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もうすぐ北風が強くなる

C・バズビー:7/18質疑応答

http://umi238.blog79.fc2.com/blog-entry-73.htmlから


Q:とても気をつけていた人の尿検査
・セシウム134、137  0.37Bq/Kg, 0.45Bq/Kg
この値についてどう思うか。

CB:セシウムのレベルは大したことはないが、
その人が同時にストロンチウム90やウランも体内に取り込んでいる可能性がある。
そのデータに関しては非常に興味がある。
(バズビーさん、笑いのセンスがちょっと不謹慎・笑)

(あれ?通訳さん間違えた?
この人避難してたんでしょ?なのに「家の中にいた」って言っちゃったよ?
全然わたしの聞き間違いかもしれません(笑)
「家の中にいても空気に入るから、家を密閉したんじゃないかぎり被爆はする」、
という返事)

Q: 室内一戸建てで0.2-0.5マイクロというレベルですが、気をつけて生活していれば大丈夫か?
乳児や幼児に健康被害にならないのか。

CB: ものすごく大雑把な計算ならできる。
平均して自然放射線より0.5ぐらい高い(外も入れてってこと?)から、
300kBq/m2, つまりトンデルの典型的ケースであり、
癌の発生率が今後11%上昇すると予測できる。

これには実に多くの仮定が含まれている。
だから正確なことはいえないけれど、
今の時点で何も言わないよりは何がわかっているか、大体でも
わかるほうがマシという程度の情報でしかない。

Q: 給食の被爆が心配。どうしたらいいのか?

CB: 毒物を与えられているのと同じことなんだから、
完全な検査を求めるというのはとても道理にかなった要求。
そう要求するべき。

(訳注・バスビーさんは日本文化に関しては特に知りません。
日本文化固有の事情はなかなかわからないでしょう。)

ことに乳製品に関してはストロンチウムの検査が必要。

Q: 砂埃など、呼吸器を介した内部被爆についてはどうすればよいか。
CB: マスクをつけるのがけっこう重要だと思う。
小さい粒子は止められないが、大きい粒子は止められる。
これは重要。

Q: 今もホットパーティクルは福島から飛んでいるのか?
CB: 飛んでる。Youtubeのライブカメラを見たが、ものすごい量の蒸気が
上がっているのが確認されており、それらが放射性のものだということは
モニタリングで確認されている。
14日にもあった。

Q: 甲状腺の病気を持っていたらどうすればいいのか?橋本病です。
CB: 放射能は甲状腺に影響を与えるが、より活発になるか停滞するかは
被爆量などによってどうなるかよくわからない。だが確実に影響を与える。

Q: ごみ処理の対策はどうすればいいか?制限は8000Bq/Kg?
70,000Bq/Kgの汚泥が見つかった?
CB: 同様の問題がチェルノでもあった。しかし、あまり手はない。
これを焼却すれば汚染は国中に広がる。
埋めると雨に溶けた放射性物質が地下水を汚染する。

我々がスウェーデンなどで発見した結果、
放射性物質は谷にたまり、また河口・海に向かって流れて行く。
そのため、谷間や海岸近くでの癌発生率が高くなる。
高地は影響をうけにくい。

Q: これはおそらく六月に植木の剪定をみんながして、そのごみを燃やしたため?

CB: それは葉に付着した放射性物質だろう。
木が吸収したというほどの時間はない。
葉は静電気状態などの関係から、放射性物質を付着させやすい。
ネバダの核実験後の植物栽培試験でそのような結果が出ている。

Q: ひまわり作戦について
CB:「そういう除洗法も聞くが、ひまわりが放射性物質を吸着するからといって、その育ったひまわりをどうするかが問題。いずれにしても、そのひまわりを環境から遮断しないといけない」


Q: 葉に放射性物質が付着しやすいのなら、子供に草むしりをさせるのは危険?
CB: それは危険。まず地面に近い。
土いじりをして埃だらけになる。泥遊びになる。
マスクはするほうがいい。できるならそんな作業はしないほうがいい。

Q: ヨーロッパではECRRの研究などでセラフィールド相手の訴訟などは起こっているのか?
CB: セラフィールドではないが、核実験に関する訴訟はイングランドでやっている。
それらには全部勝利している。6件か7件。
アメリカでも3、4件以上訴訟をやっている。これらは示談成立で
法廷での争いにまでは発展しなかった。

2010年6月に重要なケースがあった。
湾岸戦争帰還兵であり、死因裁定裁判?だった。陪審員の前で死因を特定する。
劣化ウランが死因に関するというECRRの主張が受け入れられた。
陪審員はICRPとECRRのモデルを比較し、どちらを正しいとするか選択をせまられた。
13人の陪審員全員がECRRのモデルを選択した。

Q: ヨーロッパのメディアは核の危険性について報道していますか?
日本では隠蔽されているがどう思うか?

CB: メディアとレポーターによる。
ECRRに同調するような記者は、大きなストーリーを展開させたりする。
だが隠蔽は確かに存在している。
最近、パリ?という雑誌(150万部)が3ページ特集を組んだ。

Q: 去年の新型インフルのときは皆マスクをしていたのに、今回の反応はどうか。
CB: 新型インフルは、誰かのせいだったわけじゃない。責任追及は起こらない。

Q: 野田市で最高値が0.66マイクロ。現在0.07。どのぐらいの密度で測定すれば信頼できるのか?
公園においてはたとえば公園の真ん中ではかるだけ。

CB: 通常、1mのグリッド(格子)で(公園なら公園の)全体を区切る。
この1mを歩いては、測定値が出るのを待ち、記録。
それを繰り返す。通常記録者が別に一人いる。

0.07はおそらく自然放射線。心配することはない。
0.66はおそらく放射性ヨウ素によるものと思われる。

3/11、IAEAにも記録のない何かが福島であった。
わかっているのは、上がったこと。上がって、高い位置に留まり続けたこと。
それはヨウ素ではなく、セシウムや半減期の長い何かがその時点で
漏れ出したということ。

Q: (質問の意図が違うらしい)
公式の記録では0.07だとか最高値ですら0.66といわれているが、
実際に計測してみると、6マイクロ出たとか、貯水池の近くで10マイクロだとかいう数字が出ている。
(そういう意味で、どれぐらいの密度で計測するべきなのか、
どういう密度でしか計測していないから行政の計測値は信頼できないとか、
そういう判断基準の話かな?)

(でも通訳さんにイマイチ質問の意図が伝わってないっぽい。
通訳さんは、「知れば知るほど状態が悪くなるけどどうすればいいの?」
という部分に注目してしまったようだ)

CB: 知れば知るほど状態が悪くなるというのは現実。
「風や空気によって放射性物質は運ばれるから、場所によって違うのは当然だ」

CB:私の提案を、要望書にして提出するのはどうだろうか?
形ができ、要求をしやすくなる。福島提言でも東京提言でもいい。
お互いに愚痴を言っていてもしょうがない。
そのような形を作っていくのがいいと思う。

(とこの辺りから「まあそう落ち込まずがんばっていこうや」的雰囲気にちょっとなる)
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