米国のかいらい日本軍がジブチに海外基地
2011-07-13
大震災と原発事故のどさくさ紛れに、日本は戦後最初の海外軍事基地をアフリカの角ジブチに作り上げた。
麻生政権のころに建設を開始した、海上自衛隊の「海外拠点」である。艦船と航空機、ヘリの立派な「軍事基地」である。
海賊対策の暫定的なものとしているが、鉄とコンクリートの12ヘクタールで恒久的な基地である。
国民的な議論もなく、憲法9条は一体どこへ行ったのか。
しかも、基地内外で駐屯軍である隊員は治外法権の特権が交換公文されている。
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「人類猫化計画」氏からの引用です。
アフリカのジブチに自衛隊初の海外拠点が開設された
2011年07月08日
■日本中が大震災と原発事故、そして強制節電でいっぱいいっぱいの
この時期を見計らったかのように、アフリカのジブチに自衛隊初の海外拠点が
開設されたニュースがひそやかに伝えられ、さしたる話題にのぼることもなく
事実だけが静かに日常空間を漂っている。

写真・図は共に朝日新聞より右:自衛隊の新活動拠点の隊舎など7日午前8時ごろ、ジブチ、渡辺写す
NHK 7月8日 自衛隊 初海外拠点がジブチに
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊などの部隊が派遣されているジブチに、自衛隊としては初めてとなる、海外での本格的な活動拠点が開設され、7日、開所式が行われました。
日本政府は、ソマリア沖の海賊対策のため、おととしから海上自衛隊の護衛艦とP3C哨戒機を、ソマリアの隣国ジブチに派遣し、商船の護衛や海賊の監視などに当たっています。これまではアメリカ軍基地内の施設を間借りしてきましたが、このほど自衛隊独自の活動拠点が完成し、7日、ジブチのディレイタ首相らも参加して開所式が行われました。日本政府を代表してスピーチした小川勝也防衛副大臣は、「今回の拠点の設置は、自衛隊の海外活動の歴史の中でも画期的な意味を持つ。各国と連携しながら、世界経済の礎となる海上交通の安全を確保していきたい」と強調しました。ジブチ国際空港に面する12ヘクタールの敷地に、日本政府が47億円をかけて整備した施設は、航空機の格納庫のほか、司令部の庁舎や隊員の宿舎などを備えています。自衛隊が海外に本格的な活動拠点を持つのは初めてで、ソマリア沖での海賊対策を強化するとともに、国連が自衛隊の派遣を期待しているスーダンでの平和維持活動など、この地域での新たな活動の可能性も見据えた動きと受け止められています。
■海賊退治の名目で自民党政権時代に始められた悲願の計画が、擬似自民党になって
しまった菅民主党政権で成就したということだ。
本当の目的は、記事の最後の「新たな活動」を目指してのことだろう。
米国の忠実な番犬になってこの地域の原油を買い求め、米国内で衰退に向かった
原発推進事業を日本国内で肩代わりして米国の軍需産業を救い、日本国憲法を無視してまで
自衛隊の海外拠点を作り、実質的に戦争のできる国へ向かっての第一歩が固められた。
しかしこんな大事な出来事が、国民のコンセンサスなしに一気に事実として突き出されて
よいはずがない。もっと問題化する必要があるのではないか。
同時に私たち自身も、なかなか難しいことではあるが、国内だけでなく海外の情報にも
同じく目を向けなければ、なし崩しにさらに行く手を阻まれてしまうことになりかねない。
■この出来事に関しては、去年の記事ではあるが、下記の「ヴォイス・オブ・ロシア」が
興味深い内容を記しているので、長いが全文を転載する。

写真はヴォイス・オブ・ロシアより
ヴォイス・オブ・ロシア 2010年4月28日
http://japanese.ruvr.ru/2010/04/28/7048749.html
ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって
ソマリア沖の海賊問題を受け、紅海沿岸のジブチ共和国で、日本の海上自衛隊基地建設が近日中に着工される。日本国外に建設される初の日本の、また史上初のアフリカ大陸の日本基地となる。
北川敬三海上自衛官は現地で、今年の初夏には基地建設が開始し、その約半年後に終了すると述べた。APF通信が伝えた。日本にとって、このような海上自衛隊基地建設は前代未聞。日本は第二次世界大戦後に憲法を採択してから、国際問題解決の手段として武力を行使することを永遠に放棄すると宣言している。
これに関連して2009年、日本政府は、日本の駆逐艦2隻をソマリア沖での海賊対策に参加させるため、新たな法律を採択した。その後1年が経過したが、その間ソマリア沖での事態は悪化する一方だ。日本の船舶の所有者は警鐘を鳴らしている。日本は危険地域からほぼすべての原油を入手しており、日本向け輸出に最重要な航路のひとつがこの地域を通っているため、航路の変更は不可能である。
結論として、日本は自国の船舶を護衛するため、第二次世界大戦後初の海外での海上自衛隊基地を創設するという、少し前には考えもつかなかった行動に出る用意を進めている。問題となっているのは日本の軍事ドクトリン全体の見直しだが、なぜソマリア沖の海賊が、日本という遠い国の法律を変えてしまうほど影響力をもつのだろうか。
