fc2ブログ

もうすぐ北風が強くなる

大マスコミの犯罪的な不誠実報道

今なお続く大手メディアの“不誠実”な報道に対する不信  9/22 上杉隆 ダイヤモンド・オンライン

 東京電力福島第一原発事故による大手メディアへの報道不信が極まっている。

 それも当然のことだろう。ここまで一貫して「原発事故」を象徴とする事件・事故の真相の情報隠蔽に加担してしまっては、読者や視聴者にも気づかれるというものだ。

 だからといって、筆者は、新聞・テレビを全否定するつもりはない。それはこれまでと同じ姿勢だ。

 たとえば、東京新聞の社説や「こちら特報部」、あるいはNHKのストレートニュースなどのように、誠実な報道を繰り返している大手メディアも少なくない。

 だが、それでも、読者や視聴者の立場からすれば、不誠実と思われる報道が続いている。それはまた、比較的気づかないような形でこっそりと報じられることが少なくない。きょうの読売新聞の次のベタ記事などまさしくその好例である。

   一見何の変哲もないベタ記事の
   “不誠実”な点とは

〈韓国、福島を除く被災3県への渡航制限を解除

【ソウル=中川孝之】韓国外交通商省は20日、東日本大震災で、福島、宮城、岩手、茨城の4県に出していた渡航制限について、21日から、福島県を除きすべて解除すると発表した。

 同省は、福島を除く3県は、余震が減り福島第一原発事故の影響もほとんどない、と解除理由を説明している〉(2011年9月20日22時32分 読売新聞)

 この小さな記事がなぜ不誠実なのか。それは、最初の前提となる情報が欠落しているからだ。


 最初の情報というのは、〈日本への渡航制限が行われていた〉というニュースを指す。事故発生当初の3月、韓国政府が東北4県に渡航制限を出していたというニュースを記憶している読者はほとんどいないだろう。それも当然だ。実際、海外政府による日本への渡航制限、渡航禁止、あるいは当初は避難勧告、避難命令を、曖昧か、あるいはほとんど報じてこなかったからだ

 その結果、原発事故を起こした日本が、海外からどのように見られているかもわからないことになった。だが、情報を売っている新聞記者や放送記者がまさか、知らなかったとは言わせない。

   こんなにあった!
   海外政府による日本からの退避勧告

【3月23日現在、原発事故への各国政府の対応。

▽米国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
チャーター機で約100人が台湾へ退避
外交官らの家族約600人に退避許可
軍人の家族2万人の国外退去を支援

▽英国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
チャーター機を香港まで運航

▽フランス
出国または東京以南への移動求める
政府機で241人がソウルへ退避
エールフランスに増便を指示

▽イタリア
出国または東京とその以北からの退避勧告
特別航空便の運航を検討

▽スイス
被災地と東京・横浜からの一時退避勧告
チャーター機の運航を検討

▽オーストリア
出国または東京・横浜からの退避勧告

▽スペイン
福島第一原発から120キロ圏外への退避勧告
チャーター機を運航

▽ロシア
輸送機を派遣

▽ベルギー
軍用機を派遣

▽チェコ
軍用機で106人が帰国

▽クロアチア
出国または南部への退避勧告

▽オーストラリア
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告

▽ニュージーランド
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告

▽韓国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告

▽シンガポール
福島第一原発から100キロ圏外への退避勧告

▽フィンランド
東京とその以北からの退避勧告

▽セルビア
出国を勧告

▽イスラエル 
東京周辺から西日本などへの退避勧告

▽ドイツ 
出国または東京・横浜からの退避勧告

▽台湾 
高齢者、子供、女性に出国検討求める】
 (※この他中国なども多数避難させている。中国は関東、東北にバスを手配して「救出」し新潟から空輸。)

   諸外国の動きを
   報じただけで「デマ扱い」

 これは、3月の原発事故発生直後、筆者が自らのメルマガで配信した世界各国の避難勧告の様子である。

 日付は3月23日現在とあるが、実際は3月15日にはほとんどの国がこうした勧告を出していたのである。

 ところが、当時の日本では、世界のこうした動きを報じるだけで「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びたものだ。その理由はなんといっても、同時期の日本政府の次の発表によるところが大きい。

