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もうすぐ北風が強くなる

仕組まれた尖閣か

 そもそもおかしい。何故、尖閣海域での両国の従前慣行を変えて逮捕したのか。
 
 前回「あまりにひどい尖閣事件」は、事件の中間総括なので、この事件の逮捕-釈放の過程から、この先数年間に影響を及ぼすであろう各国の条件を列挙した。

 ところで、この日本の政治としては一体どういうからくりだったのか。
 
 従前慣行を変えて強硬に国内法を適用する逮捕行為は重要な政治決定行為である。その後の釈放も当然政治の方針再変更であり重要な政治決定である。
 政府はあくまで現場海保と地検の判断だと公言しているが、誰も信じないだろう。

 この事件では、世界が驚くほどの無能さをさらけ出した、現政権であるが、構成は小沢グループをほぼ完全に排除した「オリジナル民主党」である。
 
 公言したことを100%守らない菅氏は別として、例えば仙谷、前原、野田氏等に共通するのは、理論的で明解な論客であること。だが同時に実行して局面を打開する、相手を読み交渉する力、統制する指導力、これらをまとめて政治力とも言うが、この力がほぼ学芸会並みに低いことが一致している。

 民主代表選には疑わしい部分が十二分にあるが(「奇怪な党員サポーター投票」)代表決定の翌日に、アメリカ前政権軍産複合体の代理人アーミテージが現れて仙石氏と長時間会談している。

 翌日であるからには緊急の課題なわけで、内閣人事と尖閣逮捕事件であろう。
 
 内閣人事は当然に、外相を親米親中の岡田から前原への要望(指示)。防衛相、総務相、財務相あたりと考える。その後の組閣と辻褄が合うわけである。

 尖閣逮捕事件については自ら記者会見で「中国は試してきている」と発言。軍産複合体の代理人としては、これも当然に「弱腰な対応は日米の不利益」と言う指示と考える。

 しかし、前原氏にも仙石氏にも実行する政治力があるわけが無いのは、アメリカは知っているはずである。
 ニューヨークの首脳外相会談で、「平和的交渉」との逃げ道を与えられ、「交渉しないで」、政府は逃亡、船長釈放となった。

 この事件では結果的にこれ以上に強腰の対応をしていたら、日中関係は本当に崩壊せざるを得なかっただろうし、アメリカとりわけ軍産複合体は大きな利益を得ただろう。

 ここまで考えてくると、最初の逮捕であるが、菅氏はもとより、前原、仙谷氏が決断力をもって逮捕させたとは、非常に考えにくいのが事実だ。
 前原氏が仙石氏に承認させたと言うが、前原氏にそんな政治力があるととても思えない。

 アメリカ(軍産複合体)の指示により逮捕したので、承認するしかなかったと考えるのが、はるかに妥当な線だろう。

 結果は分かっていたのだ。
 最初から、故意で意図的に仕組まれて開始されたなら、辻褄も合うのである。
 
 2009年政権交代後のアメリカの方向性と一致している。
 「政権交代後10か月

 アーミテージ 前原 



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