ホルミシス効果などと言う「馬鹿話」
2012-01-11

3月に大爆発を起こした直後の福島第一原発正面入り口に防護服は勿論、最低限の帽子もマスクも無しで乗り込んだ評論家の副島隆彦氏。
「ラドン温泉などに見られるとおり、低線量被曝は人の免疫力を活性化させる。ホルミシス効果だ」などと言う「馬鹿話」が、御用学者や御用評論家によって公然と語られて国民を騙し続けている。
「原発安全神話」が壊れて、隠しとおせずにレベル7であることを認め、放射能被害が甚大なことが判明した時期から始まった「放射能安全神話」である。
この極めて悪質な馬鹿話の流布。
以下は怒りの引用。
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低線量被曝は安全・安心「ホルミシス効果」 1/11 「逝きし世の面影」氏から
面白すぎる。たとえその主義主張に賛成出来なくても、このように自らの主張を『体』を張って『証明』しょうとする真面目な態度には敬意を表したい。
誰にでも出来ることではなく十分に尊敬に値するでしょう。
この画像から推察出来ることは、間違いなく副島隆彦氏は、放射能は安全安心とのホルミシス効果を心底信じているらしい。
ホルミシス効果(放射能は安全安心)を主張している御用学者は大勢いても、実際に自分が実行出来るほどの度胸のある命知らずは誰もいない。
『すぐには健康に影響ありません』と他人には言いながら、自分は防護服を完全着用していた三百代言の枝野幸男。
無責任で破廉恥で腹立たしい。
例外の副島隆彦氏は正反対の見上げた態度で、世の中が愉快になるので是非とも友人の一人に持ちたい。
ただし、身近な家族にはあまり持ちたくない。ましてや自分の上司には絶対になって欲しくない種類の人物である。
副島隆彦君ですが確かに面白い。面白すぎる。昔は自分でも体を張って危ない遊びに興じていたので、私はこんな阿呆な命知らずな人が大好きですよ。
いや~あ素晴らしい。いいですね。
100年以上昔に近代細菌学の開祖コッホがコレラ菌を発見したが、ドイツの医学会の重鎮で近代衛生学の創始者ペッテンコーフアーは真っ向から反論する。
『コレラは劣悪な環境が原因で発病する』と主張するペッテンコーファーと、『コレラはコレラ菌で発病する』とするロベルト・コッホの間で大論争になる。
ペッテンコーフアー先生は『そんなもので発病する訳が無い』との信念で、コッホが純粋培養したコレラ菌の培養液を一気に飲み干したのですが、コレラに感染するどころか下痢一つ起こさない。
それどころか当時としては長命な82歳まで長生きしているのです。
副島隆彦も間違いなく長生きする。
ただ誰にでも出来る技ではなくて、マックス・ペッテンコーファーや副島隆彦の真似をすると命がいくらあっても足りません。
『ホルミシス効果と産経新聞と「作る会」系文化人』
福島第一原発事故がレベル4でも5でもなくチェルノブイリと同じレベル7の最上級の過酷事故であることが発覚した後、原発推進のマスコミや原子力学会などの御用学者が『放射能は怖くない』し、それどころか健康に良いとのホルミシス効果を言い出した。
『新しい歴史教科書を作る会』の岡崎久彦までが産経でホルミシス効果を主張。
しかし、元駐タイ大使の岡崎久彦といえば『アメリカについていけば100年安心』なる能天気な対米従属命なのだが、米議会の対日非難決議阻止目的でワシントンポスト紙に『米兵用従軍慰安所』を日本政府が作った事実を全紙広告した。
動機は『日本に良かれ』なのだが、対日非難決議に手を貸す丸っきりのオウンゴールで国辱的な大馬鹿者である。
今回のホルミシス効果も同じ水準の話ですね。
原子爆弾で日本人が何十万人も死んでいるが被曝した全員が死んだ訳ではない。
BBCの娯楽クイズ番組で『世界一運の悪い男』としてヒロシマナ・ガサキで二重被曝した例が面白おかしく紹介され、在英日本大使館が抗議する騒ぎにまで発展した被爆者の山口 彊(つとむ)さんが93歳で去年亡くなられたそうです。
この人は広島で原爆の直撃をうけ大火傷をして治療の為に移送された長崎でも原爆にあったが死なずに生き延びた。
世の中には必ず山口さんのように生命力が特別強い人が必ずいる。
エボラ出血熱で村が全滅しても何人かは生残ったり純粋培養されたコレラ菌を飲んでも無事でコレラに感染しない。
アウシュビッツでも生残る様にコレラ菌に汚染しても原爆の直撃を受けても運とか生命力が抜群に強い人たちが必ず一定数生残るが『生残った人たち』とは一種のエリートで人並み以上の体力とか免疫力とか生命力がずば抜けて優れている人々なのです。
誰もが生残れる訳ではないのです。
我々普通程度の体力の一般市民よりも、これ等の被曝しても生き延びた飛び抜けて強靭な人たちが少し長生きしても不思議は何も無い。
