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もうすぐ北風が強くなる

風評を拭うため汚染食品を学校給食に:いわき市

 政府が政府なら、自治体も自治体だ。
 一体この国は、どうなっているのだ。
 風評を拭うなら、市長が勝手に食え。

 微量だろうが、なんだろうが、放射能汚染された食品をこども達に与える。
 しかも、学校給食で強制的に食べさせる。
 なんとも、絶望的な感覚に襲われる。

 日弁連が会長名で、文部科学省通達に反対し、福島県内の小中学校について安全基準を1mSV/年とし、休校・疎開を始めよとの声明を発表した。
 「日弁連会長声明:福島県の学校利用判断について
 教育の場で危険の確率を増やす事は、こどもの基本的人権への侵害だからである。

 大手マスコミはこの日弁連声明を報道をほとんどせず、闇に葬る行動をとっている。
 
 汚染食品と知りながら、学校給食で強制的に食べさせるのは、最早、犯罪だ。
 恐るべき人道の欠如。恐るべき非人権感覚。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
緊急の訴え いわき市の市長さんへ、あなたは神ですか?  武田邦彦 中部大学

なぜ、市長は「いやがる子供に強制的に、イヤなものを食べさせる」ことができるのですか? こんな簡単な事がなぜ判らないのですか?

いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われると聞きました。
その理由としていわき市の市長さんは、

「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」
と言われたようです。

質問に答えてください。市長は神ではありません。
前提は「給食に出されたら子供はどうしてもそれを食べなければならない、選ぶことができない」ということで、それがポイントです.

1. 福島の放射性物質は、なぜウシやホウレンソウを避けて落ちるのですか? 規制値以下でも汚染はされているのです。

2. 今、いわき市の子供達は少しでも被曝量を減らさなければならない時期です.その時期になぜ子供達の被曝量を増やそうとされるのですか? 1年間の被曝量を1ミリ以下にできますか?

3. 福島産の牛乳やホウレンソウが危険であるというのは科学的事実で、子供に食べさせても安全だというのが風評です. なぜ、大人の失敗を子供達に贖わせるのですか?

4. 日本の「法律」では1年に1ミリ以上の被ばくをさせることは禁止されていることをご存じですか?

5. 大人より地面に近いところで呼吸をする子供達の方がより多くの被ばくをすることをご存じですか?

6. その人の体に悪い影響をすることを「逃げられない人に強制する」ことはできないことをご存じですか?
すぐ、止めてください。

ここに2つの野菜があるとします。一つが「放射性物質は付いているが規制値以下の野菜」と、もう一つが「産地が遠くて汚染されていない野菜」です。

子供をもつ母親は迷うことなく汚染されていない野菜を買うでしょう. それなのに、汚染された野菜を給食にだすということは「絶対に子供に食べさせたくない親に強要することになる」ことが判りませんか?
そんな神様のような権利は市長でも首相でも持っていません。

放射性物質で汚染されている野菜を我が子に食べさせるのはイヤだと思う親の気持ちは間違っているかも知れませんが、だからといって市長の思想を強制することはできません.

市長が判断できることではないので、止めてください。放射線は怖くないという考えがあっても良いのですが、怖いという人になぜ強制するのですか。

すでに日本はそんな野蛮な国ではなく、個人のイヤなことを強制できる国ではないのです。

(平成23年4月26日 午後9時 執筆)
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コメント

キチガイだ

もうどうでもいい。

子供は可哀想だが、自治体の選択だ。

十年たてば答えが出るだろう。

風評被害?

誰も汚染された野菜は買わない。
今福島産の野菜が売れないことは風評被害ではない。
安全な野菜が買えるなら、みんなそっちを買う。
当たり前の事。
子供をダシに使うなんて、気が狂っている。
いわき市の市民もデモを開催して、
市長のリコール請求を行うべき。

野蛮国か

どうも、野蛮国だったようだ。
危機的な状態になると、見てみないふりをしたり、思考停止したり(安全基準を緩めたり、危険でも安全だと言い張ったり)、そのうちに、死んだふりでもするつもりか。
この社会は、国も自治体も「幹部」がかなり程度の低い「野蛮人」だったようだ。
これは、う~んと気をつけて監視しなければならない。

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