もんじゅ落下装置の引上げ達成
2011-06-24
「お釈迦になった高速増殖炉」を御覧ください。
高速増殖炉はとんでもなく危険なものである。
引き上げられて何よりだったが、
運転再開など絶対に許してはならない。
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ヒヤヒヤ…もんじゅ落下装置の引き上げ完了 1分間2.4センチずつ
2011.6.24 09:30 産経
日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器内に昨年8月から落下したままだった炉内中継装置(全長約12メートル、重さ約3.3トン)の引き上げが完了したと発表した。機構は装置の点検などを経て今秋までに事故前の正常な状態への復旧を目指す。
機構は当初、23日午後の早い時間に引き上げに着手する予定だったが、準備段階で部品に不具合が見つかり、夜にずれ込んだ。
約20人の作業員が現場責任者の「炉内中継装置の引き抜き作業を開始します」という指示でクレーンを使い作業を開始。ナトリウムが外気に触れて反応しないようアルゴンガスを充填した専用の大型収納容器を通し、10分間に24センチのペースで約8時間かけて徐々に引き上げた。最後に容器下の仕切り板を閉めて完了した。
装置は炉内にあったため高温で、今後構内で冷えるのを待って搬出。今秋までに分解して損傷状況などを詳しく調べ、引き上げに先立ち撤去した炉上部の配管なども再整備する。
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もんじゅ炉内落下の装置、引き抜き完了
2011年6月24日5時36分 朝日
日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器から、約10カ月間落下したままになっていた重量3.3トンの装置の引き抜き作業を終えた。
引き抜き作業は当初、23日午後2時ごろから始まる予定だったが、準備作業がはかどらず、実際に始まったのは7時間近く遅れた午後8時50分だった。
落下していた「炉内中継装置」(直径46センチ、長さ12メートル)は衝撃で変形していたため、引っかかっていた炉開口部のさやの部分と一緒に、天井にある大型クレーンでつり上げた。装置等は約8時間かけ、炉開口部の上方に据え付けた専用の容器「簡易キャスク」(直径1.4メートル、最大長16メートル)に直接、収納された。
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もんじゅについて 6/23 京大小出助教の説明から一部抜粋。
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Q:(もんじゅの落下装置23日にも引き抜きという報道があった。引き抜き作業はうまくいくのか。もし作業が失敗した場合爆発する危険はあるのか)
A:私も心配です。もんじゅという原子炉は大変特殊な原子炉で、福島の原子力発電所を含めて、ほとんどすべての原子炉は炉心という部分を水で冷やすことができるのですが、もんじゅという高速増殖炉という名前の原子炉ですけれども、それは原子炉を冷やすために水が使えないという宿命を持っていまして、水を冷やすためにナトリウムという物質を使っています。
この物質は大変化学的な活性が高くて、空気に触れると火事になりますし、水に触れると爆発するというそういう物質なのです。
それで原子炉を冷やして、冷やそうとしたわけですけれども、その、ま、冷やすためのナトリウムを有る場所に燃料を交換するための中継装置というのが、もともと使うのですが、それを落としてしまったのですね。
それを引き出そうというのですけれども、空中に引き出せばナトリウムが火事を起こしますので、引き出す場所全体を覆うような特別な部屋を作らなくてはいけないし、中継装置全体を引き出そうと思うと重量が多分10トン近くになると思いますので、かなりの力のあるクレーンでないとそれを引き出す事もできないと、いうことで、ほんとにそういう作業を全く空気に触れないまま出来るのだろうかということは、とっても難しいし、もちろん配慮をしながらやるのでしょうけれども、万一空気に触れてしまえば、それで火事になると。火事になったときに、福島の場合には燃料が溶けそうだということで水をジャージャーとかけることができたわけですけれども。もんじゅの場合には水を掛けることすら出来ない、のですね。
ほとんど手をこまねいてみるしか無いということになりますので、第一部(※)の火災に発展するという可能性はあると思います。なんとかそんなことにならないように願っています。
=====
Q:(福島よりさらに難しいような状況になる可能性も?)