モスクワ東洋学研究基金のセルゲイ・ルジャニン教授は、海賊による脅威は実際に深刻なものだが、実際より誇張として、次のように語った―
「肝心なのは、西側主要先進国が当初、報道も軍の諜報機関も、海賊行為とは、貧困にあえぐ人々が生活の糧を手にするため犯罪に及んだものだとする、間違った解釈をしていたことにある。しかし実際はそうではない。この海賊行為が、自前の教育・訓練養成システム、諜報機関や最新の通信機器、巨大な資本を有した、強力な国際機構であることに、いまや疑いの余地はない。
またこの国際機構は、過去にいずれかの国で諜報機関に関係していた専門家を利用していると考えるに十分な根拠がある。これは新たな形の国際テロリズムであり、政治に大きな影響を与える。また海賊の正体を正しく評価できないこと等により、戦いは非常に困難なものとなる」
実際、この西側諸国の基地が密集する地域の目と鼻の先で、いかにしてソマリア沖の海賊がすばやく略奪を成功させているのか、理解に苦しむところだ。
ジブチには最大規模のフランス在外海軍基地があり、また2003年にはそれを上回る規模のアメリカ海軍基地が建設された。日本はこの地で第3の海上自衛隊基地を建設することになる。すでに明らかなように、この地のアメリカやフランスの基地には海賊への抑止力はない。
アメリカやNATO軍のなしえなかったことに日本が成功し、この地域の海賊行為に決定的な打撃を与えることができればいいが、その望みは薄いだろう。実際のところ、西側諸国の基地や強力な装備にもかかわらず、海賊は常に活動を続けている。今のところ、海賊らは一歩先を行っている。そしてこの問題は、この海域全体が西側列強のまさに軍事的利益ゾーンと今にも宣言されるような規模に発展しそうな雰囲気だ。
ちなみにこの地域の歴史には、そうしたことがかつてあった。面白いことに当時も、まさに海賊対策がその口実とされたのである。
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Memorandum氏からの引用
「戦後」日本最初の海外軍事基地をアフリカの角ジブチに開設
2010-05-18 | clipping
マスコミに載らない海外記事|日本軍、アフリカの角で、アメリカとNATOに合流 2010年5月 3日 (月)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/nato-5500.html
Stop NATO 2010年4月25日 Rick Rozoff
日本海軍の北川敬三二等海佐は最近AFP通信と話し、ともあれ第二次大戦後、日本最初の海外軍事基地を、アフリカの角、ジブチに開設することを明らかにした。
北川氏は海上自衛隊と呼ばれている日本海軍のPlans and Policy Section所属で、この配備の責任者だ。
AFPは、前例のない配備の特徴を強調する日本将校の発言を引用している。“これは国外で唯一の日本基地で、アフリカでは最初のものとなります。” [1]
軍事施設は、経費4000万ドルを要し、来年早々、日本軍兵士を収容する予定だ。
ジブチは、紅海とアデン湾の合流点、動乱の起きているイエメンの対岸、同様に紛争に苦しんでいるソマリア北西部と国境を接する位置にある。この国をイエメンから隔てている狭い海域は、スエズ運河、紅海、アデン湾とアラビア海を経由する、地中海とインド洋間を航行するあらゆる海上交通の通路だ。
数カ国の大国とあらゆる同盟軍、つまり、アメリカ、NATO、欧州連合、中国、ロシア、インド、イランその他によるアデン湾への海軍配備は、上記航路における民間艦船の自由通行を保証し、国連のソマリアへの世界食糧計画援助を保護することを狙ったものだ。特に、この二番目の懸念が、2008年に、この地域の軍用艦艇を所有する諸国に対し、身代金目当ての、船舶と乗組員のだ捕鎮圧を要請する、国連安全保障理事会決議1838成立をもたらした。対海賊任務だ。
ところが、アフリカに軍事基地を設置することに関する彼の国の関心を説明する上で、上記の日本海軍将校は、より直截だ。北川はAFPに“我々は海賊と戦うためと、自衛の為に、こちらに展開している。日本は海洋国家であり、20,000隻の船が毎年航行するアデン湾での海賊の増加は気がかりである。”とも語っている。
「自衛」という用語は偶発的なものではない。1947年の日本国憲法第9条は、明確にこう述べている。“日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。”
そこで、第二次大戦後の時期、日本の軍隊は、日本国自衛隊(JSDF)と呼ばれてきた。
憲法はまた明確に日本国外での軍事力の展開を禁じており、政府見解は“武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するいわゆる海外派兵は、一般に自衛のための必要最小限度を超えるものであり、憲法上許されないと考えている。”と述べている。