【▼日本
福島第一原発から20キロ圏外への退避勧告
20~30キロは屋内待避】

 そしてまた、記者クラブメディアがこの「安心デマ」「安全デマ」を盛んに報じたものだから、多くの読者や視聴者が真相を知らされないまま、被曝してしまったのである。

 筆者が繰り返し言及してきた「犯罪行為」とはこのことだ。

   大手メディアはなぜ報じない?
   情報次第で賠償請求に変化も

 さらに大きな問題は今なお、こうした事実が公表されず、どのメディアも報じないことにある

 その結果、きょうの読売新聞がこっそり報じたニュースのように、読者にしてみれば「おや、そんなことになっていたのか」という記事が繰り返し載ることになるのである。

風評被害賠償金、きょうから仮払い請求受け付け

 東京電力の福島第一原発事故で福島、茨城、栃木、群馬県内の観光業者が受けた風評被害の賠償金を国が東電に代わって仮払いするための請求受け付けが21日から始まる。

 東電は今月12日から事故被害者への本格的な賠償手続きを開始。21日から法人、個人事業主にも対象を拡大するが、「東電による賠償金を待たずに運転資金が必要」という観光業者には、国が東電に代わって賠償金を仮払いする。文部科学省の発表によると、仮払いの請求書は郵送で受け付ける。宛先は、〒100-8959東京都千代田区霞ヶ関3の2の2「特定原子力損害に係る仮払金請求書 受付窓口」〉(2011年9月21日01時27分 読売新聞)

 このニュースは昨日のものだが、たとえば筆者のメルマガの情報と、大手メディアの情報では、観光業者が求める賠償請求の範囲も額も違ってくるのは明白だろう

 各国の避難勧告情報を元に賠償を試算すれば、その範囲は東北のみならず、日本全土に及ぶことになる。

 こうした情報は死活問題であるが、日本のメディアの不誠実な報道のおかげでなにも伝わってこないのだ。

 繰り返し書こう。新聞・テレビは読者や視聴者のために、いい加減に政府・東電の情報隠蔽に加担するのは止めたらどうだろうか。
関連記事

コメント

群馬県警による証拠ビデオの改ざん証拠

前略 元群馬県警の大河原宗平さんがでっち上げ逮捕された時の証拠ビデオが分析され、その証拠隠滅部分が約2分間改ざん削除された。その部分が克明に発見されました。

村木さんの冤罪、証拠フロッピーを改ざんと比較にならない重大な事件と思います。

どうぞ、下記ユーストリームをご覧になり、取材をされます事を、心からお願いするものでございます。

http://www.ustream.tv/recorded/17389625

報道姿勢を見ていたら、その会社と東電、政府との関係が良く分かります。配達時間が早い+英字新聞も配達してくれる、と言う理由で読売新聞をとっていましたが、やっぱり正力の読売で、原子力の批判は出来ない。3.11以降とみに腹が立つので、替わりを探してみると、中日新聞も購読できることに気付き、The Japan Timesも配達していることを知りました。JTはDYの1.5倍の購読料です。値段が高い分、しがらみがなく、自由に報道できるわけ。30年ほど前愛知出身の友人に、中日は読売より保守的と言われていたので、中日圏に引っ越しても購読を考えなかったのです。残念ながら、英語しか読めないので、時間が許せば海外紙を読むようにしています。ただ、堕落したメディアはどこの国でも同じ。Men In Blackと言う映画で「真実はタブロイドにこそ載っている」、としてエイリアンが地球上で暮らしていること日本版芸能スポーツ紙が記事にしています。普通のメディアが真実を報道しないことを皮肉っているのです。

Re: タイトルなし

悪徳ペンタゴンとか言いますが、テレビ、二つの通信社、5大新聞のマスコミが最も悪質と思います。
国民の心を洗脳支配するからです。
テレビを先頭に一斉に足並みを揃えて、誤報、虚報、捏造するので、国民のほとんどが信じてしまいます。
ほぼ、北朝鮮を超える統制報道国家なのですが、そこに芸能馬鹿番組でお茶を濁して思考停止国民を作り出していると思っています。
これが、最も大変な敵と思います。

本当にそうですね。北朝鮮のテレビ放送を人々は笑いものにするけれども、まず、足下を見なくては。
病院の待合室ぐらいでしかテレビを見ないのですが、NHKでさえ、(だからこそなのかも知れない)、先日の民主党の選挙の決選投票で、投票がおこなわれている間のコメントはこれって本当に公共放送なのと、耳を疑いました。
悪徳ペンタゴンの意味が今やっとわかりました。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/664-f90bbfaf

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (175)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

Template by たけやん