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小出:ストロンチウムの危険

5月9日 ストロンチウムの危険性 小出裕章

2011年5月9日(金)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、京大原子炉実験所助教小出裕章氏が出演されました。

小出氏要約

・(福島第一原発1号機で建屋の二重扉を開け、それにより5億ベクレルの放射性物質を含む空気が大気に放出されたことについて、東電は環境への影響は少ないと言っているが?)放射能はどんな意味でも危険。
だから5億ベクレルの放出も当然危険。ただ、これまでに放出された放射性物質の単位は、兆でも京でもなく、その何十倍、何百倍の何十京、何百京というもの。だから、今回の5億ベクレルだけを取り上げて危険だというような事態ではない。
既にとてつもない量が出ている。今回も危険であることは確かだが、今回だけを問題とするようなことではない。

・(5億ベクレルはどういう量か?)私が働いているような原子炉実験所のようなところでは何十年たっても出せない量。すごい量だ。

・(保安院は環境への影響はないと言うが?)被曝に「安全」「大丈夫」「影響ない」はない。そういう表現をしてはいけない。

・(二重扉を開放する際に、事後ではなく事前に十分な通知をすべきでは?)今回は、既にものすごい量の放出があり、周辺住民も既に避難させられている。だから、今回の放出については事前に発表したところで意味がないような状態にすでに至ってしまっている。

・(本格冷却に向けて作業員の方が今後建物に入るが、最大毎時700ミリシーベルトが検出されている現場もあるが?)そこでは作業できない。すぐに被曝限度に達する環境のため、作業可能時間が一人10分くらいになり、仕事にならない。なんとか環境を変えるか、その現場をあきらめて別の方策を考えるしかない。

・(水棺はだめということか?)水棺とは別の話。水棺そのものは外部からの水の注入だから作業はできると思うが、冷却のシステムを構築することについては、東電の計画通りにはいかないかもしれない。

・(鉛のマットは効果的?)被曝には外部と内部がある。内部被曝は放射線防護服を着れば防げる。外部被曝は外側に放射性物質がある限りは防げない。鉛のスーツを着るといくらかは防げるが、実際には重くて作業にならないので事実上効果はない。外部被曝を防ごうと思うなら、鉛の壁を作ることくらい。マットを敷くのではだめだろう。壁でもちゃんとカットできるかどうか。

・(どこから放射線が出ているかどうか分からない状態?)きちんと調べればわかるが、調べるのも難しい被曝環境。

・(海や土壌から検出されたストロンチウムはどこから?)タービン建屋やトレンチや立坑に汚染水が沢山ある。それが亀裂などから漏れて地下から海に流れたと推測する。

・(ストロンチウムは半減期が長い。魚への影響は?)大変だ。50年代、60年代に沢山行われた核実験のとき、環境に最大の影響を与えたのがストロンチウム90。ストロンチウム90はかなり重要な被曝源。

・(原発周辺の土から1キロあたり570ベクレルのストロンチウムが検出されたが、どういう数字?)チェルノブイリ事故のときに日本政府は食品の輸入規制を行った。
 そのときはセシウム134とセシウム137の合計でキログラムあたり370ベクレルだった。ストロンチウムは内部被曝に限って言うと、10倍~100倍の危険がある。
 魚、海藻、貝類には多く蓄積される。魚等の放射能は、海水中の濃度よりも必ず高い濃度になる。魚は外部被曝もするし、取り込んだ放射性物質から内部被曝もする。

・(このあたりもきちんと調べて情報を公開してもらわないといけない)これから大変なことになる。被曝に関して安全ということはない。被曝による危険をどこまで許容できるかという話。

 ーーーーーーーーーーーー
5月8日未明の福島3号機の黒煙について 小出裕章

2011年5月7日(土)深夜(5月8日未明)に福島第一原発3号機周辺で白い煙および黒い煙が観測されたことに関連し、木下黄太氏が小出裕章氏のコメントをブログに掲載しています。

懸念される3号機の状態。また福島の子どもたちを救うための具体的な提案についてのお願い
(2011-05-09 00:54:10)

該当部分を転載させていただきます。

小出先生とこのことは話しましたが、
「とにかく、冷えていない事が一番問題で、黒い煙が事実なら簡単な火事とも思いましたが、水蒸気ということであれば、慌てることはありません。
何度だからどうと言うよりも、冷えていないことが継続している事が問題で、それが続くとよくないですから」
と、簡単にこたえていらっしゃいます。




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