それにもかかわらず、冷戦後の年月で、第二次世界大戦後元枢軸国による軍事力行使に関するあらゆる禁令が無視され、[2] 2004年2月、アメリカとイギリスのイラク侵略後間もなく、戦闘に従事しない役割とは言え、日本はイラクに600人の兵士を派兵した。日本の海軍、日本海上自衛隊は、アフガニスタンにおけるアメリカの、限りなき自由作戦を支援する為に、2001-2007、再度2008年1月から今年の始めまで、燃料と水を供給し、憲法のもう一つの基本的教義、文書で集団自衛と呼んでいるものへの参加禁止に違反している。これに関する(政府見解の)該当部分は下記のとおりだ。
“わが国は、主権国家である以上、国際法上、当然に集団的自衛権を有しているが、これを行使して、わが国が直接攻撃されていないにもかかわらず他国に加えられた武力攻撃を実力で阻止することは、憲法第9条の下で許容される実力の行使の範囲を超えるものであり、許されないと考えている。”
ところが2007年防衛白書は、“国際平和協力活動”なる条項で、更なる軍隊配備の可能性を残しておいた。
この融通無碍で曖昧な言い回しの精神で、日本は2008年にアフガニスタン戦争支援を再開し、今やアフリカ大陸に軍事基地を確保した。
後者のプロジェクトを統轄する日本人当局者は、“キャンプは我々の要員と資材を収容するために建設される。現在、我々はアメリカ軍基地に配備されている。”とも語った。北川司令は“我々はイエメン、オマーン、ケニヤとジブチに軍隊チームを派遣した。2009年4月にジブチを選んだ。”と補足した。
一年前、共同通信は、外務省当局者が、2009年4月3日“日本とジブチは、ソマリア沖における現行の対海賊任務期間に、アフリカの国に駐留する日本海上自衛隊と関連職員の行動条件と法的地位を規定する、日本軍駐留に関する地位取極に合意した”ことを確認したという発言に言及した [3]
協定は、同日に東京で、日本の浜田靖一防衛大臣とジブチのマハムッド・アリ・ユスフ外務大臣によって調印された。日本がアデン湾に二隻の駆逐艦を配備する一ヶ月前だ。
二ヶ月後、日本は、二隻の新鋭駆逐艦、4,550トンのはるさめと、3,500トンのあまぎりを、アフリカの角沖に配備した。また昨年7月 日本のマスコミは“アメリカが….日本に、本格的軍事活動を遂行するための自前の施設を建設するよう依頼し”当時ジブチに駐留していた“陸上自衛隊とMSDF[海上自衛隊]の隊員およそ150人は、空港近くのアメリカ軍の宿舎で暮らしている。”ことを明らかにした [4] 日本軍は海上自衛隊のP-3C哨戒機用滑走路と、兵舎を建設する計画を発表した。
アフリカの角における、ロシア、中国、インドとイランの艦船は、自国と他国の船舶を保護し、彼らの任務は、対海賊作戦で、所定の期間に限定されるものと理解されているが、日本とアメリカとNATO同盟諸国は、アフリカ大陸における武力紛争に使用すべく、この地域に恒久的な陸、海・空軍基地を設置した。
2001年始め、アメリカはジブチ政府と、旧フランスの外国人部隊の基地キャンプ・レモニェにアフリカ最初の主要な米軍事基地を設置する交渉を開始した。(つい最近まで、ペンタゴンはLemonierと表記していた。)
これは、アデン湾の海賊との戦いがアメリカとNATOがこの地域に展開する口実となる数年前のことだった。
ジブチは(1975年に、スペインのフランコ将軍による黙認のもと、モロッコに奪取された西部サハラを除き)1977年、フランスにより、その独立を認められたという、アフリカ大陸で最後に独立を達成した地域だ。人口は900,000人に満たない。
フランスは依然、世界で同国最大の海外軍事基地をジブチに擁しており、およそ3,000人を駐留させている。
2003年にペンタゴンがキャンプ・レモニエに転入、接収して以来、アメリカは同基地にアフリカの角共同統合機動部隊(CJTF-HOA)を設置し、アメリカ軍の全四部門、陸軍、空軍、海軍と海兵隊から、2,000人と推計されるの兵士を駐留させている。
アフリカの角共同統合機動部隊の作戦地域は、ジブチ、エチオピア、エリトリア、ケニヤ、セーシェル、ソマリア、スーダン、ウガンダとイエメンを包含しており、次第にインド洋の島嶼国家コモロ、マダガスカルとモーリシャスも包含しつつある。
以下、中略。
ソマリア沖の日本駆逐艦と、第二次大戦後の年代における、日本最初のジブチ海外軍事基地は、北米とヨーロッパの東京の同盟者たちの地政学的計画と一致している。
最も完全に具体化された計画は、北米の外に、四半世紀最初のアメリカ地域統合軍、アメリカ・アフリカ軍の創設だ。海賊、アルカイダの同盟者や他の脅威が、連中を正当化する役割を果たし終えたずっと後になって、ペンタゴンとNATOと日本は、アフリカに彼らの軍事拠点を保有するわけだ。
関連記事:省略
出典:省略
記事原文のurl:rickrozoff.wordpress.com/2010/04/26/japanese-military-joins-u-s-and-nato-in-horn-of-africa/
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非常に長い文章なので、冒頭部分と、最後の部分だけを翻訳した。関連記事も、出典も省略。関心のある方は原文を。
Plans and Policy Section、日本語がわからない。ご教示いただければ幸い。
この談話をした方は、
原文、憲法そのものと、憲法第9条の趣旨についての政府見解を混同しているようだが、大筋に影響はないのでは?