アメリカの南北戦争当時に北軍の兵隊募集の広告の文句が『ニューヨーク市民の死亡率よりも軍の死亡率は低い』→『だから戦争は怖くない。安全・安心』だったが、これと同じ種類のインチキ宣伝ですね。
ニューヨーク市の死亡率の数字は病人や老人や新生児も含むが、対して軍隊は普通なら死なない健康な若者だけの死亡数なのです。
原爆で一般の何十万人もの普通の免疫力や生命力の人々が死に、特別運が良い選り優れた人々だけが被曝者として生残った。
放射能影響研究所がこれ等の資料を管理しているのですが、この研究所はそもそも米軍が管理していたので軍事機密として資料を公開しなかった。
この方針は今のように日本側に移管された後でも同じで現在でも12000人分の資料の存在がわかっているのですが、公開を拒んでいるのです。
自分たちに都合の良い部分だけに限定して公開しているのが現状であり、今でも軍事機密の部分があるようなのです。
低濃度放射線が健康に良いとのホルミシス効果とは、ラジウム温泉(ラドン)の効用と同じで生命が元々持つ免疫力を高める効果があるとされる。
ラジウム温泉とは固体のラジウムが崩壊した後のラドンガスが温泉に熔けたもので有名な秋田県の玉川温泉でも被曝量は0・数マイクロシーベルトと微量で観光客は年間数回程度の少なさで温泉町に住んでいる住民でも1日数十分以下と少ない。
福島県のように1年中24時間ラジウム温泉での被曝量の数千倍から数万倍もの放射線に晒されるなど有り得ない狂気の話である。
低線量放射能は安全安心とのホルミシス効果は『スポーツが体に良い』と同じ原理で普段眠っている免疫力を『刺激を与えて活性化』させる。
ただし、短時間で限定的だから効果があるが、それ以上では矢張り間違いなく体に悪い。
過剰なスポーツは体に悪く、プロスポーツマンが引退する原因は、過激な運動でのスポーツ障害で自分の体がぼろぼろになるからですね。
これ等の話は故障した真空管のラジオを軽く叩いて治した昔話に似ている。
あるいは登校拒否とか自閉症の子供達を叩いて治したと主張する戸塚ヨットスクールの禍々しい話にも似ている。
確かに叩く事で『刺激を与えて活性化』することは十分考えれるが、必ず治る(確定的)という性質のものではなくて、その結果は確率的で限定的である。
『生体の免疫力によるサバイバル』
人類は長い間、放射能だけではなく様々なウイルスや細菌やカビ毒などその他の生存を脅かす有毒物と共存してきました。
ダーウィンの自然淘汰の話みたいですが、親が煙草を吸うと子供の死産とか早産、低体重児の比率は高くなるが無事に生まれた子供は環境汚染、得に汚れた空気などの公害に強いらしいですよ。
放射能ですが、地域によっては土壌自体が強い放射線を出している場所が地球上には存在するが、別に住民が特別他の地域と比べて放射能の影響で短命であるとかの統計は無いらしい。
それを理由にして原発村の御用学者やマスコミが、『放射能は安全』であるとの宣伝をしているのですが、これも喫煙者の乳児の話と同じで弱い個体は淘汰された結果でしょう。
チベットなど高所の住人でも同じで、元々其処に住んでいる人は4000メートルの高地の低酸素でも何とも無い。しかし低地からチベットに行ったら酸欠で到底体が持たない。
1960年代に中印国境紛争では低地から派遣されたインド兵は行軍するだけでばたばたと高山病の肺水腫で死亡するので、そのためにチベット駐留の中国軍の完勝に終わる。
この国境紛争の原因とは元々はヒマラヤ山麓の南側が中国とインドの国境線だったからで、当時辛亥革命で国内が混乱した隙に1914年イギリスが北側のヒマラヤの稜線に新しい国境線『マクマホンライン』をイギリス領インドと当時独立宣言していたチベットで決めたことに由来する。
何故中印国境が山の稜線ではなく昔はヒマラヤの南側山麓だったかの理由は簡単で、山岳戦では高地でも動けるチベット兵は無敵で平地の兵隊では誰も勝てなかったのですね。(本来のチベットの領土は四川省や青海省を含み今のチベット自治区の2倍の大きさ)
この高地適応したチベット人ですが、最近のDNAの研究から判ったことですが2500年以前に低地の漢族から分離したらしい。
ですから福島県でも同じことが考えられて何の心配も要りません。
我々の生きている代では間に合いませんが2500年ぐらい辛抱すれば、弱い個体は淘汰されて放射能汚染にも十分に適応するでしょう。
『ホルミシス効果とペトカウ効果』何れが正しいのか
誰でも憲法で『信教など内心の自由』が保障され、個人の『内心』は聖域で何を信じようと自由で干渉するべきではない。
普遍的な宗教などはインチキで、違いがある方が因り値打ちがあるとも解釈でき、欧米一神教のように普遍的な宗教や道徳を主張する行為は胡散臭い。
ところが唯一の普遍的な存在である『科学』で個人で違いがあっては困る。
『違い』がある場合には時間がかかっても第三者による批判と検証作業を経て、正誤の判定を行う必要がある。
共通の『科学の物差し』が無いと、社会全体や我々全員が困るのですね。
