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もうすぐ北風が強くなる

裏表を使い分ける卑劣な連中:武田

 その時々でその都度、裏表を使い分けるマスコミ、御用学者と御用評論家たち。
 卑劣漢と言うのでしょう。

ダブルB」から「シングルM」へ1 森林とCO2   10/31  武田邦彦

福島原発事故は、1)私たち大人の責任であり、2)子供たちが被曝した、という点では、その原因を求めて直しておくのは、これも大人の責任でしょう。

福島原発事故のもっとも大きな原因は、日本社会、または日本の大人の行動が「ダブルB(ダブルバインド)性」が強く、日本人の意思や心が「シングルM(シングルマインド)」(裏表ナシ)ではなかったことと思います。
そこで「批判ばかり(ダブルBを批判する)」だけではなく、これからは「前向きに(シングルMを具体的に)」書くことにしたいと思います。

第一回目は、もっとも優しいダブルBで、日本の大人の幼稚性に基づくものを取り上げ、原発ばかりの話題をしばしの間、忘れたいと思います。
・・・・・・・・・
日本の環境専門家は次のように言います。

学問的研究会「森林はCO2(二酸化炭素)を吸収しません」

ホームページ「森林はCO2(二酸化炭素)を吸収します」

その心は  「ウソを言って補助金を貰います」
・・・・・・・・・
樹木はCO2を吸収して体を作ります。そして死してCO2を微生物が分解して自然は「持続性」を保ちます。森林は今日、誕生する樹木もあれば、今日、朽ち果てる樹木もあります。森林は増やし続けることもできません。

このような国民の「幼児性」と指導者の「不誠実」が福島原発事故を招きました。

首相、知事、市長「原発は安全です」

立地委員会   「原発は危険だから僻地、海岸に作ります」

その心は    「ドイツに美味しいワインを飲みに行きたい」

私は日本人として恥ずかしい。シングルMにする方法は簡単です。
1)温暖化は日本は歓迎、
2)日本は海に囲まれているから気温は変わらない、
3)もし気温が変わるとしたら中国とアメリカだがCO2の削減はしていない、
4)「森林はCO2を吸収する」というウソを止めてシングルMで行く、
5)景気は良くなり若者の就職率はあがる、
6)暗い昼休みは終わりになる、
7)特に東京の人は森林もないのだし、気温も3.5℃も上がっているのだから黙る。

シングルMの誠実は社会を子供たちに引き継ぎたいと思います。瀬戸内海に浮かぶ大三島にいると心は綺麗になり、日本人のルーツ、素朴な心、美しい海、人情溢れる人々、私たちが忘れたものを思い出します。
今日は、講演に疲れてすぐ寝たいと思ったのですが、この大三島の自然が私に呼びかけています。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ダブルB」から「シングルM」へ2 これまでの食品事件と汚染された食品   11/3 武田邦彦

原発事故前に、マスコミ報道部が大騒ぎした食品事件といえば「産地偽装」、「冷凍保存」、「添加物の記載順序が法律と違う」などで、相手の多くが中小企業の食品会社だったこともあり、マスコミ報道部は徹底的に業者を叩き、時には廃業にまで追い込みました。

特にひどかったのは「キャラメルの中に混入したホルムアルデヒド事件」です。もともとホルムアルデヒドは食品の中に多く含まれていて、椎茸には100ppm、リンゴに10ppmぐらい入っています。
それがキャラメルに混入して0.04ppmが検出されました。椎茸の2500分の1、致死量はあまりに多くて実例がないのですが動物実験からは25000ミリグラム程度と考えられています。

しかし、マスコミ報道部はお菓子屋さんを叩きに叩き、ついに600万個のキャラメルをすべて廃棄させました。その時にテレビなどで激しく攻撃していた人の中にはまだ今でも解説している人もいます。