憲法解釈については、防衛省情報検索サービス、憲法第9条の趣旨についての政府見解を参照。
本原文については、既にブログmedia debuggerで、触れられている。
The Voice of Russia 4/28には、下記関連記事がある。
ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって(上記の「人類猫化計画」で既に引用)
何とも、不思議なことに?日本のマスコミは全て無視。普天間の米軍基地、ジブチの日本軍基地、宗主国の戦略の中では、つながっているだろうに。
今日はおりしも憲法記念日。
憲法記念日の時期に、与野党政治家諸氏、憲法を壊せと命じる宗主国参りに余念がない。民主党、大切な国是、対米従属は「チェンジ」せず、しっかり「継続」堅持。
訪米中の超党派議員の中には、宗主国の世界制覇用基地横須賀出身(小泉進次郎・自民党衆議院議員)、立川出身(長島昭久防衛政務官・民主党衆議院議員)がいる。国民の税金を使って宗主国に貢献する面妖な方々だ。さらに、大手新聞主筆までも、同じ時期にワシントン訪問。属国の闇は限りなく深い。
ブレジンスキーの「優秀な学生」だった長島昭久議員、ブレジンスキーの指導の効果あって、ソマリア派兵を最初に国会で主張した人物。
日本経済新聞、2010/5/1
長島昭久防衛政務官は30日、米国防総省でヒックス米国防副次官と会談した。中国海軍の艦船が沖縄本島周辺の公海上を航行した問題を受けて、中国海軍の現状について意見交換。宇宙分野やサイバー攻撃対策での日米間の協力策について話し合った。前日にはキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)とも訪米中の議員団と共に短時間、面会した。
asahi.com 2010/5/1
麻生氏は、民主党の長島昭久防衛政務官ら超党派の議員らとともに、米戦略国際問題研究所(CSIS)が主催する日米関係のセミナーに出席するため、ワシントンを訪れている。
こうした人々、沖縄を含め日本国内のみならず、はるばるジブチにまで基地を設け、自衛のための必要最小限度を超える、憲法上許されない武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣する海外派兵をし、集団的自衛権を行使しようとしている。財政が赤字で、消費税を上げる国が、どうして、はるばるジブチに基地を建設するのだろう?最近、海賊の話題はほとんどきかないが?
