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もうすぐ北風が強くなる

汚染の原因者責任を誤魔化す政府、汚染列島にするな!

 原発事故による放射能汚染物は、すべて汚染の原因者である原発が責任をもつこと。
 それらの放射能汚染物はすべて、原発敷地内で責任管理すること。
 この原則が、このどさくさ紛れに反故にされつつある。
 
 郡山市の小学校のグランド表土は、汚染の原因者である東電が責任をもって削りとり、放射線管理のしやすい原発敷地内に運搬して保管管理するべき物だ。

 下水道汚泥も全く同じことである。軽い汚染ならセメント原料に使おうなどと考えるものではない。
 そんなことは世界が未経験なことだ。

 牛も同じだ。人間が食べても害のない口蹄疫で何十万頭も殺処分しておいて、内部外部被曝の牛を全国に移送するという。いくら軽い汚染でも、軽ければ絶対に害がないなどと証明は無いのだ。
 口蹄疫と同じに当然、全頭殺処分と原発敷地への埋設を、原因者たる東京電力に命じることである。

 放射能汚染の原因者責任をなしくずしに曖昧にしようとしている。
 原因者負担の原則は、一体いつから都合よくなくなったと言うのだ。
   
 もうひとつは、こんなことをしていては放射能汚染を全国に広げるだけだと言うことだ。
 10年経ち、50年経っても、日本中のあらぬ場所のあらぬ物から放射線が測定されると言うことだ。
 ベビーベッド横のコンクリート壁かも知れないし、離乳食の成分かも知れない。

 普通は気づくわけもない。
 こうなると、死んでも病気でも、原因が原発とはまったく解らなくなる。
 原発推進にとっては大変に都合が良いことだ。

 世界は汚染された日本と、レッテルを貼るだけだろう。
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科学者の日記110513  3号機の爆発と原発問題  武田邦彦

福島原発1号機や3号機が不安定で、原子炉に水がなかったり、汚染された水が漏れたり、温度が上がったりしています. 東電の計画も遅れ勝ちになっています。
それもあって、福島原発の状態を心配している方が多いので、ここで現在の福島原発状態とその他の原発問題について少し触れてみたいと思います。
・・・・・・
現在日本の原発中で最も危ないのは、福島原発ではなく、北陸の方でトラブルに巻き込まれている高速増殖炉「もんじゅ」でしょう。
「もんじゅ」はかつて冷却剤として使っていたナトリウムが漏れるという事故を起こし、10年ぐらい止まっていました。

それが、やっと技術的にも社会的にも解決して、2010年に運転の準備を始めたところ、その準備中に重たいもの(燃料を引き上げるもの)を炉の中に落とし、それが引き上げられないために、どうにもならない状態になっていると言われています。

この事故は少し報道されていますが、全国的にはほとんど知られていません.
日本は民主主義ですから、政府が箝口令をひかれているということはないでしょうし、報道の自由があるのでNHKが報道を控えていることもないと思いますが、情報が入ってきません。
事態はひどく深刻で、責任者が自殺しています.
・・・・・・・・・
高速増殖炉は、 ナトリウムを減速材に使っている炉で、フランスもフェニックスという名前の高速増殖炉を開発していましたが、今では中止しています。
フランスができないから日本もできない、ということではありませんが、事故後10年も検討し、万を辞して運転の準備を始めたら途端に、トラブルに巻き込まれたというのですから大変なことです。

高速増殖炉についてはもう少し情報を取ってこのブログにも書いていきたいと思っていますが、落ちたものを拾うのに失敗して、にっちもさっちもいかないこと、地震が予想される地盤の上にあること、構造が複雑で事故に弱いこと、さらにはプルトニウムを使っていることなど、危険が満載されています。
・・・・・・・・・
次に危ない原発は、福島原発でも浜岡原発でもなく、わたくしは日本にある「その他の原発」と考えています。
福島原発はすでに破壊されていますし、浜岡原発も地震についての設計はかなり安全です(それでも、不完全なので私は浜岡原発は止めるべきと考えています)。

