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もうすぐ北風が強くなる

公務員叩きとデフレ政策

 公務員

 通貨の額が人間評価を錯覚させているのは、妬みと嫉みではないのか。との意見を紹介しましたが、20年以上にわたる不況とデフレの中で、大衆の不満を公務員攻撃に逸らしているのは、やはり妬みと嫉みを煽り情緒的な満足と非合理な精神を植えつけるものでしょう。
 
 デフレと賃金の直接的な関係については「労働分配率の強制修正」「世界で日本のみデフレ」「民間給与5.5%減237,000円減」、そして根津利三郎氏からの引用「デフレ脱却には賃金上昇が不可欠」をご覧ください。歳出削減については「英国の歳出削減」を御覧ください。
 
 がけっぷち氏から紹介します。

(引用開始)
 5年で地方公務員22万8000人減

 なんで仕事がねえって話が出てるときに公務員減らすんだよ。
逆だっての。
 こんなときは、どんなにムダな仕事を作ってでも、何十万人、何百万人と雇用を増やさなきゃしょうがない。
 民間が増やせない状況なんだから、国家や地方が率先して雇用しなきゃならんというのに、なにやってんだって話だな。
.......................................................
 団塊世代の定年退職とか、そういう絡みもあるようだが、実はこれ、単なる結果としての数字ではない。
 総務省が6.4%減という目標を立てていて、その結果が7.5%減であったらしい。

 日本経済への影響を、あくまでも雇用という部分にだけ着目して、単純計算で出してみよう。
 毎年4万5600人ずつ公務員が減り続け、その平均収入が400万円だとすると、5年間で2兆7360億円。
今後、人数が変わらなかったとして、毎年9120億円が消失することになる。

 まあ、多くの人は、それが正しいと思ってんだろうね。
 公務員の給料を減らせ減らせの大合唱だからなあ。
 
 言いたくないが、公務員に限らず、給料は誰かに払われておしまいってことはない。
 生きていくためにはみんな消費という活動をするわけで、このカネが世の中にまわっていくわけだ。
 つまり、上述した数字の何割かのカネが市中から失われたってのと同じことなわけ。
 それだけ、民間の景気も苦しくなる。
 、みんな困るってわけだ、一部のデフレ歓迎勢力の人たちを除いてね。

 これが、変な妬みに誘導されて、自らの首を締めた結果ってヤツだな。
 もうわかったろ?
 とくに経済政策ってヤツにおいては、市民目線とか庶民感覚なんてのは、いらねえどころか邪魔でしかねえってことだ。

 要するに、公務員攻撃ってのは、デフレ推進策のひとつってこと。

 ついでに言えば、デフレ推進策ってのは奴隷化ってことでもあるのだ。

 で、ちょっと思い出してもらいたいが、この間の為替介入が2兆1249億円である。
 あの単なるムダ撃ちで終わった、本当の意味でのムダ金が、さっきの計算の金額と大して変わりない金額だってことだ。
 ついでに言えば、菅とかいうクソ総理が代表戦の頃に抜かしてた緊急経済対策は8000億円規模というしょぼすぎるものだった。
 しかも、例によってマスコミからの「財源はどこ?」プロパガンダつきである。

 みんなナメられてるってことさ!
 いいかげん気づけよ!

 さて、前の記事でいろいろコメントきてたので、ちょっとお答え。
 そういや書いてなかったな、と気づいたこともあったのでね。
------

●名なしさんのコメント

>要するに、円の商圏を作る政策を取らなければならないはずだ。
↓↓↓
>よって、経済の防衛という意味でも、日本は中露との関係を中心に考えなければならない時期に来ているってことだ。
なぜいきなり中露?結論が飛びすぎでしょ(笑)。
中国はあからさまな為替操作国だし、露はどうしても資本主義が根付かないところでしょ。残念ながら米の方がまだましだねぇ。
------

 えーとですな、おいらは確かに米なんぞよりも中露(それから印)と組んでやるべきとは思ってるけど、これはその話じゃないんだな。
 あくまでも、ドル以外の通貨で貿易を行うようにすることが大事で、円はそれになり代わるだけの実力を持っているって話なんだけどね。
 で、それを利用するのにちょうどいい商圏はアジアとユーラシア。
そうなれば、当然、そのなかの大国である中露を意識することになるでしょ、ただそれだけのことさ。

 中国は確かに伸びているが、為替を自由化したら大変なことになる。
 おそらく日本のように耐えることはできないだろうね、経済の問題だけじゃなくて、政治も絡んでくる話として。
 だから、それを突っぱねてる。
 っぱねることができることは大したもんだと思うが、まあ、それはここの本題じゃない。

