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武田:結局、子供はどのぐらい被曝するか?

原発 緊急情報(31) 結局、子供はどのぐらい被曝するか

核爆発でできた放射性物質がどのくらいの時間でなくなっていくかということには一つの目安があります。
1) できた瞬間から4日目までに1000分の1になる、
2) 4日前から4ヶ月の間に、さらに10分の1になる、
3) 4ヶ月から後はあまり変わらない。
最初に1000分の1になる理由は、短い時間にどんどん壊れていく放射性物質があるからです。ただ福島原発事故の場合には核爆発(臨界、運転)を止めて3日程度たってから水素爆発で外部に出て、それから、さらに1日くらいの後の放射線の量を測定していますから、測定値は第1段階をすでに終わっているものです。
第2段階では今、盛んに言われている「放射性ヨウ素」等のように、数日から数十日で壊れる元素の影響で10分の1ぐらいになるのです。
それから後は、半減期が30年ぐらいの元素が少しずつ分解していきますので、放射線はほとんど変わらないと考えてもいいのです。
福島原発が水素爆発をして大量の放射性物質が放出された後、量は減りましたが、今でも福島原発から少しずつ新しく放射線物質が放出されています。
しかし、核爆発はすでに10日程前に終わっていますので、今出ている放射性物質はあまり早く分解しないものが多いと考えられます。
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このようなことから、わたくしが今までどのような考えで、このブログを書いてきたかということを示したいと思います(量は福島市を中心にします)
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福島原発が水素爆発を起こした後、福島市の放射線は20マイクロシーベルト程度になりました。
福島原発の大規模な爆発が続かず、少しずつ漏れる程度になれば、放射線は徐々に下がって行き10マイクロシーベルトぐらいで一段落するでしょう
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しかし、徐々に新しい放射性物質も降ってきますから、それを考えておおよそ1ヶ月後には、3倍ぐらいのところで落ち着くと考えました。つまり30マイクロシーベルとぐらいが福島市のとりあえずの「積算された放射性物質」の量と考えたのです。
そしてそれが1ヶ月ぐらい経つと、10分の1になりますから3マイクロシーベルトていどです。これが考える場合の基礎になります。
でも文科省が内部被曝を入れていないことや、野菜や水からの被曝がありますから、しばらくは10マイクロシーベルト付近になる(東京では0.5マイクロシーベルト程度)と考えられます。
つまり、10分の1になり、そこで2,3年は続くということです。
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このような時に、大人が注意しなければならないのは放射線が強い時期に子供にできるだけ被爆をさせないということです。
残念ですが、長期間、汚染された土地に住まざるをえない福島県の子供は、これから長い間被爆するのですから、せめて最初の段階でできるだけ大人が注意をして、被ばく量を減らしておいてあげなければいけないと考えます。
つまり、政府や専門家は「安全だ」と言っていますが、現在は「安全」を強調するよりも、できるだけ放射性物質に触れないようにしておいて、2、3ヶ月後に状態がはっきりして危険がなければそこで普通の生活に戻ったらいいと思っているのです。
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4ヶ月後に放射性物質の量が減った後、半減期が30年のものを中心にして減っていきますから、放射線はあまり減っていきません。
しかし、東京等の大都市では、道路もビルもコンクリートやアスファルトでできていますので、雨が降っても放射性物質が土にしみるということはありません。
このような状態のときに、今までの経験が生きるかどうかはまだ判らないのです. でも、東京が「やや安心」ではないかというわたくしの考えは東京がアスファルトとコンクリートで固まっているということもあります。
反対に、福島市など田園地帯に近い地域は、土に放射線物質がしみ込む可能性が高いので、なかなか汚染がとれないと思っているからです。
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ペットボトルの水を飲んだり、3月11日以前の食材を探したり、家からあまり外に出ないようにしたりする生活を続けると、とても疲れると思います。お子さんもストレスがたまってくるでしょう。
しかしわたくしは今、楽をするのではなく、1ヶ月ぐらい何とか頑張ってもらって、放射線物質が下がってきたときに安心したほうがいいのではないかと思います。
またここに書きましたように残留した放射性物質が最終的に見てどのくらいになるかということを今はまだはっきりわかりません。チェルノブイリの時には爆発的でしたが、漏れたのは一瞬でした。これに対して、現在の状態は世界的に見てもそれほど経験したことがないのです。
その段階で、今までずっと私達専門家が守り続けてきた「放射線障害防止の法律や国際的な規制」を一気に緩めてしまい、「大丈夫だ、安全だ」というのは、これから長い間、被曝せざるを得ない子供たちのことを考えると賛成ができないのです。
最初は危険と思い、徐々にゆるめていく方がより適切な方法でしょう。
(平成23年3月26日 午前8時 執筆)