万一「事業仕分け」の俎上に、普天間移転や、おもいやりみかじめ予算を含め、こうした項目を続々載せてくれるなら、民主党へ投票するのにやぶさかではない。もちろん自民党でも。
某紙憲法関連記事、憲法改正という名の憲法破壊がなかなか思うように進まない、いらだちがにじみ出ている。「必ず破壊してやる」という経営陣の声が聞こえてくるようだ。
ジブチ海軍基地でみるとおり、憲法9条、既に実態はボロボロ。首の皮一枚というか、髪の毛一本で、残っている。
「1Q84」空前のベストセラーだという。小さな書店でも山積み。題名のヒントになっているであろうジョージ・オーウェルの小説「1984年」の永久戦争世界が、26年遅れで到来している今、「1984年」の方が、もう少し売れても良さそうな気がする。新訳もでている。
いくら支配者が変っても、チェンジするのは支配者層の顔ぶれだけで、民衆が搾取される状況、全く変わらないことを描いた彼の傑作寓話「動物農場」も同様。
関連記事として、2009年2月に、下記を翻訳してある。彼らの計画、着実に進んでいる。
大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー
麻生政権のころに建設を開始した、海上自衛隊の「海外拠点」である。艦船と航空機、ヘリの立派な「軍事基地」である。
海賊対策の暫定的なものとしているが、鉄とコンクリートの12ヘクタールで恒久的な基地である。
国民的な議論もなく、憲法9条は一体どこへ行ったのか。
しかも、基地内外で駐屯軍である隊員は治外法権の特権が交換公文されている。
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「人類猫化計画」氏からの引用です。
アフリカのジブチに自衛隊初の海外拠点が開設された
2011年07月08日
■日本中が大震災と原発事故、そして強制節電でいっぱいいっぱいの
この時期を見計らったかのように、アフリカのジブチに自衛隊初の海外拠点が
開設されたニュースがひそやかに伝えられ、さしたる話題にのぼることもなく
事実だけが静かに日常空間を漂っている。


写真・図は共に朝日新聞より右:自衛隊の新活動拠点の隊舎など7日午前8時ごろ、ジブチ、渡辺写す
NHK 7月8日 自衛隊 初海外拠点がジブチに
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊などの部隊が派遣されているジブチに、自衛隊としては初めてとなる、海外での本格的な活動拠点が開設され、7日、開所式が行われました。
日本政府は、ソマリア沖の海賊対策のため、おととしから海上自衛隊の護衛艦とP3C哨戒機を、ソマリアの隣国ジブチに派遣し、商船の護衛や海賊の監視などに当たっています。これまではアメリカ軍基地内の施設を間借りしてきましたが、このほど自衛隊独自の活動拠点が完成し、7日、ジブチのディレイタ首相らも参加して開所式が行われました。日本政府を代表してスピーチした小川勝也防衛副大臣は、「今回の拠点の設置は、自衛隊の海外活動の歴史の中でも画期的な意味を持つ。各国と連携しながら、世界経済の礎となる海上交通の安全を確保していきたい」と強調しました。ジブチ国際空港に面する12ヘクタールの敷地に、日本政府が47億円をかけて整備した施設は、航空機の格納庫のほか、司令部の庁舎や隊員の宿舎などを備えています。自衛隊が海外に本格的な活動拠点を持つのは初めてで、ソマリア沖での海賊対策を強化するとともに、国連が自衛隊の派遣を期待しているスーダンでの平和維持活動など、この地域での新たな活動の可能性も見据えた動きと受け止められています。
■海賊退治の名目で自民党政権時代に始められた悲願の計画が、擬似自民党になって
しまった菅民主党政権で成就したということだ。
本当の目的は、記事の最後の「新たな活動」を目指してのことだろう。
米国の忠実な番犬になってこの地域の原油を買い求め、米国内で衰退に向かった
原発推進事業を日本国内で肩代わりして米国の軍需産業を救い、日本国憲法を無視してまで
自衛隊の海外拠点を作り、実質的に戦争のできる国へ向かっての第一歩が固められた。
しかしこんな大事な出来事が、国民のコンセンサスなしに一気に事実として突き出されて
よいはずがない。もっと問題化する必要があるのではないか。
同時に私たち自身も、なかなか難しいことではあるが、国内だけでなく海外の情報にも
同じく目を向けなければ、なし崩しにさらに行く手を阻まれてしまうことになりかねない。
■この出来事に関しては、去年の記事ではあるが、下記の「ヴォイス・オブ・ロシア」が
興味深い内容を記しているので、長いが全文を転載する。

写真はヴォイス・オブ・ロシアより
ヴォイス・オブ・ロシア 2010年4月28日
http://japanese.ruvr.ru/2010/04/28/7048749.html
ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって
ソマリア沖の海賊問題を受け、紅海沿岸のジブチ共和国で、日本の海上自衛隊基地建設が近日中に着工される。日本国外に建設される初の日本の、また史上初のアフリカ大陸の日本基地となる。
北川敬三海上自衛官は現地で、今年の初夏には基地建設が開始し、その約半年後に終了すると述べた。APF通信が伝えた。日本にとって、このような海上自衛隊基地建設は前代未聞。日本は第二次世界大戦後に憲法を採択してから、国際問題解決の手段として武力を行使することを永遠に放棄すると宣言している。
