ウォルフレン:小沢叩きで洗脳するメディア
2011-08-21
小沢一郎氏とウォルフレン氏。
メディアによる異常な小沢叩きがこの国の民主主義を破壊し続けていることについて、最近の関連するページは
「小沢一郎、ウォルフレン7/28上杉」、「小沢一郎7/28自由報道協会」、「この国を滅ぼす巨大メディアの「小沢排除」があります。御覧ください。
小沢批判を18年続ける日本メディアをオランダの大学教授批判 8/21 NEWSポストセブン
民主党代表選が本格化する中で、またぞろ政・官・報から「反小沢」の大合唱が巻き起こっている。この“恒例行事”を、「日本の歪んだ民主主義政治の象徴である」と喝破するのは、長年にわたって日本政治を研究し続けてきたカレル・ヴァン・ウォルフレン氏(アムステルダム大学教授)だ。
* * *
私は30年以上にわたって日本政治、そして日本と国際社会との関係を取材・研究してきた。その立場から自信を持っていえることは、現在の日本は、民主主義国家としての命運を左右する重要な転換期を迎えているということである。
その最大のキーマンが小沢一郎氏だ。私は現在の日本政治において、本当の意味での改革を成し遂げられるのは彼以外にないと考えている。
しかし、民主党の代表選がいよいよ始まろうとする中で、小沢氏に対して再び官僚や新聞・テレビメディアによる攻撃が強まっている。私は『誰が小沢一郎を殺すのか?』(角川書店刊)の中で、繰り返される「反小沢キャンペーン」が、いかにアンフェアで悪意に満ちた「人物破壊」を目的としたものであるかを論じた。
もちろん他の国でも、政敵に対するネガティブキャンペーンはある。だが、小沢氏に対する攻撃は、1993年の自民党離党・新政党結成以来18年の長きにわたって続いてきた。これほど長期にわたって個人を標的にした「人物破壊」は世界に類を見ない。
日本では少しでも小沢氏を擁護する発言をすると、大メディアから「小沢の犬」という評価を受ける。それ故に日本では、「小沢支持」を堂々といえる知識人が現われない。
断わっておくが、私は1994年以降、小沢氏とはほとんど会っていない。むしろ、会った回数でいえば菅首相や鳩山由紀夫・前首相の方がはるかに多く、何度も議論を交わしており、政治的にも私は“小沢サイド”に立つ人間ではない。
私が訴えたいのは、検察と大メディアによる小沢氏への「人物破壊」は、一政治家のスキャンダル報道にとどまらず、日本の民主主義を後退させるものであるということだ。
私が昨年12月に日本に滞在した時、小沢氏を支援する一般市民が検察への抗議デモを広範囲に行なっていた。だが、新聞、テレビはそれを決して取り上げなかった。
また、去る7月28日に行なわれ、約10万人がインターネットで視聴した小沢氏と私の対談も、大メディアは完全に無視した。その場で小沢氏は「官僚主導の政治から、政治家主導、国民主導の政治に変えなくてはならない」「その代わり、国民の代表である政治家は自分自身の責任で政策を決定、実行しなくてはならない」と語った。
しかし、そうした重要な発言も、メディアが報道しなければ国民の政治的現実とはならない。
逆に、些細な政治上の出来事が過大に誇張されて報道された場合、それは重要な政治的現実として国民の脳裏に焼きついていく。一昨年以来続けられてきた「小沢資金疑惑」の報道ぶりは、小沢氏が国家への反逆行為を起こしたとか、あるいは凶悪なレイプ犯罪をしたかのような暴力的な書き方だった。
しかし、読者は新聞記者が書いた意見を、自分たちも持つべきだと思い込むようになる。強大なメディアはこうして情報を独占し、“政治的現実”を作り出して、国民世論に重大な影響力を与えてきた。
※週刊ポスト2011年9月2日号
メディアによる異常な小沢叩きがこの国の民主主義を破壊し続けていることについて、最近の関連するページは
「小沢一郎、ウォルフレン7/28上杉」、「小沢一郎7/28自由報道協会」、「この国を滅ぼす巨大メディアの「小沢排除」があります。御覧ください。
小沢批判を18年続ける日本メディアをオランダの大学教授批判 8/21 NEWSポストセブン
民主党代表選が本格化する中で、またぞろ政・官・報から「反小沢」の大合唱が巻き起こっている。この“恒例行事”を、「日本の歪んだ民主主義政治の象徴である」と喝破するのは、長年にわたって日本政治を研究し続けてきたカレル・ヴァン・ウォルフレン氏(アムステルダム大学教授)だ。
* * *
私は30年以上にわたって日本政治、そして日本と国際社会との関係を取材・研究してきた。その立場から自信を持っていえることは、現在の日本は、民主主義国家としての命運を左右する重要な転換期を迎えているということである。
