ボルチモアの差別抗議暴動
2015-04-29

ボルティモアで非常事態宣言 警察に拘束されたアフリカ系アメリカ人男性の死亡で暴動 4/28 ハフィントン・ポスト
アフリカ系アメリカ人男性フレディー・グレイさん(25)が警察に逮捕された際に負った傷が原因で拘留中に死亡した問題で4月27日、メリーランド州ボルティモアで抗議する住民の一部が暴徒化し、警察隊と衝突した。
グレイさんは12日、不法に刃物を所持していた容疑で逮捕された際に脊髄を損傷し、拘留中に死亡した。地元の住民は原因究明を求めて警察への抗議を続けていた。
警察は暴動鎮圧用の装備でショッピングセンターの「モンドウミン・モール」周辺で抗議する住民グループを追跡した。住民の多くは10代の若者たちとみられる。
ボルティモア警察は27日午後、少なくとも2人の警察官が負傷し病院に搬送されたと発表した。また、暴動に加担した27人を逮捕した。
少なくとも1人の住民が意識不明の状態で毛布に包まれ、警察に運ばれた姿が目撃された。ハフポストUS版は警察に取材を求めたが回答は得られなかった。
メリーランド州のラリー・ホーガン知事は27日、暴力行為に加担した人々を非難する声明を発表し、非常事態を宣言して州兵を出動させた。
州兵部隊のリンダ・シン少将は27日の会見で5000人の部隊を総動員してボルティモア市内の警戒にあたっていると述べた。
ボルティモア市のステファニー・ローリングス市長はボルティモア市内全域で28日から午後10時から翌午前5時までの外出を1週間禁止した。
「今夜私たちが見たことは……非常に憂慮すべき事態です」とローリング市長は述べた。「はっきりしているのは、平和的な抗議デモが行われた先週と違って、今は暴れて街を破壊しようと煽り立てる悪党たちがいる、ということです」
この日、ショッピングモールは暴動の不安から通常より早く閉店した。モンドウミン・モールのスポークスマンを務めるグレッグ・ハリス氏は、ソーシャルメディア上で午後3時から暴動が起きるという予告があったため警察と協議し、少なくとも一部店舗を閉店することに決めたと語った。
その時刻が近づくにつれ、ヘリコプターが上空を旋回する中、大勢の警官隊若者たちがショッピングモールの外に集まった。
警察官が暴動用ヘルメットをしっかりと装着する中、若者たちは物を投げ始めた。
ーーーーーーーーーーーーーー
ボルチモアの暴動 手に負えない状況に陥る 4/28 sputniknews
米メリーランド州ボルチモアでの暴動は、手に負えない状況に陥っている。多くの混乱や暴力、略奪などを防ぐために、米政府はボルチモアで非常事態を宣言し、州兵を投入した。ボルチモアでは1週間にわたる夜の10時から朝5時までの夜間外出禁止令が発令された。
ボルチモアでは25歳の黒人男性フレディ・グレイさんの葬儀が行われた後、住民たちが暴徒化した。グレイさんは警察に拘束された際に首の近くを損傷し、その後、病院で死亡した。なおグレイさんが負傷した原因は未だに不明だ。
19日にグレイさんが死亡した後、ボルチモアでは先例のない抗議デモが行われた。
事件の調査中に6人の警官が職務から外され、内部調査が続けられている。
しかし抗議は収まらなかった。抗議デモの参加者たちは、建物や自動車に火をつけたり、店舗から略奪したり、警官に石を投げたりしている。
警察によって少なくとも27人が逮捕された。衝突の結果、警察15人が負傷、うち6人が重傷を負った。
警察は、暴動に未成年者が参加しており、親を呼んで子供たちを見つけて自宅へ連れて帰るよう呼びかけたと発表した。
現地は手に負えない状況に陥っており、警察は、情勢の悪化を防ぎ、状況を管理化に置くために、催涙ガスを使用する用意があると発表した。これはボルチモア史上、最大規模の抗議デモだ。
一方で黒人と警官との衝突はこれが初めてではない。
2014年8月には、ミズーリ州ファーガソンで、18歳の黒人青年マイケル・ブラウンさんが警官に射殺され、米国の複数の都市で大規模な抗議デモが行われた。平和的デモのほか、暴力、略奪、破壊行為が、米国のほぼ全土を網羅した。
- 関連記事
-
- 南シナ海めぐる米国の「危険な賭け」 (2015/05/23)
- アメリカの暴力と敗北 (2015/05/16)
- プーチン4/16「国民との直接対話」発言 (2015/05/14)
- ボルチモアの差別抗議暴動 (2015/04/29)
- プーチン 大統領になって15年「エリートでなかったこと」 (2015/04/29)
- ヨーロッパ幻想、シオニズムとネオリベに乗っ取られたフランス (2015/04/08)
- 要地イエメンを空爆するサウジ、支援する米軍、影のイスラエル (2015/04/05)
- 中国、ロシア、インドを軸に接近するユーラシア、 (2015/04/03)
- かいらい日本から中国に交代するアジアの盟主 (2015/03/25)
- 鳩山氏訪問、クリミアに東からのそよ風 (2015/03/14)
- 「テロとの戦い」をもう一度、米英軍産複合体とイスラエル (2015/03/09)
コメント
『疑わしければ射殺するアメリカ警察』
『疑わしければ射殺して良い』コンセンサスが有るためにアメリカ警察も凶暴化しており『武装市民の反撃』も近いと思われます。
Re: 『疑わしければ射殺するアメリカ警察』
「武装市民」は白人。
アメリカで白人とは純粋の白人のみ、少しでも混血していれば「黒人」。
疑いで射殺されるは黒人。黒人が銃を持っていたら即、射殺。
だから、白人に比べて黒人、ヒスパニックの銃所持率はおそらく格段に低いだろうと思います。
アメリカで白人とは純粋の白人のみ、少しでも混血していれば「黒人」。
疑いで射殺されるは黒人。黒人が銃を持っていたら即、射殺。
だから、白人に比べて黒人、ヒスパニックの銃所持率はおそらく格段に低いだろうと思います。
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/2806-8b6a19ba