世界通貨戦争(2)表向きの混乱
2010-10-10

チューリッヒのUBS銀行本社。ドアの上の金文字は、「1285」年。
暗黒の中世ヨーロッパで金融業などは無く、唯一北イタリアのヴェネチアなどに始まった。
13世紀ロンバルジアの金融業(デル・バンコ)を起源とすることを示している。
「世界通貨戦争」の続きです。
2008年リーマンショックによって世界経済は信用破裂の危機に陥った。
欧米各国政府は通貨増刷と国債発行で流動性をを大供給したが、全て投機資本に転化した。
依然として吸い上げはできない状況が続く。出口の時期は全く見えていないのである。
さらに見通しのない金融緩和を続けなければならない。財政破綻とソブリンショックが囁かれる中で、遂に世界は通貨戦争に入り始めた。
ここに各国利害が赤裸々となり、日米欧の金融経済政策は、まさしく身動きできない状態なことが露呈してしまった。
慢性黒字で最大の債権国が狙われている。日本と中国に他ならない。
国際金融資本は、例え法人は赤字でも、破綻しても、その一族は膨大な富を蓄積し続けており、世界恐慌は戦争よりも最高の収穫時期である。
歐米各国の流動性供給は、ほぼそのまま彼らの資本に転化し、投機市場で膨大に膨れ上がる。
通貨戦争で先が見えてきた場合は、商品市場とりわけ金に向かうが、最高値で暴落させて、通貨買い占めに移るように考える。
基軸通貨改定し、彼らの言う新世界秩序の一歩だろう。
国際金融資本は西欧王族と併せて、ほぼ血縁関係になっている。13世紀のロンバルディア(ヴェネチア)に起源を持つ金融資本が、西欧王族と800年近くの長きにわたって血縁を深めてきた一族である。
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