 その中国がアジアで人民元通貨圏を事実上作っているわけだが、実はそれに乗っかっている国のほうは、現時点では儲かるからいいけれど、その後は大丈夫なのかって不安を常に抱えている。
 だからこそ、日本にはチャンスがある。
 為替の自由化が行えないような、弱みを持っているいまだからこそチャンスって話をしてるわけ。

 ちなみに、おいらは為替操作国ってのが悪いともなんとも思ってない。
 自由化が正しいってのは騙されてると思うね。
 それによって、アメリカも日本もヨーロッパも、国際金融資本の好きなようにやられてきたのが正直なところだからな。
 まあ、日本から見れば、中国の為替操作は確かにつらいことには違いないがね。

 仮に為替操作を悪ってことにするならば、国単位で言ってもしょうがないのだが、アメリカ(の裏にいる連中)のほうがよほど酷いがね。
 かつて中国に人民元の4分の1もの為替切り下げをやらせたのアメリカさんでしょ。
 でもって、いまになっていけしゃあしゃあと切り上げろと脅してるのもそう。
 ニクソンショックもプラザ合意もまさにそれ。
 中国はうまく利用した上に、損する画策には乗らないが、日本は言いなり。
 ただそれだけのことでしょ。
 、そんなことはどうでもいいけどさ。

 欧米と中露、どっちがマシか論じゃねえってこった。
 単純に超インフレドルが問題で、そのための自衛という話さ。
------

●筋者さんのコメント

 中露と組むという話もアリだが、アメリカに対しちゃんとモノ言えるパートナーになる努力も必要では。まあ、日本人は戦利品の奴隷サル程度にしかみていないから無理か。
------

 結局は、米軍基地があるから、だましだましアメリカから距離を置いていくしかないってことなんだけどね。
 だから鈴木宗男も小沢一郎もやられる。

 ものを言える人も同様だしなあ。
 亀井静香も無視されてるし。

 結局、国民が身体張ってマスコミの攻撃からまともな政治家を守るしかないってことじゃないかと。
 だから、デモとか署名とかの流れが出てきたのは非常にいいことだと思うね。
------

●かづ23さんのコメント

 世界一の債権国なんですよ。
 過去30年40年に渡る貿易黒字を、アメリカや中国をはじめとして、いろんな国に日本国民のかせいだ金を貸しまくった、ばらまいた。

 担保、保証人無しね。そんでもって、金を貢いで恨まれたり、脅されたりしてるわけです。
 この、貸したり貢いだりした金は回収できないでしょう?
 、バランスシートの借り方の方にも、この貸した金、本来貸方であるはずの返済見込みがあるはずで、蓋を開ければ 大赤字なんでしょう。そのように思います。

 まぁ、私は日本破綻だと見込んでいますから、それは、もうどうでも良い。興味失くしました。
------

 バランスシートうんぬんは気にしないほうがいいかと。
 冷静に考えてみればわかることなんだが「あったものがなくなる」だけのこと。
 この際、黒字なんか全部なかったものと思えばいい。

 ちなみに、その返済見込みについてだが、それが返済見込みとして残っているうちはべつに問題はなにもなく、返済がされないってことは、要するに日本より前にその対象国がデフォルトってことになるよね。
 まあ、そのときには間違いなく日本の企業や銀行が疲弊する。
 だけど、日本には支える手段がいくらでもある。
 円の価値が高いのだから、大量の資金を放り込んでもなんの問題もないわけだ。

 で、日本にとって必要な企業や国だけを救えばいい(まあ、それがなかなかそうならないのが、この国の政治の問題なわけだが)。
 それだって、みんな日本円でどうにでもできる。
 かつて、韓国経済が危機だったときに、日本がスワップ協定で救ったようにね。

 経済が破綻に向かってるか否かって判断は、プラスの部分などどうでもよくて、マイナスの部分だけ見ればいいわけ。
 マイナスがなければ、疲弊しても決して破綻しない。
 だって、貸したカネなんて言うけど、所詮は日銀が作った数字やら、貿易などで手に入れた外貨という紙くずでしかないんだから。
 このことに気づかないと、日本は破綻するってプロパガンダにやられるわけですな。

 ただし、破綻なんかとまったく縁がないのに、わざと破綻の演出をしようとしている連中はいる。
 で、このままドルが世界を席巻している間に何事かが起これば、そもそも貨幣社会というものがまるごと崩れ去る可能性もある。
 だから、どうして破綻するのかってことを冷静に考えて、手を打つ必要があるわけ。

 よって、怖いのは日本の経済破綻プロパガンダとドル信奉であって、実は破綻の危機はまったくないってのがおいらの考え。
 まあ、前者があまりにも強すぎて、べつの意味で破綻に向かっているってのは同意だけどね…。
いまの日本がダメなのは、日本人がまったく日本の正体に気づいていないってことにあるんじゃないかな、と。
 (引用終り)
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