これに対して、日本の他の原発は、震度6の地震が来たら損傷を受けると予想されますので、福島原発よりもはるかに厳しい状態にあるということがいえるでしょう。
特に、日本海側にある原発が破損すると放射線物質は、偏西風に乗って日本全体に及びますから、これはもう大変なことになると考えられます。

なぜ、地震で、柏崎、福島、女川、東通と4つ(100%)破壊されたのに、まだ日本の原発が運転されているのか、私は理解に苦しみます.
・・・・・・・・・
浜岡原発は停止が決まりましたが、停止をしても崩壊熱は出続けますので2、3年は危険な状態が続きます。
福島原発の1号機は、5月8日、内部の高い放射線を持つ空気が大気中に放出されましたが、皮肉なことに、すでに現在までに60京ベクレル程度の放射性物質が大気中に放出されていますので、新たに放出される量は、今まで放出された量の1億分の1ぐらいになると考えています。

また5月12日には1号機の原子炉内部の水位がずいぶん低かったと発表されました。
もともと、1号機は最初の段階で燃料が壊れて下に沈んでいることが予想されていましたし、水位計は異常な値を示していましたので、この結果は驚くべきものではありません。
通常の状態で燃料が溶けるのと、いわゆる「メルトダウン」とは違いますので、これも「予想通りの合理的な結果」です。

3号機は温度上がって普通では危険な状態です。
しかし、これも3月の中旬に大爆発を起こしていますので、最大で同じ規模と考えられます. それは、3月の中旬に起きた爆発が水素爆発であるか核爆発であるかは明確でないこととも関係があります。

一説には、爆発後の爆風の速さが音速を超えていたことから、核爆発ではないかとみられています。
核爆発と水素爆発は、爆発の種類としては決定的に違いますが、原発があのように破壊された状態では、結果的に水素爆発も核爆発もそれほど大きく違うわけではありません。

つまり、原発というものを技術的に見たときには、この2種類の爆発の違いは大きいのですが、放射性物質で被爆する私たちから見ると(たとえば赤ちゃんをどこまで逃がすかというようなことでは)、あまり強い関係はないのです。
一応、危険がある可能性を頭の隅において、その対策を具体的に考えておいたほうが良いのですが、行動はまだとらなくても良いと思います.

4号機は、使用中燃料の貯水プールの下部が破壊されていますので、それを至急、補強する必要があります。5月中旬には補強が終わるので、これについては特に問題がないと考えています。
・・・・・・・・・
原発について、日本人記者などを集めた記者会見が延々と行われていますが、わたくしは、これは政府が福島県やその他の地方の被曝の問題が深刻なので、それを隠すために行っている情報操作とも考えられます。

今、大切なのは「長期間続くと考えられる国民の被曝」に対する至急の対策であって、できるだけ早く福島や近県をクリーンにするために何とか日本全体で福島や近県を手助けすることだと考えています。
しかしその力が出ないのは、まだみんなが福島原発のことが気になり、議論がそちらに行っているというのが私の見解です。
・・・・・・・・・
また、神奈川県の茶葉がセシウムで汚染されていたように、汚染は少しずつ外に広がっています。
これを何とかして止めなければなりません。ドンドン拡がったら、日本の農作物は食べられなくなるからです.
魚も油断できません.

その意味で、ウシや瓦れきを全国に持って行って処理することは全く非常識な行為であり、校庭の表土を天地替えすると地下水が汚れますし、汚染された汚泥をセメントで固めたりすると、それがどこに行くか判りません。
家畜を24都道府県に移動させる計画は、「産地」が判らなくなるという点で、日本の食材にさらに打撃を与えるでしょう.

原発の情報に気を取られると、日本がすっかり汚染列島になってしまうのが危険です.

(平成23年5月13日 午前8時 執筆)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 (もうすぐ北風)
 「もんじゅ」については、「御釈迦になった高速増殖炉」をご参照ください。

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