fc2ブログ

もうすぐ北風が強くなる

見てみないふり、思考停止や死んだふり

 危機的な状態になると、その人の本性が出るものですが、この震災と原発事故の対応、報道、説明などを見てくると、実に、「危機に対応できない人間」、「危機管理能力が無い人間」が多いことに驚く。

 危なくなるとただ逃げようとし、怖いと見て見ぬふりをしたり、思考停止したり。
 1日で決めることを5、6日かけて逃げまわる。
 即日または翌日実行したのは、米国に指示された三つの事(海水から真水、海中放水、窒素注入)のみ。
 会議の乱造、安全基準の大幅緩和、そしてただただ安全だの一点張り。

 既に思考停止から、「死んだふり」に進んでいるのかも知れない。
 器量のうーんと小さい人間は、理解できない事態に直面すると思考停止したり、死んだふりをするものですが、テレビに出ている政府、東電、御用学者の人たちは、皆こんな人達なのだろう。

 逆か。器量のうーんと小さい人間だから出世したのだろう。
 この国の60年代くらいから続く病弊の結果か。 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
原発七不思議  3億ベクレルと60京ベクレル・・・見事な変身 武田邦彦

1年1ミリシーベルトが「適切か」という議論は要らない. それが40年来、専門家が協議して決めてきた放射線量だから。それがなぜ覆され、子供にすら20ミリ(外部だけ、それも室内を2.5分の1にしてあるが)の被ばくをさせているのか?
・・・・・・・・・
新潟の柏崎刈葉原発が中越沖地震で壊れたとき、大気や海水に3億ベクレルの放射性物質が流れたとされている。
昔から原発に批判的だったある大手の新聞は、事故の後の7月17日朝刊1面の見出しで、
「放射能を含む水、外へ 柏崎刈羽原発揺れ 国内最大」
と書いた。

ところが、福島原発では、3億ベクレルの20億倍、60京ベクレル以上の放射性物質が大気と海に流れたのに、
「健康に影響がない。もともとガンになる人は全人口の33%なのに対して、100ミリシーベルトをあびても0.5%にしか過ぎない。だから今回の放射線はたいした事はない。」
という記事を出した(2011年4月24日日曜日朝刊)。

3億ベクレルなら大変だが、その20億倍の60京ベクレルになると安全になるというのがこの新聞の考え方だが、このような突拍子もない考え方はどこからでてくるのだろうか?
・・・・・・
時々、大新聞の取材を受けるが、記者はとても優れていて、常識的だ。そしてやや政府にも批判的で、記者としての精神も失っていない。

それが、原発と放射線のことで大転換を行った理由はなんだろうか? 普通に考えると「福島原発では、政府の圧力に負けた」となるが、本当に大新聞ともあろうものが、そんなに簡単に政府の圧力に負けて、「20億倍のジャンプ」をするのだろうか?

それも4月25日というとすでに福島原発はかなり安定していて、「パニック」になる可能性などはない。だから、なおさらその「見事な変身」に驚くばかりである.
・・・・・・・・・
今回の福島原発では、大新聞ばかりではなく、これまで「放射線は怖い」と言い続けて来た人たちが大きくその発言を変えた。そのうち、「専門家」と言われる人たち(放射線の専門医とアイソトープ関係者)の変身ぶりもかなり見事である.
・・・・・・放射線の専門医・・・・・・
あるお医者さんから「放射線の専門医の国家試験」の問題集を送っていただいた。それを読むと、「低線量率の障害は確率的」であると毎年、出題されている。

ということは、「放射線の専門医」は「低線量率で致死ガンと遺伝性障害」がでるということを「専門医の国家試験」では「正しい」と回答していた。

しかし、その専門医の一部の先生が福島原発については「低線量率では何も起こらない」と繰り返し発言している.
これも普通に考えると、
「確かに、医師の国家試験の時には合格しなければならないから、1ミリでも致死ガンになるというのに○をつけたが、普段から低線量率ではガンにならない」と個人的に思っていたが、言い出せなかった。だから、実際に福島原発で大量の放射性物質が漏れたので、自分の本心を言おうと思った。」

と言われるだろう.
・・・・・・アイソトープの専門家・・・・・・
普段は、「放射線を業としている(規制値以上のものが多くなれば儲かる仕事)」彼は次のように言うかも知れない。
「普段は規制値が低い方が商売の対象となるものが増えるので、それだけ儲かるから、1ミリと言っていた。しかし、事故のあとは、私のところは政府の補助金が入っているので、政府が100ミリと言えば、それに従うしかない.それで子供がガンになっても、自分の生活が大切だから仕方が無い」
・・・・・・・・・
でも、本当のところはいずれも違うと思う.

