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もうすぐ北風が強くなる

要地イエメンを空爆するサウジ、支援する米軍、影のイスラエル

イエメン
 地中海からインド洋へ結ぶ要路

 ジブチはそのために作られた欧米のかいらい基地国家。対岸イエメンはフーシ派民兵が主要地を掌握し、暫定政権は南岸のアデンのみ。
 一部にアルカイダ系がいる。
 サウジが主導し、フーシ派に空爆を加えている。米軍はサウジに協力を言明。影ではイスラエルが支援している。
 サウジはアラブ連盟統合軍を主唱。
 パレスチナ解放のためではないどころか、イスラエル、米軍の協力でフーシ派民兵を皆殺しにしようという邪悪さ。

 サウジはほとんどISISと同じ立場を露呈した。
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   イエメンはアラビア海から紅海へ入る海峡に面する重要な国で、サウジや米国が支配を目論んできた  4/4  櫻井ジャーナル

 イエメンが戦略上、重要な位置にあることは地図を見ればすぐにわかる。
 アラビア海から地中海へ抜けようとする場合、アラビア海からアデン湾へ入り、紅海を経由し、スエズ運河を通過するのが通常のコース。
 アデン湾と紅海の境目にあるのがバブ・エル・マンデブ海峡で、非常に狭い
 つまり、容易に封鎖でき、そうなると石油の輸送が止まる。
 スエズ運河と同じように、この海峡は産油国にとってもヨーロッパにとっても重要な場所だ。

 バブ・エル・マンデブ海峡はジブチとイエメンにはさまれている
 ジブチは小さい国だが、アメリカ軍の拠点で、JCTF(統合連合機動部隊)約1800名が駐留、無人機の基地もあり、偵察だけでなく攻撃も実行されている。
 この国は海峡を守るために作られたとも言えるだろう。
 この国には自衛隊の拠点基地が約47億円をかけて建設されている。

 ジブチの隣国が「アフリカの角」と呼ばれるソマリアで、ここも戦略的に重要。
 CIAはJCTFを介してソマリアの武装勢力へ資金と供給、その勢力が劣勢になると、エチオピア軍を投入して支配しようとした。

 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、2001年9月11日から間もない頃、ジョージ・W・ブッシュ政権が作成した攻撃予定国リストには、イラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、スーダンと同様、ソマリアも含まれていたという。

 イエメンでサウジアラビアは2009年にフーシ派を倒すため、特殊部隊や空軍を派遣したと伝えられている。
 何度も書いているように、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟はアル・カイダやIS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)を利用して侵略してきた。
 2009年、イエメンではAQAP(アラビア半島のアル・カイダ)が組織されている

 ところが、その後、フーシ派は勢力を拡大。サウジアラビアは大々的な空爆をする必要に迫られたということのようだ。
 フーシ派をイランの傀儡だと考えると、その強さを見誤る。
 傀儡でないからこそ、強いのだ
 イエメン南部のアデンにサウジアラビアの特殊部隊が展開、アメリカの艦船も参加していると報道されている。
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※ 位置関係のわかりやすい地図をNetで探したのですが、面白いことに「ジブチ」の名がない地図ばかり。
 国連も米軍もロシア人もみないったん「ジブチ」に引き上げていると報道されている。
 自衛隊の本格的海外基地があるのだが、ほとんど報道されていないことを意識しているのだろう。
 日本のマスコミは「ジブチ」を隠しておきたいらしい。
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コメント

『ジブチ』には中国の鉄道も

『ジブチ』には中国の鉄道もあり、エチオピアと結ばれてる一方で『中国軍のアデン上陸』もありフーシ派への『中国の根回し』もあったでしょうね。

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