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小出:依然として爆発の危機、広がる放射能汚染

 「ざまあみやがれい!」から

2011年8月23日、文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」の週刊エンターにて、昨日に続いて、小出裕章氏のインタビューが放送されました。1週間前の取材だったそうです。

内容は、2号機3号機のメルトダウンの可能性、今後の原発への対処、そして、福島県全体がどれだけひどく汚れているか。それを小出氏が働いている放射線管理区域内の汚染レベルになぞらえて説明して、とんでもないことが起きていることを認識すべきだと主張しています。

(書き起こし)

※スタジオ

吉田「今日は東京電力福島第一原発事故から今後のことについてです。まずは事故の収束について伺いました」

※京都大学原子炉実験所

小出「えー、とても難しい、ですね。ただ私が恐れているのは大量の放射能が大気中に噴き出してくるということを恐れています。えー、当初3月の11日に事故に至ってからほぼ10日のうちに、大量の放射能が大気中に出てきたという出来事がおこり、ました。えーそれ以降は一応はなんとかその大気中への大量の放射能を防ぎながら今日まで来ているのですね。ただあの汚染水が溢れかえって」

吉田「そうですね。そっちの問題があります」

小出「それがどんどん海へ流れているとかいうのは、もうどうにもならないのですけれども。えーでも大気中に大量のが出るという事態はとりあえず3月の中頃でいちおう収まって今日まで来ていると、思うのです。

ただ、ただし、また、そういう事態がおきる、起きないかととわれると、私はそんなことは起きないと自信を持って断言できない、のですね。
ヘタをすると原子炉圧力容器の中で、水蒸気爆発という巨大な爆発が起きる可能性、まだ残っているというふうに思っていまして、それが起きてしまうと、今までのまた、何倍、あるいは10倍というような放射性物質が大気中に吹き出してくる可能性があるとおもって、います。
東京電力もその可能性が、えー、自信を持って否定出来ないがために、未だに大量の被曝を作業員の人たちがしながらも、原子炉を冷やし続けるという作業を、続けているということだと、思います」

吉田「その可能性っていうのは、何がきっかけとか、どういう事が原因で、っていうことになるんですか」

小出「えー……。1号機と2号機と3号機というのが運転中だった、わけですが。今、東京電力は1号機に関しては原子炉の水位計を調整しなおした結果、炉心には水がないしもう溶けて落ちてしまっている、メルトダウンをしてしまっていると、認めた、のですね。
それで2号機と3号機に関しては原子炉の水位計の調整すらまだ出来ない。原子炉建屋の中に入れませんので。ですからどういう状態になっているのかいまだに分からない、のですね。
ただし1号炉で、水位計を調整しなおしてみたら、メルトダウンをしていたので、2号機も3号機もそうだろうと彼らは推定している、し、政府もそれを認めているのですね。

で、でもそれは単なる推定なんであって、ひょっとするとまだ2号機3号機はメルトダウンという状態までなっていないかもしれない、と私は思っているし。あの東京電力もその可能性を完全に否定出来ない、状態でいる、のですね。
ですから今、の段階で言えば炉心っていう部分に原子炉のほん、炉心の本体が残っているという状態である、かも、知れないと。えー、それが今後もし冷却に失敗するようなことになって、炉心全体が溶融して落ちてしまうようなこと、つまりメルトダウンというようなことが今後おち、起きるとすると、その時に水蒸気爆発という現象が起きる可能性がある、のです。

えー幸い1号機はそうでなかったよう、なので私は胸をほっとなでおろしたわけですけれども。えー2号機と3号機がこれからもしメルトダウンをするのだとすれば、水蒸気爆発の可能性が、あります。
ですからそれをなんとか防がなければいけないし、えー、本当にその被曝をしながら作業をしている作業員の方には申し訳ないけれども、えー、なんとかその冷却という作業をですね、まだ当面の間は続けて欲しいと思って」

吉田「これ、当面ってどの程度までなんですか、先生これ…‥」

小出「わからないすいません」

吉田「実際問題として、気が遠くなるほど長くなるんじゃないかっていう」

小出「はい」

吉田「危惧がありますけれども」

小出「そうです。えーこれから水蒸気爆発を自信を持って回避できる、できたと言えるまでには多分半年とか1年という時間を頑張り続ける必要が、あるだろうと思います」

吉田「それは1つ目処としてあるわけですか」

小出「はい。まずはその、ウラン全体が溶け落ちてしまうというそれだけの発熱がいつまで続くかということなのですけれども。えー、半年1年という期間は予断を許さない、状態が続くと思い、ます。
ただしじゃあ、それが過ぎてもう大量の放射能が大気中に出てくるようなことがなくなった、としても、放射性物質そのものは消えない、わけでそこにある、わけです。で、それはいずれにしても放っておけば環境に汚染をすこしずつ、ですけど広げるということになりますので。

