の流れを俯瞰すると、ブログでは以下のような予想をしていました。
〔1月〕過剰流動性相場を侮ってはいけないとし、春先までは国際優良株が買われる展開を予想(1月6日の記事)
〔2月〕ギリシャの財政問題が他のEUの高債務国にも波及し、今後の世界経済の大きなリスクになるだろうと予想(2月15日の記事)
〔4月〕世界的に株価が高いのは4月中までで、5月からは軟調になるだろうと予想(4月5日の記事と4月19日の記事)
〔5月〕株式は利益確定し、相場を休むことを提案(5月7日の記事)する一方で、マネー経済の復活が欧州の財政悪化国を次々と攻撃すると予想(5月19日の記事)し、米国経済が再び後退に向かうだろうとも予想(5月27日の記事)
〔6月〕当面のNYダウ平均のレンジを11258(10507)ドル~9757ドル、日経平均のレンジを9000円~10000(10393)円と予想(6月23日の記事)
〔8月〕9月の日本株は様々な要因から警戒する必要があると注意を喚起(8月25日の記事)
〔10月〕米国の金融緩和の長期化は結果的に実体経済を悪化させると予想(10月25日の記事)
〔11月〕個別銘柄では下げ過ぎなものが多く、年内はワンチャンスあるだろうと指摘(11月2日の記事)する一方で、欧州の財政危機は2011年以降も蒸し返されると予想(11月29日の記事)
中にはまだ結果が出ていないものもありますが、経済や株価については大きな流れは当たっていたと思います。
確かに、政治的なイベントや中央銀行の金融政策を読み間違い、実体経済や株価の動向にズレが生じたこともあります。
しかし、実体経済の大きな流れが理解できていれば、資産運用で大きな失敗をすることはありませんし、いつも冷静に余裕を持って対処できるでしょう。
(セミナーのお知らせ) 12月22日(水)にスタンダードチャータード銀行で『2011年以降の世界経済』と題するセミナーを行います。ふだんセミナーではしないような内容のお話もする予定です。興味のある方は、以下のURLをご覧ください。
http://www.standardchartered.co.jp/jp/cb/pb/event/index.html
(感謝のお知らせ) 新刊『騙されないための世界経済入門』が発売後1カ月足らずで47000部まで増刷されました。これもみなさんのおかげです。ありがとうございます。
(引用終わり)
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