放射線の専門家に自重を求める

テレビ出られて福島原発の放射線について「安全だ」と言っておられる専門家の方に自重を求めたいと思います。
わたくしたち原子力の専門家は、原子力や放射線の正しい利用を進めるために、国際的な勧告や放射線障害防止に関する法律を厳しく守ることを進めてきました。
決してレントゲンや CT スキャン等だけを参考にして安全性を議論してきたのではありません。また、1年間の被曝量で規制値を決めても、それは1年間ずっと続く場合だけではなく、規制値を超える場合には、危険があると考えて良いということだったのです。
委員会では、半減期はもとより、元素の種類による身体への影響等極めて詳細で厳密な議論を経て決めてきたのです。
確かに国際的な基準になっている空間の線量率が1年に1マイクロシーベルトという数値、WHO が定める食品の放射性物質の量など、日本の委員会では厳しすぎるという意見があったことは確かです。
しかしわたくしたちはそのような議論を経て、現在の基準を作ってきたのです。
特に私が問題だと思うのは、3ヶ月に1.3ミリシーベルトを超える場所は「管理区域」として設定し、そこでは放射線で被爆する量を管理したり、健康診断をしたりするということをわたくしたちは厳密に守ってきました。
福島市においては瞬間的な線量率が1時間に20マイクロシーベルと程度まであがり、現在でも毎時10マイクロシーベルトのレベルにあります。この線量率は、文科省の測定方法を見ると外部被爆だけであって、規則に定める外部被曝と内部被曝の合計ではないと考えられます。
今後、内部被曝などを考えると、毎時数マイクロシーベルトの状態が2、3年は継続すると考えられます。
・・・・・・・・・
一方、福島市には、幼児や妊婦も生活しておられます。また、1時間だけの被曝量を言っても、その人たちは24時間ずっと生活をしているのです。たとえ屋内にいても換気をすればあまり差はありません。
放射線障害防止規則による妊婦の被曝量の限界は毎時約0.5マイクロシーベルトですから、私達専門家は福島県の東部の多くの市町村において、妊婦等の避難を勧告する立場にあるのではないでしょうか。
現在ではむしろ政府より放射線の専門家の方が「安全だ」ということを強調しているように見えますが、むしろ放射線の専門家は国際勧告や法律に基づいて、管理区域に設定すべきところは管理区域に設定すべきといい、妊婦の基準を超えるところでは移動を勧めるのが筋ではないかと思います。
その上で、政府や自治体がどのように判断するかというのは放射線の専門家の考えるところではないとわたくしは思います。
政治家やメディアでは「国民を安心させなければいけない」と言っていますが、現実に法律で定められた規制値を超えている状態を安全といい、それで安心していいというよりもむしろ、現実をそのまま伝えて判断を社会に任せるべきと思います。
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また我々は学問的立場で考えていますので、各々の専門家に各々の考え方があることは十分に知っています。
わたくし自身が国際勧告のレベルは少し厳しいと考えている人間ですが、しかし、放射線防護に関する日本の法律も50年を経ています。その間、十分に検討を尽くされてきたのです。わたくしたちは原発問題とか社会問題とは切り離して、厳密に放射線と人体への影響を考えて発言していかなければいけないと思います。
特に核分裂生成物に汚染された土地は、長寿命半減期の元素によって線量率は直ちに下がらないと考えられます。このような場所に長く生活しなければならない子供たちのことも考えて発言をお願いしたいと思います。
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むしろわたくしたちは、福島原発の事故がもたらす新しいこと、例えば東京のようなコンクリートとアスファルトで固まったところにどのくらいの残留放射線が残るかとか、福島第一、3号機のようにプルトニウムを燃料として用いている原子炉の放射性物質の影響等を至急検討する必要があると考えています。
・・・・・・・・・
2011年3月26日のあるテレビの番組を見ていましたら、今まで「安全だ」と断言していた人が「私の言っている「安全」というのは東京だけだ」と最後にご発言になったのに強い違和感を覚えました。
東京が人口も多く、重要なことはわかりますが、最も危険なのは福島県とその周辺であり、安全だと発言されるには福島県の人のことを考えなければならないと思うからです。
わたくしの経験では、原子力や放射線を扱っている方々は決して不誠実な人ではありませんでした。むしろ会議等を行っている時にわたくしは、皆さんが十分に考え放射線の身体に対する影響を少しでも減らそうと努力されていると思っていました。
その我々の専門家の雰囲気をぜひ思い出していただきたいと思っています。
(平成23年3月26日 午前9時 執筆)
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コメント