A:そうです。もし事故が起きれば福島の比ではありません。(かつて95年ナトリウム漏れ事故があり潜在的な危険性は他の原子炉とは比較にならないと?)はい。とてつもなく扱いにくい原子炉です。
高速増殖炉はとんでもなく危険なものである。
引き上げられて何よりだったが、
運転再開など絶対に許してはならない。
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ヒヤヒヤ…もんじゅ落下装置の引き上げ完了 1分間2.4センチずつ
2011.6.24 09:30 産経
日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器内に昨年8月から落下したままだった炉内中継装置(全長約12メートル、重さ約3.3トン)の引き上げが完了したと発表した。機構は装置の点検などを経て今秋までに事故前の正常な状態への復旧を目指す。
機構は当初、23日午後の早い時間に引き上げに着手する予定だったが、準備段階で部品に不具合が見つかり、夜にずれ込んだ。
約20人の作業員が現場責任者の「炉内中継装置の引き抜き作業を開始します」という指示でクレーンを使い作業を開始。ナトリウムが外気に触れて反応しないようアルゴンガスを充填した専用の大型収納容器を通し、10分間に24センチのペースで約8時間かけて徐々に引き上げた。最後に容器下の仕切り板を閉めて完了した。
装置は炉内にあったため高温で、今後構内で冷えるのを待って搬出。今秋までに分解して損傷状況などを詳しく調べ、引き上げに先立ち撤去した炉上部の配管なども再整備する。
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もんじゅ炉内落下の装置、引き抜き完了
2011年6月24日5時36分 朝日
日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器から、約10カ月間落下したままになっていた重量3.3トンの装置の引き抜き作業を終えた。
引き抜き作業は当初、23日午後2時ごろから始まる予定だったが、準備作業がはかどらず、実際に始まったのは7時間近く遅れた午後8時50分だった。
落下していた「炉内中継装置」(直径46センチ、長さ12メートル)は衝撃で変形していたため、引っかかっていた炉開口部のさやの部分と一緒に、天井にある大型クレーンでつり上げた。装置等は約8時間かけ、炉開口部の上方に据え付けた専用の容器「簡易キャスク」(直径1.4メートル、最大長16メートル)に直接、収納された。
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もんじゅについて 6/23 京大小出助教の説明から一部抜粋。
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Q:(もんじゅの落下装置23日にも引き抜きという報道があった。引き抜き作業はうまくいくのか。もし作業が失敗した場合爆発する危険はあるのか)
A:私も心配です。もんじゅという原子炉は大変特殊な原子炉で、福島の原子力発電所を含めて、ほとんどすべての原子炉は炉心という部分を水で冷やすことができるのですが、もんじゅという高速増殖炉という名前の原子炉ですけれども、それは原子炉を冷やすために水が使えないという宿命を持っていまして、水を冷やすためにナトリウムという物質を使っています。
この物質は大変化学的な活性が高くて、空気に触れると火事になりますし、水に触れると爆発するというそういう物質なのです。
それで原子炉を冷やして、冷やそうとしたわけですけれども、その、ま、冷やすためのナトリウムを有る場所に燃料を交換するための中継装置というのが、もともと使うのですが、それを落としてしまったのですね。
それを引き出そうというのですけれども、空中に引き出せばナトリウムが火事を起こしますので、引き出す場所全体を覆うような特別な部屋を作らなくてはいけないし、中継装置全体を引き出そうと思うと重量が多分10トン近くになると思いますので、かなりの力のあるクレーンでないとそれを引き出す事もできないと、いうことで、ほんとにそういう作業を全く空気に触れないまま出来るのだろうかということは、とっても難しいし、もちろん配慮をしながらやるのでしょうけれども、万一空気に触れてしまえば、それで火事になると。火事になったときに、福島の場合には燃料が溶けそうだということで水をジャージャーとかけることができたわけですけれども。もんじゅの場合には水を掛けることすら出来ない、のですね。
ほとんど手をこまねいてみるしか無いということになりますので、第一部(※)の火災に発展するという可能性はあると思います。なんとかそんなことにならないように願っています。
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Q:(福島よりさらに難しいような状況になる可能性も?)
A:そうです。もし事故が起きれば福島の比ではありません。(かつて95年ナトリウム漏れ事故があり潜在的な危険性は他の原子炉とは比較にならないと?)はい。とてつもなく扱いにくい原子炉です。
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