これに関連して2009年、日本政府は、日本の駆逐艦2隻をソマリア沖での海賊対策に参加させるため、新たな法律を採択した。その後1年が経過したが、その間ソマリア沖での事態は悪化する一方だ。日本の船舶の所有者は警鐘を鳴らしている。日本は危険地域からほぼすべての原油を入手しており、日本向け輸出に最重要な航路のひとつがこの地域を通っているため、航路の変更は不可能である。
結論として、日本は自国の船舶を護衛するため、第二次世界大戦後初の海外での海上自衛隊基地を創設するという、少し前には考えもつかなかった行動に出る用意を進めている。問題となっているのは日本の軍事ドクトリン全体の見直しだが、なぜソマリア沖の海賊が、日本という遠い国の法律を変えてしまうほど影響力をもつのだろうか。
モスクワ東洋学研究基金のセルゲイ・ルジャニン教授は、海賊による脅威は実際に深刻なものだが、実際より誇張として、次のように語った―
「肝心なのは、西側主要先進国が当初、報道も軍の諜報機関も、海賊行為とは、貧困にあえぐ人々が生活の糧を手にするため犯罪に及んだものだとする、間違った解釈をしていたことにある。しかし実際はそうではない。この海賊行為が、自前の教育・訓練養成システム、諜報機関や最新の通信機器、巨大な資本を有した、強力な国際機構であることに、いまや疑いの余地はない。
またこの国際機構は、過去にいずれかの国で諜報機関に関係していた専門家を利用していると考えるに十分な根拠がある。これは新たな形の国際テロリズムであり、政治に大きな影響を与える。また海賊の正体を正しく評価できないこと等により、戦いは非常に困難なものとなる」
実際、この西側諸国の基地が密集する地域の目と鼻の先で、いかにしてソマリア沖の海賊がすばやく略奪を成功させているのか、理解に苦しむところだ。
ジブチには最大規模のフランス在外海軍基地があり、また2003年にはそれを上回る規模のアメリカ海軍基地が建設された。日本はこの地で第3の海上自衛隊基地を建設することになる。すでに明らかなように、この地のアメリカやフランスの基地には海賊への抑止力はない。
アメリカやNATO軍のなしえなかったことに日本が成功し、この地域の海賊行為に決定的な打撃を与えることができればいいが、その望みは薄いだろう。実際のところ、西側諸国の基地や強力な装備にもかかわらず、海賊は常に活動を続けている。今のところ、海賊らは一歩先を行っている。そしてこの問題は、この海域全体が西側列強のまさに軍事的利益ゾーンと今にも宣言されるような規模に発展しそうな雰囲気だ。
ちなみにこの地域の歴史には、そうしたことがかつてあった。面白いことに当時も、まさに海賊対策がその口実とされたのである。
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Memorandum氏からの引用
「戦後」日本最初の海外軍事基地をアフリカの角ジブチに開設
2010-05-18 | clipping
マスコミに載らない海外記事|日本軍、アフリカの角で、アメリカとNATOに合流 2010年5月 3日 (月)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/nato-5500.html
Stop NATO 2010年4月25日 Rick Rozoff
日本海軍の北川敬三二等海佐は最近AFP通信と話し、ともあれ第二次大戦後、日本最初の海外軍事基地を、アフリカの角、ジブチに開設することを明らかにした。
北川氏は海上自衛隊と呼ばれている日本海軍のPlans and Policy Section所属で、この配備の責任者だ。
AFPは、前例のない配備の特徴を強調する日本将校の発言を引用している。“これは国外で唯一の日本基地で、アフリカでは最初のものとなります。” [1]
軍事施設は、経費4000万ドルを要し、来年早々、日本軍兵士を収容する予定だ。
ジブチは、紅海とアデン湾の合流点、動乱の起きているイエメンの対岸、同様に紛争に苦しんでいるソマリア北西部と国境を接する位置にある。この国をイエメンから隔てている狭い海域は、スエズ運河、紅海、アデン湾とアラビア海を経由する、地中海とインド洋間を航行するあらゆる海上交通の通路だ。
数カ国の大国とあらゆる同盟軍、つまり、アメリカ、NATO、欧州連合、中国、ロシア、インド、イランその他によるアデン湾への海軍配備は、上記航路における民間艦船の自由通行を保証し、国連のソマリアへの世界食糧計画援助を保護することを狙ったものだ。特に、この二番目の懸念が、2008年に、この地域の軍用艦艇を所有する諸国に対し、身代金目当ての、船舶と乗組員のだ捕鎮圧を要請する、国連安全保障理事会決議1838成立をもたらした。対海賊任務だ。
ところが、アフリカに軍事基地を設置することに関する彼の国の関心を説明する上で、上記の日本海軍将校は、より直截だ。北川はAFPに“我々は海賊と戦うためと、自衛の為に、こちらに展開している。日本は海洋国家であり、20,000隻の船が毎年航行するアデン湾での海賊の増加は気がかりである。”とも語っている。
「自衛」という用語は偶発的なものではない。1947年の日本国憲法第9条は、明確にこう述べている。“日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。”
そこで、第二次大戦後の時期、日本の軍隊は、日本国自衛隊(JSDF)と呼ばれてきた。
憲法はまた明確に日本国外での軍事力の展開を禁じており、政府見解は“武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するいわゆる海外派兵は、一般に自衛のための必要最小限度を超えるものであり、憲法上許されないと考えている。”と述べている。
