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もうすぐ北風が強くなる

スペースシャトルと原子力発電

 米国の唯一の有人宇宙船であるスペースシャトルが遂に退役した。
 乗ってきた宇宙飛行士達は爆発死しなくて幸運だった者と、不幸にも爆発死した者に分かれる。
 スペースシャトルがなくなったことによって、宇宙飛行士の生存率はおおいに高まるだろう。

 「逝きし世の面影」氏から
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祝、米スペースシャトル全ミッション無事終了 

NASA(アメリカ航空宇宙局)の最後のスペースシャトル『アトランティス』が日本時間21日、地球に帰還し、1981年の初飛行以来135回の打ち上げで2回大爆発したスペースシャトルの30年の栄光と挫折の悲喜劇綾なす光と陰の歴史に幕が下ろされた。
このアメリカのパワーと威信の権化であるスペースシャトルの全ミッション終了と、11日後に迫りつつあるアメリカのXデー(予想される経済終了直前)には少なからぬ関連があり、宿命や『業』(カルマ)因縁めいたものを感じる。

『欲張りすぎて大失敗したスペースシャトル』

アメリカのシャトルの後継機完成のめどは立っておらず、国際宇宙ステーションへの往復は、当面はロシアの宇宙船『ソユーズ』に頼らざるを得ない状況となっている。
時代遅れと思われていた、旧ソ連の技術が、最新鋭の夢のスペースシャトルより、今でも役に立っている。
新しい最新技術が何でも良いとは限らない。
最新鋭の色々な機能が付いていて、何でもできる日本製の高性能携帯電話機は、海外では全く売れない。
世界シェアでは丈夫で長持ちして価格が半分のフインランドのNokiaが40%以上の断トツの一位。
スペースシャトルとは政治家の頭の中だけに有る夢の実現だが、何しろ欲張りすぎて大失敗した典型例であろう。
規模は小さいが、東京の石原慎太郎の新銀行騒ぎと良く似ている。
一言でいうと、『アイデア倒れの、アホ企画。』である。
しかも悪いことに肝心の責任者が失敗を認めないから、いくらでも恥をかくし、損害も膨らむ。
人間身の程を知り、あんまり欲張らず『あれもこれも』ではなくて『これだけは』と、一つでも良いから頑張るのがよい。
人でも同じで、何でもできる万能人間はレオナルド・ダ・ヴィンチぐらいで、大概は器用貧乏で大成しない例が多い。

『世紀を越えて続いたスペースシャトルの愚行』

何はともあれ何事も無く全員が、ケネディ宇宙センターに無事帰還出来たことを皆様と喜びたい。 
スペースシャトルとは、アポロ計画の後を継いだ、人類の夢、偉大なアメリカを具現する象徴的存在で、面子の塊のような代物。
しかし『夢と現実とは大違い』で、シャトルには信じられないような、身の毛もよだつ恐ろしい実績と、血塗られた歴史が有る。
建造されたシャトル五機中二機が過酷事故を起こして仕舞い、無事だったのはたったの3機だけで、空中爆発して機体が失われる確率は40%にも達している。
アメリカの宣伝だった絶対安全な『実用機』は大嘘で、スペースシャトルは実は危険極まる『実験機』だった事が後でわかる。
135回の飛行で2回の爆発事故では事故率は、68回飛べば必ず一回は生還できない恐るべき確率の地獄の『翼』である。
しかもスペースシャトル事故が単なる宇宙の不幸な事故の一つで済むなら、宇宙飛行士には気の毒だが、なにも関係ない私などが心配するほどのことではない。
これまでの事故の例では『悲劇』は、其れだけでは、済まなかった。