えーそれが環境に出ないように地下ダムというものを作らなければいけないでしょうし、えーその他チェルノブイリ原子力発電所でやったような、石棺とよばれるような地上の巨大な構造物、を作って、原子炉そのものをお墓の中に閉じ込めると、言うそういう作業もしなければいけません。
えーその為には何年、何十年というあの時間がかかりますし、1度作ったとしてもコンクリートの構造物ですので、次々とまた壊れていきますのでそれをまた次々と新しくしていくということがこれから何十年あるいは何百年という期間で続くわけです」

吉田「なるほどねー」

※スタジオ

吉田「えー非常に小出先生、わかりやすくお話しいただいてるんですけど。今後のこと聞きますとですね。
まあとてつもないことが起きてしまったんだなと改めて感じるんですが。こういうことをなんであの 公式に発表しないのかと。政府とか東京電力は。今の現状とかこれから起こることとかですね。隠すばっかりというね。
正しく伝えるってことの大切さが全くわかってないんではないかというきがしますけども。そして小出先生はですね、今のひ、福島の放射能汚染状況について、こんなおはなし、されました」

※京都大学原子炉実験所

小出「吉田さん今日は私の研究室に来てくださっている。」

吉田「はい」

小出「ここは、京都大学原子炉実験所と言って、まあ本当におもちゃのような原子炉ですけれども、あるのですね。そして私たちはその原子炉を動かしながら放射能を使って実験研究をしているわけですけれども。そういう放射能を使う時というのは、放射線の管理区域というところで作業をしろと言われてるのですね。」

吉田「はあ、はい」

小出「でも、その放射線の管理区域であっても、放射能でベタベタに汚れていたら私たちそんなかで仕事することも出来ない……」

吉田「そうですねえ」

小出「わけですから、管理区域だってなるべく汚染を起こさないように、常に注意をしてきれいにしている、わけですね。ほんで管理区域の中からものを持ち出すときには放射能で汚れてないかどうかということを確かめた上でなければ持ち出せないということに、なっているわけですね。」

吉田「はい」

小出「そういうところで私は仕事をしてるわけですが。今現在福島県、の、人が住んでいる大地。建物。瓦礫。なんでも、放射線管理区域から持ち出してはいけないというほどの汚染をどんどん、全部が受けている、わけです。
ですから私が嫌だなあと思いながら放射線の管理区域、のほうが、ずうっときれいです。
福島県で今普通の人たちが生活している場所よりは。むしろそういうところに放射線管理区域に逃げ込みたいと思うほどに、現地は汚れきっている、わけです。
ですから日本の法律、これまであった、放射性物質、放射線を規制するために作られた法律体系は全て崩壊しています」

吉田「全てですか」

小出「はい。日本って法治国家だと言うんですよね。」

吉田「まあ、言ってるんですよ」

小出「国家が法律を決めたと。」

吉田「そうですねえ」

小出「国民がそれを守れと」

吉田「うんうん」

小出「破る奴は、とっ捕まえて処罰するんだと、言ってるんですね。そうであれば国家こそ法律を守る最低限の義務がある…」

吉田「そうそれがなければ成り立たないですよね」

小出「のはずですよね。その国家は法律を作って、日本に住んでいる人々は1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をしてはいけないし、させてはいけないと、書いてある、のです。
で放射線管理区域から放射能で汚れたものを持ち出すときには、1平方メートルあたり4万ベクレルという、汚染以上のものはけっして放射線管理区域から持ち出すなと書いてある。持ち出したら処罰すると書いてある。わけです。
えーところが、福島原子力発電所の事故が起きた途端に、その法律をさっとチャラにした」

吉田「それ誰がやったんですかね?」

小出「誰がやったんですかね。マスコミの人にきちっと追及してもらいたい」

吉田「追及してもらいたいですね。いずれこれはちゃんと追及されるべき事柄として、非常に重大な事になりますよね」

小出「そうです。私はだから政府の首脳は全員刑務所に入れるべきだと思います。」

吉田「いやあ僕もそう思います、本当に」

小出「はい。1,年間に1ミリシーベルト以上はさせるなと命令を下した人たちが今1年間に20ミリシーベルトまではもう我慢させると。言ったわけですね」

吉田「すごい話ですね」

小出「1平方メートルあたり4万ベクレルというような汚染物質は管理区域外にあってはいけないのですけれども。それをもし厳密に適用すると、福島県全域に匹敵するような地域が放射線の管理区域にする、つまり無人地帯にしなければいけないというそういう法律なん、です。それを一切チャラにして、」