それにもかかわらず、冷戦後の年月で、第二次世界大戦後元枢軸国による軍事力行使に関するあらゆる禁令が無視され、[2] 2004年2月、アメリカとイギリスのイラク侵略後間もなく、戦闘に従事しない役割とは言え、日本はイラクに600人の兵士を派兵した。日本の海軍、日本海上自衛隊は、アフガニスタンにおけるアメリカの、限りなき自由作戦を支援する為に、2001-2007、再度2008年1月から今年の始めまで、燃料と水を供給し、憲法のもう一つの基本的教義、文書で集団自衛と呼んでいるものへの参加禁止に違反している。これに関する(政府見解の)該当部分は下記のとおりだ。
“わが国は、主権国家である以上、国際法上、当然に集団的自衛権を有しているが、これを行使して、わが国が直接攻撃されていないにもかかわらず他国に加えられた武力攻撃を実力で阻止することは、憲法第9条の下で許容される実力の行使の範囲を超えるものであり、許されないと考えている。”
ところが2007年防衛白書は、“国際平和協力活動”なる条項で、更なる軍隊配備の可能性を残しておいた。
この融通無碍で曖昧な言い回しの精神で、日本は2008年にアフガニスタン戦争支援を再開し、今やアフリカ大陸に軍事基地を確保した。
後者のプロジェクトを統轄する日本人当局者は、“キャンプは我々の要員と資材を収容するために建設される。現在、我々はアメリカ軍基地に配備されている。”とも語った。北川司令は“我々はイエメン、オマーン、ケニヤとジブチに軍隊チームを派遣した。2009年4月にジブチを選んだ。”と補足した。
一年前、共同通信は、外務省当局者が、2009年4月3日“日本とジブチは、ソマリア沖における現行の対海賊任務期間に、アフリカの国に駐留する日本海上自衛隊と関連職員の行動条件と法的地位を規定する、日本軍駐留に関する地位取極に合意した”ことを確認したという発言に言及した [3]
協定は、同日に東京で、日本の浜田靖一防衛大臣とジブチのマハムッド・アリ・ユスフ外務大臣によって調印された。日本がアデン湾に二隻の駆逐艦を配備する一ヶ月前だ。
二ヶ月後、日本は、二隻の新鋭駆逐艦、4,550トンのはるさめと、3,500トンのあまぎりを、アフリカの角沖に配備した。また昨年7月 日本のマスコミは“アメリカが….日本に、本格的軍事活動を遂行するための自前の施設を建設するよう依頼し”当時ジブチに駐留していた“陸上自衛隊とMSDF[海上自衛隊]の隊員およそ150人は、空港近くのアメリカ軍の宿舎で暮らしている。”ことを明らかにした [4] 日本軍は海上自衛隊のP-3C哨戒機用滑走路と、兵舎を建設する計画を発表した。
アフリカの角における、ロシア、中国、インドとイランの艦船は、自国と他国の船舶を保護し、彼らの任務は、対海賊作戦で、所定の期間に限定されるものと理解されているが、日本とアメリカとNATO同盟諸国は、アフリカ大陸における武力紛争に使用すべく、この地域に恒久的な陸、海・空軍基地を設置した。
2001年始め、アメリカはジブチ政府と、旧フランスの外国人部隊の基地キャンプ・レモニェにアフリカ最初の主要な米軍事基地を設置する交渉を開始した。(つい最近まで、ペンタゴンはLemonierと表記していた。)
これは、アデン湾の海賊との戦いがアメリカとNATOがこの地域に展開する口実となる数年前のことだった。
ジブチは(1975年に、スペインのフランコ将軍による黙認のもと、モロッコに奪取された西部サハラを除き)1977年、フランスにより、その独立を認められたという、アフリカ大陸で最後に独立を達成した地域だ。人口は900,000人に満たない。
フランスは依然、世界で同国最大の海外軍事基地をジブチに擁しており、およそ3,000人を駐留させている。
2003年にペンタゴンがキャンプ・レモニエに転入、接収して以来、アメリカは同基地にアフリカの角共同統合機動部隊(CJTF-HOA)を設置し、アメリカ軍の全四部門、陸軍、空軍、海軍と海兵隊から、2,000人と推計されるの兵士を駐留させている。
アフリカの角共同統合機動部隊の作戦地域は、ジブチ、エチオピア、エリトリア、ケニヤ、セーシェル、ソマリア、スーダン、ウガンダとイエメンを包含しており、次第にインド洋の島嶼国家コモロ、マダガスカルとモーリシャスも包含しつつある。
以下、中略。
ソマリア沖の日本駆逐艦と、第二次大戦後の年代における、日本最初のジブチ海外軍事基地は、北米とヨーロッパの東京の同盟者たちの地政学的計画と一致している。
最も完全に具体化された計画は、北米の外に、四半世紀最初のアメリカ地域統合軍、アメリカ・アフリカ軍の創設だ。海賊、アルカイダの同盟者や他の脅威が、連中を正当化する役割を果たし終えたずっと後になって、ペンタゴンとNATOと日本は、アフリカに彼らの軍事拠点を保有するわけだ。
関連記事:省略
出典:省略
記事原文のurl:rickrozoff.wordpress.com/2010/04/26/japanese-military-joins-u-s-and-nato-in-horn-of-africa/
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非常に長い文章なので、冒頭部分と、最後の部分だけを翻訳した。関連記事も、出典も省略。関心のある方は原文を。
Plans and Policy Section、日本語がわからない。ご教示いただければ幸い。
この談話をした方は、
原文、憲法そのものと、憲法第9条の趣旨についての政府見解を混同しているようだが、大筋に影響はないのでは?
