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もうすぐ北風が強くなる

長期なら、金利5%の外貨でも、円が1%なら期待値は1%

 円の金利が1%なら、5%の金利の通貨でも、10%の金利の通貨でも、1%の期待リターンだと考えることが基本だ。

 通貨の性質について重要なことを説明している。
 人の一生ほどの超長期にみるなら、通貨は信用創造と言う過程を経て、その需要と供給で金利が均衡しこれが経済成長を規定する。
 好況不況の繰り返し、つまり資本主義経済の恐慌循環は超長期での成長率と通貨量、金利の不均衡をならすので、戦争などの意図的イベントが無ければ、次の命題が成り立つ。

 10%の経済成長は10%の通貨膨張と10%の金利の相関関係である。
 そして、10%の通貨価値の減価でもある。

 変動為替相場はこのことを購買力(通貨の実質交換価値)により、市場の均衡で成し遂げてしまうので、30年ほどでバランスしてしまうのである。
 もちろん投機性の強い短期、中期のことではない。
 長期にわたる、通貨の基本的な性質の話である。

 事実なのだが、資本主義金融世界への疑念に繋がるために、エコノミストは普通は言わないことの一つである。
 「通貨、金利、信用創造の特殊な性質」を御覧ください。

 下記に見るように、事実であるのことは普通のエコノミストなら知っている
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   外債投資に要注意 山崎 元   7/26 週間ダイヤモンド

「日本経済新聞」(7月4日朝刊)に、「長期の外貨投資 『購買力平価』軸に」(編集委員 田村正之)と題するよい記事が載っていた。

 購買力平価が介在するとわかりづらいが、為替レートは物価の差を調整するように動くので、高金利の通貨のインフレ率が金利に見合って高い場合、高金利通貨の債券や外貨預金への投資が得であるとはいえない。そのことを長期のデータを挙げて説明している。

 特に、過去30年の日本債券(インデックスは野村BPI総合)と外債(シティグループ世界国債インデックス)の金利と通貨変動を総合した投資収益率の累積データのグラフを見ると、両者はほぼ一致しており、教育的効果が高い。過去30年間、ずっと海外の金利のほうが高かったにもかかわらず、為替レートを調整したうえでの投資収益は、両者ほぼ同じだった。

 累積収益率の変動を見ると、日本債券の収益は割合安定しているが、外債の収益率は明らかに変動が大きい。つまり、外債は「リスクが大きいのに、リターンが日本債券と同じ」だったのだ。リスクに対するリターンを考えると、外債投資は割に合わない。

 しかも、シティグループ世界国債インデックスは複数の国の国債に分散投資した状態でのリターンを表しているから、米ドルやユーロ、豪ドル、ブラジルレアルなど特定の通貨の債券に投資した状態では、このグラフに表れているよりももっと大きなリスクを負担することになる公算が大きい。

 外債は、証券会社にとって好都合な儲けの種だ 

 為替市場では、為替レートと金利がセットで取引されている。どの通貨・金利に投資すると儲かるのか、市場参加者は必死に比較して取引しているわけだから、「高金利だから」あるいは「低金利だから」といった単純な判断基準で儲かる通貨・金利の組み合わせを選べるはずがない。投資家はまず、この理屈を「常識」として頭の中に定着させる必要がある。

 円の金利が1%なら、5%の金利の通貨でも、10%の金利の通貨でも、1%の期待リターンだと考えることが基本だ。

 高金利の通貨は、おおむねインフレ率が高い。インフレ率が高いということは、購買力平価の力が働くと、その通貨の為替レートが下落しやすいということだ。つまり、金利の儲けを為替レートで吐き出すことになる。逆に、低金利ではあっても、デフレだった日本円では、国債は長期的な円高で低金利をカバーした。これらは、過去のデータが雄弁に物語っている。

 しかし、外債は、証券会社にとって好都合な儲けの種だ。

 外債の価格は業者間の取引で決まるので、零細な個人投資家は真の取引価格を知らない。つまり、証券会社は、外債の価格で儲けることが容易となる。さらに、為替の取引でも実質的な手数料を抜くことができる。

 また、外債に投資して分配金を高く出すことができる投資信託を売ることによっても、金融業者は(証券だけでなく銀行も含まれる)手数料稼ぎができる。

 金融機関としては、外債および外債を使った金融商品は儲けの種。顧客に、「高金利の通貨の債券は期待リターンが高い」「外債に投資するとリスクヘッジ効果がある」といった誤解が存在することが好都合なのだ。はっきりいうと、外債を買わせようとするセールスマンやFP(ファイナンシャルプランナー)、マネーライターなどは要注意だ。

 筆者は、為替リスクをヘッジしない個人の投資にあっては、外国株に投資してもいいと思うが、外債への投資はお勧めしない。
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