『一回目の悲劇』
予想される事故率は100万回に1回以下で航空機よりも遥かに安全であると大宣伝して『もしもの時』の事故対策や飛行士の安全がまったく考慮されていない、まるで日本の福島第一原発のようだった米スペースシャトル。
予定では100万回の筈が20回目程度の1986年、打ち上げを見守る多数の観衆の目の前で自惚れの塊りの、アメリカの自慢の玩具(チャレンジャー号)が爆発してしまう。
すると、レーガン大統領は傷ついた面子回復の為に、衆人環視のなかで暴力を揮う。(リビアのトリポリを巡航ミサイルで空爆して、カダフィ暗殺を目論む)
『二回目の悲劇』
普通この様な無様な真似は繰り返す訳には行かない。
原因は、発射時の個体燃料補助ロケットの不備であるとして完全に問題解決。?安全宣言を出す。
しかし2003年、NASAが『今度は絶対安全。安心です』と公言していたコロンビア号が、またもや大気圏再突入時に空中分解して無事帰還を信じていたアメリカ南部一帯に部品の雨を降らしてしまった。(アメリカの面子が丸つぶれ)
すると、ブッシュ大統領は中東を知っている全ての識者が、絶対に失敗すると断言する『イラク戦争』に突入する。(バクダット空爆、宣戦布告なしの地上軍の進攻)
中東専門家ほど、アメリカが始めた、イラク戦争の目的が判らないそうです。
巨大な自尊心が、異様に壊れやすく出来ている、筋肉自慢のマッチョ男が一般大衆の目の前で大恥をかく。
すると、当然マジ切れ。
傷ついた自尊心を回復する為に、自分より弱い(絶対に勝てる)女子供に対して、公衆の面前で暴力を揮う、乱暴狼藉。
壊れやすいガラスの自尊心を持った、超タカビーでマッチョなDV男、アメリカ合衆国。

『20世紀の間違いを21世紀まで持ち越したスペースシャトルの愚かさ』

『安全性』
最初のチャレンジャー事故の直前までスペースシャトルは100万回に一回の事故率で、航空機の安全など問題にもならない数字と説明していた。
チャレンジャーの爆発を見て、NASAはスペースシャトルの飛行で搭乗員の命を脅かす深刻な事態が発生する確率をコロンビア事故の時点では400~500回に1回程度であると見積もっていた。
しかし実際には全135回の飛行で2回の致命的な過酷事故を起こし67・5回に1回以上の致命的事故発生率である。

『経済性』
当初1回の運行コストは30億円とされていたが,実際には500億円を超え,コロンビア事故の運行停止後からの、復帰以降は800億円を超えるものと見られている。
因みに使い捨てロケットは一回80億円以下程度で済む。
当初の運行回数は年間50回を考えていたが、実際には最大でもチャレンジャー爆発事故前年の年9回が最高で、平均では年2回程度だった。
当初目標と達成した実績を比べれば、スペースシャトルは明らかに大失敗作だったことは明らかである。

『設計上の問題点』
設計を冷静に点検して見ればスペースシャトルは最初から『失敗』が約束されていたことが判る。
(1)大きく突出している為に最大の弱点となる『巨大な主翼』の存在。
主翼は大気圏再突入時の最後の15分にしか役立たないが、わざわざ高度300kmの宇宙軌道まで無駄に持ち上げている。
(2)200気圧もの高圧燃焼を行う主エンジンの再利用。
新品よりリサイクルの方が高くつく場合が有るのは、ペットボトルや再生紙のような失敗例に事欠かない。
(3)代替の利かない大事な人間の打ち上げと、安価でなければ駄目な貨物輸送を同時に打ち上げる無茶苦茶な発想。
採算面での貨物輸送のコストアップは当然。
(4)打上げ初期の固体ロケットブースター燃焼時には脱出が不可能という人命軽視。
一番最初のチャレンジャー事故で非人道性は証明されたが、それ以後も改良されなかった。
(5)再突入時に高温となる機体下面に前脚,主脚,液体酸素・液体水素配管の接続口と5カ所もの穴を開ける愚劣な発想。
スペースシャトルが、初めからロケットと航空機のキメラのような複合物で、両者の悪い面が合わさった結果生じた、企画段階での失敗例。
(6)無駄に複雑なシステム。構造が簡単なほど故障が少ないが、スペースシャトルはその理念の真逆。
機体とエンジンは再利用、タンクは使い捨て、固体ロケットブースターは海上回収。
(7)機体再使用との発想自体が根本的な最大の失敗。
重量比で70%ものスペースシャトル本体を無駄に宇宙空間まで持ち上げて無駄に持ち帰る。愚行中の愚行である。
どこを取っても成功する要素が無く、最初から良いところが全くない完全な失敗作だった。