その最大のキーマンが小沢一郎氏だ。私は現在の日本政治において、本当の意味での改革を成し遂げられるのは彼以外にないと考えている。
しかし、民主党の代表選がいよいよ始まろうとする中で、小沢氏に対して再び官僚や新聞・テレビメディアによる攻撃が強まっている。私は『誰が小沢一郎を殺すのか?』(角川書店刊)の中で、繰り返される「反小沢キャンペーン」が、いかにアンフェアで悪意に満ちた「人物破壊」を目的としたものであるかを論じた。
もちろん他の国でも、政敵に対するネガティブキャンペーンはある。だが、小沢氏に対する攻撃は、1993年の自民党離党・新政党結成以来18年の長きにわたって続いてきた。これほど長期にわたって個人を標的にした「人物破壊」は世界に類を見ない。
日本では少しでも小沢氏を擁護する発言をすると、大メディアから「小沢の犬」という評価を受ける。それ故に日本では、「小沢支持」を堂々といえる知識人が現われない。
断わっておくが、私は1994年以降、小沢氏とはほとんど会っていない。むしろ、会った回数でいえば菅首相や鳩山由紀夫・前首相の方がはるかに多く、何度も議論を交わしており、政治的にも私は“小沢サイド”に立つ人間ではない。
私が訴えたいのは、検察と大メディアによる小沢氏への「人物破壊」は、一政治家のスキャンダル報道にとどまらず、日本の民主主義を後退させるものであるということだ。
私が昨年12月に日本に滞在した時、小沢氏を支援する一般市民が検察への抗議デモを広範囲に行なっていた。だが、新聞、テレビはそれを決して取り上げなかった。
また、去る7月28日に行なわれ、約10万人がインターネットで視聴した小沢氏と私の対談も、大メディアは完全に無視した。その場で小沢氏は「官僚主導の政治から、政治家主導、国民主導の政治に変えなくてはならない」「その代わり、国民の代表である政治家は自分自身の責任で政策を決定、実行しなくてはならない」と語った。
しかし、そうした重要な発言も、メディアが報道しなければ国民の政治的現実とはならない。
逆に、些細な政治上の出来事が過大に誇張されて報道された場合、それは重要な政治的現実として国民の脳裏に焼きついていく。一昨年以来続けられてきた「小沢資金疑惑」の報道ぶりは、小沢氏が国家への反逆行為を起こしたとか、あるいは凶悪なレイプ犯罪をしたかのような暴力的な書き方だった。
しかし、読者は新聞記者が書いた意見を、自分たちも持つべきだと思い込むようになる。強大なメディアはこうして情報を独占し、“政治的現実”を作り出して、国民世論に重大な影響力を与えてきた。
※週刊ポスト2011年9月2日号
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コメント
小沢さん”大同”という言葉使わないで
とにかく大同という言葉を使わなかったら容認するも、大同団結をすぐに言うのは洗脳の一歩なのでは?
大同への恨み
とにかく大同という言葉を使うと小沢は終わり。
大同は無いでしょうに
今から思えば、大同は地雷だったかもしれない。似たような言葉に、合同、共同、連携、連帯、連合、連盟、協同、一体など無数に団結の形容詞があったのに、もっともダークな大同を選んだのはよろしくなかった。たぶん側近に歴史的な知識のないものが多かったのかもしれない。
ノボル洗脳
僕たちは強烈な洗脳社会に生きているんだ・
信頼におけない業界人たち
電話回線・ネット情報・スマホや携帯にプライバシーがないことは良く分かった。これらに家畜のように監視されている世界市民の全体には危害を加えないが、周到で些細な情報操作をすることで、大衆に痛みのないレベルでのコントロールを仕掛けている。
電子的情報はいろんな意味で2次情報であり、1次情報は本人と会話することが重要であるという認識にたつ必要がある社会へと変貌しているのに、企業はIT化を進め情報漏えいも厳しくしている。しかし、本来はIT化されたシステムがハッキングされやすいので、心臓部の情報のやりとりは原始的である必要が感じられる。人間の頭の中に小脳があるように。
電子的情報はいろんな意味で2次情報であり、1次情報は本人と会話することが重要であるという認識にたつ必要がある社会へと変貌しているのに、企業はIT化を進め情報漏えいも厳しくしている。しかし、本来はIT化されたシステムがハッキングされやすいので、心臓部の情報のやりとりは原始的である必要が感じられる。人間の頭の中に小脳があるように。
宇宙人よ日本国から立ち去れ
とにかく石油業界にも魔の手を伸ばし、3.11以前の時代に権力を欲しいままにした大同ジジイとはおさらばだ。
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