翁長氏5/25共同通信「身を捨てる気持ち、県民に惨めな思いはさせない」
2015-05-26

翁長知事 辺野古阻止「10の権限ある」 5/26 東京新聞
沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は二十五日、都内で共同通信の単独インタビューに応じ米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)での新基地建設をめぐる前知事による埋め立て承認に関し、有識者委員会から七月上旬に承認取り消しが提言されれば「取り消すことになる」と明言した。
翁長氏は一月下旬、埋め立て承認に法的な瑕疵(かし)がないか検証するため、大学教授や弁護士で構成する有識者委を設置。有識者委は承認に関わった県職員から聞き取り調査するなど、七月上旬の提言に向け作業している。
インタビューで翁長氏は、辺野古阻止に向けた知事権限は「十ある」と述べ「辺野古移設はできない」と強調。政府が県民の辺野古反対の意思を無視して移設を推進すれば「日米同盟に傷を付ける」と語り、移設阻止に自信を示した。
また、四月の安倍晋三首相との会談で、政府が前知事に約束した「二〇一九年二月までの普天間運用停止」についてただしたが、明確な回答を得られなかったと説明。「普天間の運用停止は、前知事が埋め立てを承認した(理由の)一番中心だ」と述べ、安倍政権に運用停止の履行を求めた。
翁長氏は、政府が「沖縄に基地を押し付ければ押し付けられる、振興策でごまかせると思っている」と批判。「身を捨てる気持ちがないと、辺野古移設に反対することはできない」と、自らの覚悟を語った。
◆翁長知事インタビュー 発言要旨
沖縄県の翁長雄志知事の共同通信インタビューでの発言要旨は次の通り。
【名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認】
抑止力のため米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設が必要だと日米両国で決めても止める。
有識者委員会から七月上旬に埋め立て承認の取り消しが提言されれば、取り消すことになる。
移設阻止に向けた知事権限は十ある。
辺野古移設はできない。
【日米関係】
私は日米安保体制に理解を示しているが、辺野古に基地を新設するのは日米同盟に傷を付ける。
法的な問題、環境の問題、沖縄県民の意思により新設はできない。
移設ができないまま過ごすことの危うさを二十七日からの訪米の際に伝えたい。
場合によっては沖縄県民を蹴散らして埋め立てていくかもしれないが、全世界にその映像が送られたら日米同盟は持たない。
【普天間運用停止】
(二〇一九年二月までの)五年以内の普天間飛行場運用停止は、仲井真弘多(なかいま・ひろかず)前知事が埋め立てを承認した(理由の)一番中心だ。四月の安倍晋三首相との会談で問いただしたが、明確な答えがなかった。
明確に話をしてもらわなければならない。
【日本政府の姿勢】
沖縄に基地を押し付ければ押し付けられる、振興策でごまかせると思っている。
身を捨てる気持ちがないと辺野古移設に反対することはできない。
自分の惨めさは何でもないが、県民に惨めな思いはさせたくない。
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