すでに、日本社会は事故から1ヶ月半になり、パニックになる雰囲気でもないし、大人は少しの儲けぐらいで、子供の被曝量を増やすのも良くないことは知っている。

私は「新聞記者も医師も、専門家も急に変節した」という原因は、次のことと思っている.

1. 3億ベクレル(健康に影響が無い範囲)なら判断できるが、60京ベクレル(健康に影響がある範囲)になると、怖くてどうしようもなくなり、頭が真っ白になって判断力を失った、

2. 60京ベクレルの結果を見るのが怖かったので、とりあえず影響がないということでごまかしたかった、

3. 科学的事実を直視する勇気が無く、自分で判断しなくてすむ社会の空気を重んじた、

ということのように思う.
大人の勇気と判断力が、子供の運命を決めるのは今に始まったことではないが、日本人として残念だ。

(平成23年4月27日 午後8時 執筆)
--------------------------------
原発連休明けの生活(4) 放射線の今後

これから問題になるのは、原発からの「放射線」ではなく、身の回りの「放射性物質」です。それは「物質(粒)」ですから、時間が経つと少しずつ場所を変えていきます。

原発が爆発すると、まず福島原発の真上に上がります。それから風に流されて風下に移動します。それなのに政府が「20キロ圏」とか「原発から遠くに」などと「同心円」のような図を示しましたので、多くの人は原発から遠ざかったのですが、それで「逃げても後ろから追っかけてくる」という状態になりました。

「遠くに逃げる」のではなく、「横に避ける」だったのです。

前にも書きましたが、原発からの放射線物質は「火山の灰」と同じですので、この写真(鹿児島県の新燃岳の噴煙)のように「半径何キロ以内」などというものでは無いのです。
新燃岳

3月下旬までは、放射性物質の多くは空中にいたようです.それから少しずつ地表に落ちました。雨が降るとその時に多く落ちたので、原発から西北に20キロから30キロの地表が汚染されたようです。
放射性物質はところかまわず落ちるので、野菜や川を汚染して、それが「汚染された野菜」、「汚染された水道水」になりました。

またマスクをしていない母親や、ウシも呼吸して体内に放射性物質が入り込み、それが母乳や牛乳で観測されました。
都市では地表に落ちた放射性物質が、風に舞ったり、雨に流れたりして「吹きだまり」を作りました。4月末では空気中が1に対して、地表が2から10、吹きだまりが5から30ぐらいになっています.

また、すでに「部屋の中の方が放射線が低い」という時代は終わりました。だから窓を開けた方が良いぐらいの状態です.
黄砂が飛んできたときに、飛んでいる最中は窓を閉めますが、外に黄砂がなくなり、雨でも降ったら、今度は帰って部屋の隅や現缶に黄砂があるので、それをはき出したりします。

政府が言っているのは、「黄砂(放射性物質)が飛んでいる間は窓を閉めた方が良い」ということです。
また文科省が子供の被曝量を決めるのに、未だに室内が室外の2.5分の1ということで計算しているのは、子供の被曝量を増やすため(信じられない政策ですが)と考えられます。
記者会見を見ていたら文科省は、なぜ「体内被曝が少ないのか」というのにも答えられませんでした。
・・・・・・・・・
各地で測定されている「放射線」は、その場所にある「目に見えない小さな粒(チリ)」から出ている無数の放射線を合計したものです。
つまり、「体に毒になる赤い粉(本当は色は付いていません.想像するためにたとえています)」が空気中に浮いていたり、部屋の隅にあったり、道路の吹きだまりにたまっているようなものです。

もし、この「赤い粉」が目に見えたら、大急ぎでぞうきんなどで拭き取ると思います.それが「放射線」になると思いつかないのは、第一に「線」と思っていること、第二に「赤い粉」が見えないからです.

