米国は日本の軍事拡大を悪用している
2015-05-03

イラン紙スィヤーサテルーズ、「米は日本を悪用」 4/30 イラン国営放送
ガフーリー解説員
日本の安倍総理大臣のアメリカ訪問の最も重要な目的は、日米防衛協力の指針・ガイドラインです。
日本の自衛隊は、新たな日米防衛協力ガイドラインにより、全世界で軍事的な活動ができるようになります。
こうした中、1997年以来はじめてとなる日米防衛協力ガイドラインの見直しは、この数十年間における日本の安全保障政策の最大の変化を物語っています。
アナリストによりますと、新たな日米防衛協力ガイドラインは防衛協力の地理的なレベルを拡大し、サイバー上の安全やテロ対策といったほかの活動を含むものになると見込まれています。
日本はさらに、アメリカから最新鋭の兵器の受領を要望しています。
ここで、「日本はなぜ、軍事的な拡大を追求しているのか」という疑問に加えて、もっと重要な事柄として「第2次世界大戦以降、さまざまな制限が存在したことから、日本は軍事的なアプローチを避けてきたものの、歴史的な事実から、日本が軍事大国になった時期には、常に世界や地域を脅かす政策をとってきた中で、なぜアメリカは日本の軍事的な拡大を受容しているのか」という疑問が出てきます。
日本が軍事力を拡大する最大の口実の1つはは、中国の軍事的拡張への対応です。
また、北朝鮮の核計画と長距離ミサイル獲得に向けた努力も、日本が軍事力を強化する要因の1つとなっています。
地域における目だった動向には、アジア全体で軍拡競争が生じていることが指摘できます。
この軍拡競争により、日本も軍拡の方向に進んでいますが、その口実には、尖閣諸島問題や北方領土問題、中国の南シナ海の領有権の主張があります。
日本は近年、特にイラクとアフガニスタンでの戦争で、国際的な軍事参加をモットーに掲げてきました。
今日、平和の実現を目的とした国際的な参加のためには、強大な軍隊を保有する必要があるという主張がなされています。
テロ組織ISISにより日本人の人質が殺害されたことは、テロ対策を口実とした日本の軍事行動の強化の下地と化しています。
近年、日本では国民によるアメリカ軍の駐留への反対が高まっていますが、逆にアメリカは在日米軍基地を全力で維持しようとしています。
こうした中、日本政府は米軍基地の維持を口実とする利権獲得政策の中で、軍隊結成を承認させようとしていますが、アメリカは軍事力を求める日本を、ロシアや中国を困難に陥らせる為の手段とみています。
一方で、ヨーロッパ諸国が以前ほどにはアメリカに同調しなくなったことで、アメリカは日本をヨーロッパ諸国に代わる軍事的な同盟国とみなしています。
とにかく、日本は軍事的な目的を果たすために、アメリカの目的を利用し、自国にとって国際的なバランスをとるためにより大きな役割を果たそうと努力しているのです。
アメリカは、日本の軍事的な傾向を悪用することで、アジアでの軍事駐留の拡大を狙っているのです。
- 関連記事
-
- 日本のマスコミは隠している?ロシアが伝える日米記者会見 (2015/05/05)
- 世論操作、巧妙化する情報コントロール、この先にあるものは? (2015/05/05)
- 総括できない国 (2015/05/05)
- 過去最高の防衛費、アメリカ帝国主義の戦争に加担してはならない (2015/05/04)
- 臨港パークを埋めつくした怒りの3万人 (2015/05/04)
- 米国は日本の軍事拡大を悪用している (2015/05/03)
- 国家主権が踏みにじられている事実、乗り越えなければ未来はない:高島 (2015/05/02)
- 日本政府の国家主義教育統制 (2015/05/02)
- 外国報道にまで圧力をかける政府 (2015/04/30)
- TPP日米は既に合意している、訪米議会演説が褒美 (2015/04/26)
- 民意を無視、琉球処分からの戦争と侵略のへの戦前回帰 (2015/04/09)
コメント
『極東の偽カリフ国家』
イランから見れば『極東の偽カリフ国家』なのが日本、アメリカの傭兵だった『フセインの極東判』そのままでしょうね。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
安倍は、戦争をカンニングペーパーでやるつもりだし
アメリカ議会でのカンペ講演を恥ずかしいという感性はないらしい。またゴルフ三昧だって
アメリカ議会でのカンペ講演を恥ずかしいという感性はないらしい。またゴルフ三昧だって
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/2812-787b8e91