エジプト軍政批判の大デモ、2人死亡750人負傷
2011-11-20

タハリール(解放)広場を埋める数十万の抗議者たち
エジプトの革命は依然進行中である。
大衆は9月にシオニスト国家の大使館を破壊してみせたが、今も軍政と闘っている。
「反政府闘争はムバラク追放で終わらない」、「復興するイスラムの力」、「R・フィスク批判:民衆か宗派かではない、闘う思想の重要性」。
欧米に都合の良い合理的世俗政権づくりが困難なことは、軍政自身が解っているだろう。
保守イスラムかイスラム復興社会主義かであり、世俗軍政自身がもう、持たなくなっている。
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エジプト軍政批判デモで衝突、1人死亡 676人負傷 11/20 AFP
エジプト首都カイロ(Cairo)で19日、同国を暫定統治する軍に抗議する座り込みデモが行われていたタハリール広場(Tahrir Square)で、強制排除に乗り出した警官隊がゴム弾や催涙弾を発砲してデモ隊と衝突、1人が死亡、676人が負傷した。
現場の医師によると、発砲を胸部に受けて負傷した男性が死亡した。また、エジプト保健省報道官は、半国営の中東通信(MENA)に対し、タハリール広場で起きた衝突による負傷者は676人に上ったと述べた。
タハリール広場は、2月にホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)政権を打倒した18日間の反体制デモの中心地となった場所。軍の暫定統治に抗議する今回のデモも、民衆蜂起「アラブの春(Arab Spring)」の原動力となった人びとが組織している。
デモ隊は、エジプトを暫定統治する軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ(Muhammad Hussein Tantawi)議長の退陣を求めて「タンタウィを倒せ」とスローガンを叫んだ。デモ隊が投石などを行うと、警官隊はゴム弾を集中砲火した。
座り込みデモはすでに数日間続いている。デモ主催者らは、ムバラク政権下でのデモ弾圧に関与した警察官や当局者に対する迅速な裁判を要求していた。さらに18日には、迅速な民政移行を求めて数万人が合流した。
2月11日のムバラク氏退陣以降、エジプトを暫定統治する軍は大統領選挙後に権力を移譲すると述べているが、選挙の日程はまだ決まっていない。(c)AFP/Samer al-Atrush
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エジプトで軍政への抗議デモ、警官隊と衝突 死傷者750人超 11/20 CNN
エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で19日、ムバラク政権崩壊後の暫定統治に当たる軍最高評議会に抗議するデモ隊が警官隊と衝突し、保健当局によると2人が死亡、750人が負傷した。
同広場では18日、新憲法案が軍予算を議会の監視対象としていないことに対してイスラム政党などが抗議デモを行い、数万人が参加した。夜になって警官隊が広場に展開し、催涙ガスなどでデモ隊排除を図ったが、数千人がその場に残り、軍最高評議会に抗議するスローガンを叫んだ。この中には、今年初めの反ムバラクデモで負傷した参加者らの家族が多数含まれていたとみられる。
目撃者らによると、デモ参加者らは警官隊に火炎瓶や石を投げ付け、警察車両に火をつけた。周辺の路上でももみ合いが起き、タイヤを燃やす煙が立ち上った。
国営メディアは、スエズやアレクサンドリアなどの都市でもデモ隊と警官隊が衝突したと伝えている。
内務省によると、警官側の負傷者は20人に上った他、8人が逮捕された。政府は対策を協議するため、緊急閣議を開いた。
同国では今月28日から総選挙が実施される予定だが、デモの激化で延期される事態も懸念されている。
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