でも、自然放射線を越える放射線が測定されるということは、「そこに赤い粉がある」のと同じなのです。
郡山市が率先して校庭の土をのけ始めました。校庭の放射線量が「自然放射線量」より多ければ、それだけ校庭に「赤い粉」があることを示しています。

繰り返しますが、放射線は放射性物質(赤い粉)からしか出ませんから、「放射線が観測される=放射性物質(赤い粉のようなもの)がそこにある」ということです。
それさえ取れれば、どんなに今放射線が強いところでも、低くなります. 除去するのが早ければ土にしみこみません.
・・・・・・・・・
一方、海にでた放射性物質は、ストロンチウムとプルトニウムを含んでいると考えられます。ヨウ素やセシウムは海の表面近くに、ストロンチウムとプルトニウムは海の底に沈んだと思われます.

黒潮は福島県沖から太平洋の中心部へ流れ、黒潮の反流が沿岸を南下します。小魚や貝などの状態を見ますと、すでに海水に流れた放射性物質は「湘南付近」まで来ているようです。
銚子沖で反流と北上する黒潮がぶつかるので、そこから沖に行って欲しいと思っていたのですが、それほど甘くは無かったようです.

海で特に注意するのがプルトニウムとストロンチウムです. 重たいので原発から出たところで海底に沈み、あまり動かないと良いのですが、粒が小さいのであまり急には沈まないかも知れません。
ともかく、海に大量の放射性物質が流れたのは人類初めての体験ですから、慎重に測定し、慎重に行動しなければなりません。

と言っても、どうせ政府はしっかり測らなかったり、ごまかしたりするでしょうから、なんとか私たちで警戒したいと思います.
・・・・・・・・・
つまり、

1. 大気中の放射性物質は減っている、

2. 地表に落ちている、

3. 吹きだまり、雨水だまりに多くいる、

4. 海はどうなっているか判らない、

5. 今(梅雨の前)、少しでも除去すれば、これから30年は違う.

6. 放射性物質を人間の手で除去するのは、世界で初めての試み(大規模)だが、粉だからできる、

7. 早くやれば少しでも減らせるし、上手くいけば90%ぐらいは除くことができる、

ということです。
このような放射性物質の状態を頭に想像しながら、被ばくを減らしていくのがポイントです. 次回から被ばくを減らすことに入ります.
(平成23年4月27日 午前7時 執筆)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 (もうすぐ北風)
 MOX燃料を使うプルサーマル発電に反対の立場で2010年4月から発言を始めた、「福島老朽原発を考える会(フクロウの会)」が福島県の小中学校強行開校にたいして闘っています。福島市内と東京都内で行動を起こしています。
 「福島老朽原発を考える会(フクロウの会)」のサイトはこちらです。 

関連記事

コメント

能力がない、とか、指導力がないとか、言われるから、
じがみついちゃうんじゃないでしょうか。

がんばったね~とか、
初期は、だれだって、大変、その中ではやったほうだよ~
とか言って、
そろそろ、次のステップをまた誰かに譲ろう~お疲れさま、
と、言ってみたら。(子供かい!)

できない、といわれているからやめられない。
自分の状況を把握できていないのだから、
退陣の判断を求めてもムリです。

とにかく、国を動かしてもらわないと、
ほんとうに、世界から呆れられて、
孤立してしまう。
日本人の潜在能力も、発揮できない。
誰か、切り開いていける人はいないのでしょうか。

だいぶ前からテレビ新聞など信用していない

武田教授の方がある意味ピュアなのかもしれない。
今時マス塵など誰も信用していない。
まあ、テレビ新聞からしか情報収集しない人は騙されているとおもうが。
この記事もかなりの過小評価だろう。
(海への)流出放射能は4700兆ベクレル、年間許容量の2万倍、福島第1原発事故
sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042112340015-n1.htm

政治家、官僚、マスコミ、研究者など東電もそうだが、いわゆる高学歴者が危機にあたって思考停止を起こすのは、明治以来の学校教育が知識偏重で、責任をもって判断する能力や責任をもって実行する能力を育てなかったせいもあるのかな?
などと思いました。
一般国民のマスコミ盲信もそんなところにも原因がありそうに思う。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/376-34317faa

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (175)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

Template by たけやん