右傾化に狂乱する人々、妄想と孤立
2015-05-06

右傾化に狂乱する人々…この国は再び道を誤りつつあるのか 5/5 日刊ゲンダイ
大手メディアは、真相を伝えようとしないが、安倍首相の時代錯誤の外交によって、いま日本は国際社会で急速に孤立化しつつある。
歴史認識や領土問題で対立する中国や韓国との外交だけではない。
対ロ関係も冷え込みプーチン大統領の訪日は実現せず、北朝鮮にまでなめられて拉致問題は進展なし。
中国、韓国、北朝鮮、ロシア……すべての近隣国と関係が悪化しているのは、世界中で日本くらいだ。
近隣諸国から嫌われ、頼れるのは太平洋の向こうの米国のみ。
だから、安倍首相は、新ガイドラインで自衛隊の戦力を米軍に差し出すなど、思いつく限りの“手土産”を持参して訪米した。
だが、その米国にまで「歴史修正主義者」と警戒され、信用されていないのだからバカみたいな話だ。
それもこれも、いまだに安倍首相が“冷戦時代”の古い発想から抜け出せず、世界の潮流が見えていないからだ。
すでに米国の一極支配は終焉し、世界各国は覇権国家不在の「Gゼロ時代」を前提に動いている。
米国ベッタリの指導者は安倍首相くらいなものだ。
その不見識が露呈したのが、中国主導のAIIBへの不参加だ。
「安倍首相はAIIBを“悪い高利貸”とあげつらいましたが、日本の参加見送りは『米国が参加しない国際機関に入るわけにはいかない』が実態でしょう。
その米国は、中国との共存を深める現実路線を着々と歩んでいます。
米国にとって中国は第3の輸出国であり、第1の輸入国。1兆ドル以上の米国債も握られ、切っても切れない経済パートナーです」(経済アナリスト・菊池英博氏)
怖いのは歴史認識を踏みにじる安倍首相の右傾化・軍事路線が、一部の国民感情とシンクロしていることだ。
この国には「近隣諸国になめられるな」というナショナリズムが蔓延しはじめている。
安倍首相も意図的に国民の愛国心や排他心を刺激し、支持者を増やしている。ヒトラーと同じやり方だ。
実際、ナショナリズムが高まると同時に、安倍政権の独裁体制が急ピッチで築かれている。
党内に逆らう者はなく、国会は自民党の1強支配、メディアも抑え込んだ。
安倍独裁がエスカレートしていけば、この国はますます世界から孤立してしまうだろう。
戦前と同じように再び道を誤りかねない。
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