産経など原発推進派のマスコミが突然言い出した『安全安心』ホルミシス効果は、今までの電力会社が行っていた原発安心神話の続きの、放射能安心神話の印象操作であると思われる。『科学』ではなくて多分『政治』の話ですね。
しかし万が一『科学』であるなら、原発賛成派だから→その『主張がすべて間違いである』とはならない。
原発推進派の人たちの主張が正しいか間違っているかは断定出来ないし、すべきで無いのです。時にはガリレオ・ガリレイの地動説のように世間の常識とは正反対で異端とされた側が正しい場合もあるからですね。
しかし、少なくと『安全安心』ホルミシス効果は今までの一般的な科学的知見とは違いがあり過ぎる。
胡散臭すぎるのです。
何故多くの人々は放射能を恐れるのか。
この原因は放射能ではDNAを傷つけるが、発癌では因果関係が確率的にしか現れず、しかも政府やマスコミが俄に言い出したように『直ぐに健康に影響』せず時間がかかり『よく分からない』からなのです。
放射能と健康被害の関係は、唯一核兵器を人類に対して使用したアメリカではヒロシマナガサキの遥か前から研究していた。
囚人に人体実験をしたり自国軍の兵士をネバダの核実験現場に送り込んで被曝させるなどを繰り返した結果ある程度の知識も有るし、勿論もっと大掛かりなヒロシマナガサキの被曝者の資料もある。
アメリカの握っている放射能被害の知識以上の検証作業は、今となっては人道上許されないので、多分放射能の恐ろしさはアメリカが一番正確に知っている。
ですから、これは米軍に聞くのが一番正しいでしょう。
ところがその米軍の核戦争にも対応している原子力空母は1号基が爆発した途端空調設備を理由にしてメンテナンス中に、まるっきり女風呂の火事のように東京の南にある横須賀から恥じも外聞もかなぐり捨てて大慌てで九州の南の海域まで逃げていった。
4月5日になって原発が一段落してから長崎県の佐世保の米軍基地に入港している。
米軍の艦船や兵士に50海里(93キロ)からの退避を勧告。アメリカ市民にも名古屋より西に退避するように勧告するし大使館も大阪に移動させた。
これ等のアメリカ政府や軍の行動が科学的に間違いで稚拙な判断であるなら、これ以上に世間を騒がす悪質な流言飛語は無い。
しかし日本政府が不快感や抗議したなどの事実はまったく無い。
それなら日本政府も『放射能は恐ろしい』とのアメリカの判断を正しいと認めていることになる。
『絶対確かな「儲け話」を勧誘するインチキ』
東大の稲 恭宏先生が医学博士の肩書きで、『低線量率放射線療法の効果により、病気も治るし元気に』なり、『これから福島県民の健康は益々良くなり長生き出来る』と本当に思っているなら、ネット空間で御託を並べるよりも自分自身が福島第一原発になるべく近い場所に別荘を購入するかサナトリウムを建設するべきなのです。
その方が1万倍は説得力がある。
しかも、今なら風評被害で30キロ圏は全てが空き家であるが反対に借り手は一人も無いので、只同然か費用無しでトンデモナイ豪邸が自由に使える。
どれほど正しい意見でも今のように他人に薦めても自分が実行しないでは誰も信じる人はいない。
基本的にインチキ臭い。
その意味では記事で紹介したマックス・ペッテンコーファーや副島隆彦は立派である。
確かにコッホも偉いが、ペッテンコーフアーの信念の行動はやはり立派なことで、結果的には間違いであったが、あっぱれで見上げた態度である。
己の信念に殉じて『命』を賭けるなどは凡人には出来ない。
それに『安全安心ホルミシス効果』が本当なら、100年に一度有るか無いかのビッグチャンスですよ。
日本は資本主義の世の中であり、『誰も知らない儲け話』が実際に存在しているなら他人を勧誘するのは大間違い。出来る限り知らさない方が良い。
有利な『儲け話』は知っている人が少ないから成り立つ。
しかも危険を『安全である』と偽る行為は人道に悖る悪事であるが、その逆は何の問題も生まれ無い。
『安全安心』のホルミシス効果を黙っていてビル・ゲイツ並の大儲けしたとしても誰にも迷惑にならない。
他人の迷惑どころか放射能汚染した誰もが嫌がる土地の買占めは金儲けと人助けの一石二鳥で千載一遇のビッグチャンス。これ以上に良い話は滅多に無い。
そもそも、みんながありもしない恐怖におののいていても、基本的に実害は少ない。
ラジウム温泉の効能と、放射能の危険度とは混同する人は誰もいないでしょう。
胸部レントゲンなどの医療行為を多く受けた方がよいとか原発関連の下請け業者など高リスクな人は長生きするなどインチキにも程が有る。
今なら放射能の汚染地の噂がある自主退避区域なんか、捨て値で手に入りますよ。
皆さんが買わない今の内に買い占めれば濡れ手に粟の大儲け間違いなしです。
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