吉田「ひどいっすねえ」

小出「はい。人々が住んでもいいとか言い出してる、わけですね。とんでもないことを言ってるわけで。今回地震と津波でたくさんの街が破壊されて町ごと無くなってしまったようなところだってあるわけですけれども。そういうところだって必ず復興できます。」

吉田「そうですねえ」

小出「流された街に人々が帰ってきて、街を再建して、そこでまた歴史を刻むということは必ずできるし、きっとなると私は思いますけれども。放射能で汚染されたところは、失われる」

吉田「うん本当そうだ」

小出「それが福島県全域に匹敵するようなところが失われるなんていうことを思えば、もう本当とんでもないことが今起きてると」

吉田「言うことですよね」

小出「はい。あの、皆さん実感していただきたいと思うし、マスコミもそれをきっちりと取り上げて欲しいと思います」

吉田「やっぱり報道すべきだと思いますよね、その点をね」

※スタジオ

吉田「えーこれ、永久保存にしていただきたいね、事柄だと僕も思うんですけれども。実はもう1つ今後の日本についての衝撃た、衝撃的な話あるんですけれども。ここ時間になりましたので、8時過ぎのピースマイルのコーナーで紹介させていただきたいと思います」

(2回目放送分書き起こし)

吉田照美「京都大学原子炉実験所助教の、え、小出裕章氏のお話の続きのご紹介をさせていただきます。放射能汚染が心配される今後の日本について伺いました」

※京都大学原子炉実験所

吉田「今後その福島のみならず、日本全体で言うとどの程度のとこまで、もう日本全域なんですかこれ。一番最悪の事態を考えたときには、もう日本自体がもう本当に危ないということになるわけですか」

小出「えー、放射能に被曝をするということは、どんなに微量でも危険なん(です)。ですから福島原子力発電所から吹き出してきた放射能は、もうすでに世界中に汚染を広げている。ですから」

吉田「はい当然ですね」

小出「はい。地球の裏側のようなところに行っても、これがあの日福島のあの原子炉から吹き出してきた、んだよということがわかるように世界中にもう広がっ ているわけです。
ですから日本だって沖縄だって放射能が飛んでってるし、北海道だって飛んでってる。大阪だって飛んできている、わけですね。そういう意味 ではもう全て、これから生きる人達は福島の原子力発電所から飛んできた放射能から逃れられない、のです。
ただし、もちろん濃淡が、あります、汚染の。えー 福島県内の汚染は猛烈ですし、茨城県、宮城県、えーそして千葉、うー、埼玉、ま、東京もそうですけれどもホットスポット的に、汚れているところ」

吉田「ありますね」

小出「ところというのはたくさんある、のですね。神奈川だって静岡だってお茶から、許容濃度を超える放射能が見つかるほどに汚染している、わ けです。そういうところからこれから沢山のまあ汚染したというか、高度に汚染した食べ物が、出回ってくる。
そしてその、それは全て検査されるわけではない ので、えーわからないまま皆さんの食卓にのぼるということになるわけです」

吉田「なるほどねー。でも先生は、どうなんですか? 希望は正直持ってらっしゃるんですか? そこも伺いたいんですけど」

小出「いや、私は、原子力を一刻も早く廃絶したいと願いながら、原子力を廃絶させられないで、事故を、おこし、起こさせてしまった、防げなかった」

吉田「いやいやいや」

小出「ま一人の責任者でもあるので、」

吉田「そういう事をおっしゃるってのはなんか本当にお人柄だと思うんですよね。」

小出「まあとっても残念だけども、でも私は非力だった、わけですね。」

吉田「うーんいやいやいや…」

小出「ですからその私は非力……、非力な私がこれから本当に希望を持てるかというと、えー正直に言えばあんまり希望は持てなくて、です。」

吉田「うーん」

小出「ただし、絶望してしまったらそん時が、最後の負けだと思いますので、えー絶望はしたく無いし、せめてこの事故を引き起こしてしまった責任をどうやって取れるかといえば、子どもを守りたいという。そこでその1点で私のやるべきことがあるだろうと思っている」

吉田「まあ僕らも出来る限りのことは本当にねえ。もうこの年になったら、最後は少しでも人のためになんないといけないって言うふうに思うのが人間だと思うんだけど。最後まで自分のためばっかりっていう人があまりにも多すぎるのがね。」

小出「はい」

吉田「非常に残念だなあと思ってるところなんですけどね。またぜひ今後もよろしくお願い致します」

小出「こちらこそ」

吉田「今日はどうもありがとうございました」

小出「ありがとうございました」

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