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もうすぐ北風が強くなる

ただいま被曝中(3)

夏休みを終えて  8/29  「ただいま被曝中」から

夏休みが終わり、保養に出ていた福島の子供たちが帰ってきてしまいました。
これから冬休みまでの間にどれだけの子供たちの避難のお手伝いが出来るのでしょうか。
本当は、帰ってきてほしくなかったし、話を聞くと、多くの子供たちは帰りたくないと言ったそうです。
親の都合があり、どうしても帰るしかなかったようです。

少しでも福島を離れ、線量の低いところで保養できたことはとてもよかったと思うので、是非継続プランを練って欲しいと思います。

大人たちは自分に決定権があるので、外部被曝に関しては自分で工夫するしかありません。
内部被曝に関しては、出来るだけ汚染された食品は口にしてはいけません。
子どもたちはどちらもほとんど被曝してはいけないと思います。

ネットで情報を得ていらっしゃる皆さんは詳しくご存じだとは思いますが、細胞分裂するときが危険なのです。
ひとつの細胞の染色体が2本で1対のらせん状に絡み合って、遺伝情報を伝えています。
細胞分裂するときに、その2本が1本ずつに分かれて、それぞれが同一のDNA2本に分裂して2個の細胞になるといわれています。

分裂期でない2本の状態の時、どちらか片方が放射線により損傷を受けても、同一の設計図を持つもう一方の情報をもとに正確に修復されるといわれています。
ですから、一般的には分裂期の1本の状態の時が危険だと言われています。
頼りにすべき相方と離れているので、正確に修復できないようです。

つまり、細胞分裂が盛んな子供たちは、その相方のいないタイミングが大人より数十倍多いということになります。
小さな子どもほど毎日大きくなろうとしているわけですから、危険に遭う機会が多いという事になります。
ただし、線量が異常に高ければ染色体はズタズタに切り刻まれてしまうでしょうし、そうなれば2本でいようが分裂期でなかろうが、関係なくなります。

内部被曝においては、体内に蓄積され同じ場所から放射線を出し続け、常に細胞に損傷を与え続ける状態になります。
しかも距離は限りなく0mm。
放射線のパワーが距離の2乗に反比例するという式が本当なら恐ろしい威力で細胞を破壊し続けることになります。

よーーーく話を聞いていると、あの『山下先生』だって、最近は、絶対大丈夫なわけではない、と言ってます。
先にご説明したとおり、これは確率的被害です。
運がよければ何でもないし、運が悪ければ病気になる。
・・・・・・・・・・・・・・
でも、長い闘いです。
こんなに毎日被曝させられて、毎日運良く細胞に損傷を受けずにいつまでも生活していけるのでしょうか?
かなり楽観的に考えても、全く危険であるとしか思えません。

大人でもそう思います。
子どもたちはその数十倍危険なのです。
たとえば、大人は100発に一発のロシアンルーレットを毎日1回やらなければならないとします。

3~4か月あたりで当たりそうな予感です。(実際には毎回100分の1の確率ですが)
しかし子供たちは10倍の感受性だとすると、毎日10分の1の確率の引き金を引いていることになります。
何か月たったのでしょう?

福島に残されている子供たちは、まだ運良く10分の1の確率を引き当てていないでしょうか?
実際は10分の1などという恐ろしい確率でないことを願いますが、まだだれにもわかりません。
ハッキリ言って未曾有の状態です。

いろいろ、仰る無責任な専門家の方がいらっしゃいますが、なぜ解明されていないことなのにあれほど断定的に発言できるのか理解できません。
いろいろ突っ込んで質問すると必ず『最後の判断は自分でしなさい』という話になります。

『絶対ではないので、心配なら大事をとれ』といいます。
ならば、最初からそれでよいのではないでしょうか?
危険を冒して何とか居る方法を考えるのが自分の判断で、学者や医者は防災の見地より、万一を考えて避難を促すのが常識と考えます。

どうしても残るという方々に対し、やむなくアドバイスし、避難せず残る道を選んだにも関わらず都合のよい甘えた事をいうようなら、お得意の『自分ので考えろ』が筋だと思います。

避難を促さず最終的には自分で考えろだなんて、うまく言いくるめられている方も多いようですが、私はおかしいと思っています。

とにかく子供たちから先に、一刻も早く避難させてあげてください。

お願いします。
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