最初は、「危険なホルムアルデヒドを子供が食べるキャラメルに入っているとは!」と怒っていたキャスターやコメンテーターは、そのうち普通の食品に1000倍ぐらい入っていることを知り、
「本来、キャラメルに入ってはいけないものだ。自然に入っているものと比較するな!」と変わり、
さらに毒性が弱いことを知ったり、規制値の100分の1であることが判ると、
「規制値の100分の1であるかどうかが問題ではない。健康を害するかどうかでもない。入っていけないものが入っているのが問題だ。企業倫理も地に落ちた」と言い続け、新聞は書き続けたのです。

その頃、私は、
1)規制値より低い、
2)自然の食品に普通に入っているもの、
3)実体的に健康に被害はでない、
という理由から、マスコミ報道部の「徹底追究」を批判しました。
日本は法治国家ですから、規制値を作るのを忘れていたという場合は別にして、食品基準がしっかりあるものなら、「望ましい」かどうかは別にして規制値以下のものを「徹底的に社会から葬る」という姿勢は食品安全を進める上でかえって障害になると感じたからです。
・・・・・・・・・
2011年の福島原発事故が起こると、マスコミ報道部は事故前の食品に対する報道姿勢を一変させました。それは、
1)自分たちが放射性物質は他の毒物と別扱いと考えた、
2)政府が言ったことに従った、
3)電力からお金を貰っていたから電力に有利に報道した、の3つが考えられます。

私がセシウム137の方が青酸カリより1000倍の桁で危険だというと「そんなことを言ってはいけない。安全と言え」と叩きました。
また、「放射性物質が入った給食を食べないというのは自分だけが安全になりたいのか!」と汚染給食を支持して、心配するお母さんを批判しました。

それにしてもあまりの豹変にビックリしました。放射性物質は、
1)1年1ミリの被曝と規制が決まっている、
2)自然放射線と比較してはいけない、
3)実質的な危険性は判っていない、
ということですから、キャラメルと比較するとマスコミ報道部の報道姿勢は決まり切っていたと思いますが、それが180度変わったのです。
・・・・・・・・・
私はこの件に関して、「いったい、マスコミ報道の人の心の中はどうなっているのか? 
食品に本来、入ってはいけないものが入っていることでキャラメルを攻撃したが、それはどういうことを考えたのだろうか?」と疑問に感じるのです。

人間は「そのたびその度に自分の都合の良いように意見を言う」ほど危険なことはありません。
法治国家だから法律に基づくのか、相手が中小企業でも東電でも同じ態度で行くのか、正義を振りかざすなら自分も正義でなければならない、などの最低の倫理観は必要でしょう。

このダブルバインドの態度をマスコミ報道部は厳しく自己反省し、批判的な人をテレビや新聞で発言させ、誇りある日本の一員としての自覚を持って貰いたいと思います。

もしマスコミ報道部がこれまらもダブルスタンダード、ダブルバインドを続ける場合、私たちは別の報道に基づく情報を得なければならないでしょう。
わたしは、時代が複雑で広告費でマスコミが経営せざるを得ないことを考えると、「マスコミは報道しない」という原則をたてるべきと思います。

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コメント

パワーエリートと政権の上に誰がいるのでしょう。みんなバラバラなのでしょうか?

 誰に向かって言葉の矢を射れば良いのでしょう。

 転載させていただきます。

 

Re: タイトルなし

残念なことですが、日本は明治以来垂直なピラミッド型の権力構造をつくり、一切の異端を認めない国家社会を作ってきたと思います。
米国に仕掛けられた戦争によって焦土となって占領されましたが、米国はこの日本の権力構造をそのまま占領支配に活用したと思います。
マスコミと官僚をそのまま利用したことが、良い例と思います。
操られる植民地自治政府の域を超えようとする政権は、マスコミで袋叩きにして、半年か一年で失脚させます。
かいらいとか買弁とか言いますが、このピラミッド型の権力構造自体が買弁とかいらいで構成されていると思います。
今も占領されています。

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