憲法解釈については、防衛省情報検索サービス、憲法第9条の趣旨についての政府見解を参照。
本原文については、既にブログmedia debuggerで、触れられている。
The Voice of Russia 4/28には、下記関連記事がある。
ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって(上記の「人類猫化計画」で既に引用)
何とも、不思議なことに?日本のマスコミは全て無視。普天間の米軍基地、ジブチの日本軍基地、宗主国の戦略の中では、つながっているだろうに。
今日はおりしも憲法記念日。
憲法記念日の時期に、与野党政治家諸氏、憲法を壊せと命じる宗主国参りに余念がない。民主党、大切な国是、対米従属は「チェンジ」せず、しっかり「継続」堅持。
訪米中の超党派議員の中には、宗主国の世界制覇用基地横須賀出身(小泉進次郎・自民党衆議院議員)、立川出身(長島昭久防衛政務官・民主党衆議院議員)がいる。国民の税金を使って宗主国に貢献する面妖な方々だ。さらに、大手新聞主筆までも、同じ時期にワシントン訪問。属国の闇は限りなく深い。
ブレジンスキーの「優秀な学生」だった長島昭久議員、ブレジンスキーの指導の効果あって、ソマリア派兵を最初に国会で主張した人物。
日本経済新聞、2010/5/1
長島昭久防衛政務官は30日、米国防総省でヒックス米国防副次官と会談した。中国海軍の艦船が沖縄本島周辺の公海上を航行した問題を受けて、中国海軍の現状について意見交換。宇宙分野やサイバー攻撃対策での日米間の協力策について話し合った。前日にはキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)とも訪米中の議員団と共に短時間、面会した。
asahi.com 2010/5/1
麻生氏は、民主党の長島昭久防衛政務官ら超党派の議員らとともに、米戦略国際問題研究所(CSIS)が主催する日米関係のセミナーに出席するため、ワシントンを訪れている。
こうした人々、沖縄を含め日本国内のみならず、はるばるジブチにまで基地を設け、自衛のための必要最小限度を超える、憲法上許されない武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣する海外派兵をし、集団的自衛権を行使しようとしている。財政が赤字で、消費税を上げる国が、どうして、はるばるジブチに基地を建設するのだろう?最近、海賊の話題はほとんどきかないが?
万一「事業仕分け」の俎上に、普天間移転や、おもいやりみかじめ予算を含め、こうした項目を続々載せてくれるなら、民主党へ投票するのにやぶさかではない。もちろん自民党でも。
某紙憲法関連記事、憲法改正という名の憲法破壊がなかなか思うように進まない、いらだちがにじみ出ている。「必ず破壊してやる」という経営陣の声が聞こえてくるようだ。
ジブチ海軍基地でみるとおり、憲法9条、既に実態はボロボロ。首の皮一枚というか、髪の毛一本で、残っている。
「1Q84」空前のベストセラーだという。小さな書店でも山積み。題名のヒントになっているであろうジョージ・オーウェルの小説「1984年」の永久戦争世界が、26年遅れで到来している今、「1984年」の方が、もう少し売れても良さそうな気がする。新訳もでている。
いくら支配者が変っても、チェンジするのは支配者層の顔ぶれだけで、民衆が搾取される状況、全く変わらないことを描いた彼の傑作寓話「動物農場」も同様。
関連記事として、2009年2月に、下記を翻訳してある。彼らの計画、着実に進んでいる。
大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー
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