アメリカの暴力と敗北
2015-05-16

解き放たれた地獄 5/13 Paul Craig Roberts 5/16 「マスコミに載らない海外記事」から
アメリカ政府を構成する傲慢な、まぬけ連中が挑発しているのはこれだ。
2015年5月9日モクスワ戦勝パレード
このビデオを全編1時間20分、ご覧いただいてから、アメリカをロシアとの衝突へと追いやるワシントンは、良い判断をしているのかどうか自問願いたい。
アメリカ人は無頓着な国民なので、ナポレオンを打ち破ったのは、イギリスのウェリントンではなく、ロシアだったことを知らない。
フランス大陸軍(ラ・グランド・アルメ)はロシアから帰還しなかった。
この敗北がフランス軍事力に対する決定的一撃となった。
わずか数日間で、フランスを侵略し、イギリスを大陸から追い払った出したドイツ国防軍は、ロシアで、赤軍に壊滅されたのだ。
ノルマンジーに上陸した連合軍は、兵力不足で、燃料も足りない少数のドイツ軍部隊と遭遇したに過ぎない。
ドイツ軍や使えるあらゆる資源はロシア戦線に向けられていた。
アメリカは、対ヒトラー戦争において、小さな役割しか演じていない。
アイゼンハワーは、賢明にも赤軍がヒトラーを打ち破るまで待ち、ドイツが形勢不利になった、ずっと後に進攻した。
ワシントンの役割が小さかった戦争で、勝ったのは自分の功績だと、現在、ワシントンは主張している。
アメリカは、日本を敗北させて以来、戦争で勝ったことがない。
アメリカは、朝鮮と、ベトナムで、第三世界の軍隊に敗北したのだ。
アフガニスタンに14年間、駐留した後、アメリカは少数の軽武装タリバンに敗北した。
8年後、イラクの半分は、過激な「イスラム国」の手中にある。
ワシントンが敗北した戦争で、ワシントンは何兆ドルも濫費し、何兆ドルも、無益な戦争に浪費した結果、アメリカ経済と生活水準は衰退した。
この惨事の責任を負っているネオコン戦争屋が、依然としてアメリカ二大政党を支配している。
この狂った戦争屋連中は、アメリカを、アメリカ最後の敗北へと追いやっているのだ。
冷戦を終わらせ、ロシアとの友好を樹立したレーガン大統領と私は働いた。
ジョージ・H・W・ブッシュ政権と、ジェームズ・ベーカー国務長官は、合意を守った。
しかし、それ以降の全ての政権は、合意に違反した。
(※ 北風:合意というのは旧ソヴィエト連邦内部にNATOの影響力を行使しないとの合意のこと。)
ネオコンが、いにしえの共和党支配層とレーガン共和党にとって代わった。
ネオコンは、民主党の中でも優勢なので、政治上での競合相手は皆無だ。
戦争屋がアメリカ外交政策を支配しているのだ。
アメリカの警察は、アメリカ軍が外国国民に対してふるっているのと同じ、いわれのない暴力を、アメリカ国民にふるっている。
海外での暴力が、ワシントンが鎮圧しようとした連中の数を膨れ上がらせてしまった。
アメリカ国内における警察暴力は、アメリカ国民そのものを敵へと変えつつある。
海外と国内での敗北が、ワシントンの未来となりかねない。
暴力は暴力を生む。ドミトリー・オルロフは、これを“アメリカのアキレス腱”と表現している。
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