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もうすぐ北風が強くなる

菅、各種選挙も世論調査も無視!「賛成の人もいる」

 翁長決起集会
 沖縄の意思を示した2014/11/1翁長決起集会

 そりゃあ「賛成の人もいる」ことはいるだろうね。
 世の中はいろんな点で、変わった人もいて当たり前。
 ただ、「民意を理解してほしい」に対する反論としてはかなり変わった発言だ。
 賛成の人も1割や2割はいるだろうが、それが沖縄の「民意」ではない。沖縄の「意思」ではない。
 当然のことが分からないらしい。

 「菅」という男。
 この男自身がかなり変わった、オカシイ男だ。
 世間知が低くまともな対話や説得ができず、ぶっきらぼうや不機嫌を装って相手に自分の権力を見せつける。
 そう、木っ端公務員によくいますね。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   菅氏、辺野古賛成「多くの民意ある」  4/3  琉球新報

 【東京】菅義偉官房長官は2日の記者会見で、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画について「辺野古移設に反対する人もいれば、逆に普天間の危険性除去、一日も早く解決してほしいという多くの民意もある」と述べ、移設に賛成する意見の方が多いかのように主張した。
 上京中の翁長雄志知事が同日、菅氏との会談をめぐり、辺野古移設反対を菅氏に伝達する考えを述べ「民意を理解していただく」などと語ったことに反論する形で答えた。

 世論調査や昨年の選挙結果でいずれも移設反対意見が多く、菅氏の発言は事実誤認だとの指摘が上がっている。
 琉球新報が一昨年12月から昨年11月までに実施した3度の世論調査では、7割以上が辺野古移設反対と答えている。
 昨年、辺野古移設が争点となった名護市長選や知事選、衆院選では、いずれも辺野古移設に反対する候補が当選している。
 翁長氏も選挙結果を念頭に、移設反対が「民意」だと明言しているが、菅氏は賛成が「民意」として、事実と異なる見解を示している。

 翁長氏はこの日、山口俊一沖縄担当相と会談後、都内で記者団に対して、昨年の県知事選で掲げた辺野古移設反対を堅持する意向を強調。
 米軍基地が戦後に強制接収されたことなどを説明し「沖縄県は自ら基地を差し出したことは一度もない」と訴えた。
 さらに「日本の安全保障は国民全体で考えてもらいたい」と沖縄の米軍基地の過重負担を訴えた。

 翁長氏と菅氏の会談は5日午前、那覇市内のホテルで開かれる予定。
 菅氏は4日に来県し、キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の返還式典や、自民党県連の大会に出席する。関係者によると、経済界や仲井真弘多前知事との会食なども調整している。
 ーーーーーーーーーーーー
   <社説>菅氏「民意」発言 牽強付会も甚だしい  4/4  琉球新報

 耳を疑うとはこのことだ
 菅義偉官房長官が、米軍普天間飛行場の辺野古移設について「反対する人もいれば、逆に一日も早く解決してほしいという多くの民意もある」と述べた。
 翁長雄志知事が「民意を理解していただく」と述べたことへの反論である。

 菅氏から「民意」を尊重するかのような発言を聞くとは思いもよらなかった。
 選挙で選ばれた人との面会を避け続け、反対の声を無視して新基地建設を強行してきた人物が民意を持ち出すとは、どういう了見か
 よろしい。それではどちらの民意が多いか比べてみよう。

 県民は昨年、明瞭に意思を示した。
 辺野古の地元の名護市長選と市議選、知事選でいずれも辺野古反対派が勝利した。
 衆院選では名護市を含む3区だけでなく、普天間の地元である宜野湾市を含む2区も反対派が大勝した。当の宜野湾市でも6千票の大差だ。
 選挙という選挙でことごとく示した結果を民意と言わずして何と言うか

 政府が辺野古の海底掘削を始めた昨年8月の世論調査では「移設を中止すべきだ」が8割を超えた。「そのまま進めるべきだ」は2割にとどまる
 そもそも、かつて県民世論調査で辺野古反対が5割を切ったことなど一度もない

 選挙結果も世論調査も無視する内閣がことさらに賛成の民意を言い立てている
 自らに反対の声は無視し、賛成の声を過大評価するさまは、「針小棒大」「牽強付会(けんきょうふかい)」と呼ぶしかあるまい。
 菅氏は知事選後も衆院選後も「粛々と移設作業を進める」と述べた。
 県が掘削作業停止を指示した際には「この期に及んで」とも述べた。
 沖縄がどんな民意を示しても、どんな異議申し立てをしても、「問答無用」と言うに等しい。

 菅氏の常套句(じょうとうく)には「法治国家として」もある。
 県の掘削停止指示を行政不服審査法を用いて効力停止させた際も述べていた。
 だが同法の第1条「趣旨」にはこうある。「行政庁の違法不当な処分、公権力行使に関し、国民に広く不服申し立てのみちを開く」。
 国の不当な行為から私人を守ることが「趣旨」である法を使い、国の行為を守ったのだ。
 立法趣旨に反する
との意見が法学者の間でも強い。
 これで「法治国家」もあるまい。

 およそ非論理的な発言の数々は滑稽ですらある。
 これ以上、詭弁(きべん)を続けるのはやめてもらいたい
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コメント

普天間返還と辺野古新基地を意図して混同

普天間返還賛成の意見と辺野古基地賛成の意見を官房長官は意図して混同してますね。珊瑚礁を潰した新軍港は反対されますよ。

Re: 普天間返還と辺野古新基地を意図して混同

辺野古に移設しなければ普天間飛行場の廃止はないかのように、セットで国民を洗脳し続けているのが政府とマスコミです。
鳩山政権時代からマスコミはとぼけて意図的に混乱させています。
そのために、事実がなかなか浸透していませんが米国の長期軍事戦略は、沖縄海兵隊については戦闘隊はグアムに移駐する、連絡機能などを沖縄に残す、というもので、小沢一郎氏が前々から発言しているとおりです。
普天間と辺野古両方の廃止まで米国内の検討は進んでいますが、日米安保利権屋どもが軍産複合体とつるんで、辺野古建設を強行しようとしている。
従って、翁長知事らの言う国内議論に米国を巻き込む方法はかなり勝算があると考えます。

日本が駄目ならアメリカに

民意からどんどんかけ離れていく安部政権にとっては、結局アメリカを自分につなぎ止めること以外生き残る道はないという恐怖にかられているからこそ、AIIBの件でも沖縄基地建設でも「みっともないほどに」アメリカ追従に徹しているのだろう。
しかしそのアメリカ(主に議会内、元国務長官など)では「海兵隊はグアムでも、ハワイでもいい」なんて言い出しているものだから「そんな冷たいこと言わないでよ~」とさらにみっともない姿を晒し必死にしがみついているわけだ。
こんな安部政権の相手するよりは、アメリカに直接働きかけたほうがよっぽどマシである。
アメリカが「海兵隊は沖縄から撤退する」なんて言おうものなら、安部政権の馬鹿どもは「椅子からころげ落ちる」ほど慌てるだろう。

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