『騙し続けるアメリカ』
アメリカはそのスペースシャトルを、『新たな宇宙時代を拓く輸送システム』として世界中に宣伝した。
世界はアメリカの宣伝にだまされた。アメリカ自身も自らをだました。
今もだまし続けている。
NASAのホームページにはどこにも『シャトルは失敗作だった』とは書いていない。
このアメリカのNASAの傲岸不遜で不真面目な態度は、『夢のエネルギーである』と原発推進を数十年も行って、今回の福島第一原発の爆発でも反省しない日本の経産省安全・保安院の『原発は安全』との主張と重なって見える。

『スペースシャトルの悪夢と残された課題』
(1)何故、アメリカはスペースシャトルのような未熟で危険な『システム』の開発に乗り出してしまったのか。
(2)何故、未熟で杜撰で愚劣なスペースシャトルを『新時代を拓く画期的システム』と宣伝し、チャレンジャー事故以降も態度を変えなかったのか。
(3)何故、世界中はアメリカの宣伝に完全に騙されたのか。
(4)NASAの嘘(隠された真実)を見抜くにあたって我々には何が足りなかったのか。
(5)無批判にスペースシャトルを信じた結果、我々は『何を間違い』、『何を失ったのか。』
(6)スペースシャトルが大失敗作と誰の目にも明らかになった今、我々はどのようにして未来への計画を取り戻し、宇宙を目指す動きを立て直すべきか。

『反省と撤退』 過ちては改むるに憚ること勿れ

このアメリカのNASAの行ったスペースシャトルの30年間の愚行と欺瞞は、私達に日本人には無関係な他人事でない。
まったく同じ種類の国家ぐるみの犯罪的な愚行と欺瞞が、無反省に今も続いているのです。
現在、騙された私達みんなが、真剣に反省する時に来ていることだけは確からしいが、この記事の『主題』(主語)であるスペースシャトルを『原子力発電』の言葉に、丸々言い換えても何ら不都合は無くて、そのままで意味が通じる。
シャトル計画のアメリカのNASAと、原発問題での日本の経産省安全・保安院と『両者』の言葉を入れ替えれも矢張り問題なく意味が通じる。
京大の原子炉実験所の小出助教は『将来必ず技術が進歩して人類が核(原子力発電)を安全に制御出来る日が来るだろう。』と語っている。
自民党でも河野太郎は危険な原発からの即時撤退を主張しているし、民主党でも馬淵澄夫は原子力発電は『絶対に消えない火』を扱う本質的に危険な行為であるとの自覚がある。
馬渕は『遠い将来の世代では原子力を制御出来るようになる時が来るかもしれない。』と現在の人類の能力の限界を語っている。
アメリカが撤退したスペースシャトル以上に、危険性や金額的な負担が大きい『夢のエネルギー』である核エネルギーからの日本国の完全撤退は、過ちては『改むるにはばかることなかれ』、歴史的必然であり不可避である。
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コメント

おっしゃる通りだと思います。正に、金食い虫の構図は、日本の原発と同じだと思います。実は、NASAは、原発と同じ利権の塊です。スペースシャトルの部品は、そのほとんど全てが”天下り”会社へ発注されるのです。日本の原子力村とほとんど同じですね。

また、”NASAが優秀”という逸話は、全くのデマで、NASAは寄せ集めのはぐれ者の集まりでした。それを”600万ドルの男”などの映画でNASAがサイボーグを作っている、と宣伝する事によって、国民を洗脳していました。

その証拠に、アポロ1号・2号では、たてつづけに失敗を繰り返しています。特に、1号では、宇宙船内の気体に純酸素を用いていた為に、スイッチのショートが船内火災をもたらし、搭乗員3人全員をたったの10分で灰にしました。

こんな事は、小学校で酸素発生実験と燃焼実験をやっていれば、誰でも判る事なのですが...

この低レベルさは、変わる事がありません。未だに、アメリカの有人宇宙船は純酸素です。(笑)ソ連は、初めから空気(窒素+酸素)です。

Re: タイトルなし

NASAの低レベル。まったく同意です。
日本の科学界のNASA信仰は、地球温暖化CO2詐欺と同じ類で、莫大な予算を使っているだけ罪が深いと思います。
狂信的NASA教徒とも言うべき点で、原子力村と同じですね。

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