隠された真実

この2人は原発推進派の犯罪者です。
山下俊一は、長崎大医学部教授で東電.国の御用学者です。
福島原発の事故の後、福島県立医大の副学長になりました。
これを見てください。

http://www.unity-design.info/staff/blog/?p=7728

Re: 隠された真実

山下は広瀬隆氏により刑事告発されています。
佐藤雄一はSPEEDIの隠蔽と学校の20mcv基準を国に要請した殺人知事ですが、証拠隠滅の罪も加わるでしょう。東京地検に刑事告発(記者発表)広瀬隆
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-542.html
告発状(東電他)
http://www.rupoken.jp/indictment/Indictment%28toden%29.pdf
告発状(学者他)
http://www.rupoken.jp/indictment/Indictment%28scholar%29.pdf
刑事告発記者発表(質疑応答)
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-543.html

そうでしたね。
広瀬隆氏も僕は尊敬できる人だと思います。
どうして日本は、こういう人をマスコミは余りとりあげないのでしょうか。
完全に日本は、アメリカ軍需産業の餌食になっていますね。
売国奴の政治家.学者ばかりが良い目を見ます。

福島原発の事故も仕組まれたらしいですね。

こういう人は貧しい暮らしが待っていますね
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html     

平井憲夫氏の指摘と配管の耐震性

原発の管工事技術者だった平井氏は、原発が一度でも稼働すると二度と処理できない放射能にまみれ、その後の点検、維持、補修には被曝の制約が極めて大きいこと、特にこれらの沸騰水型軽水炉は配管が蜘蛛の巣のように多く、通常の維持補修が極めて困難なことを書いている。
設計がいくら良くても、稼動して最初の点検補修から配管の敷設、接続、損傷、貫通部等々まともな整備ができなく、実際の精度も強度も、設計から年々落ちてゆく。
高放射能による維持補修の劣化と言う原発の基本的欠陥。
国内すべての原発は配管の耐震性が保証されない。
すべてが、震度5か6で配管損傷し、メルトダウンの可能性がある。
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-607.html

構造的欠陥

福島第一原発は、アメリカの大手メーカーGEで設計された原子炉を導入したものだ
それは、「マークⅠ」型と呼ばれる。
「マークⅠ」は、GEが手がけた最初の本格的な商業用原子炉だった。
アメリカでは、1976年に元GEの技術者がその“構造上の問題点”を内部告発したり、マークⅠについて多くの研究がつみ重ねられている、
電源喪失はどうなるか、炉心溶融に至るプロセスは・・、重大事故について具体的なシミュレーションも行われていたという。
その結果報告は、日本ではあまり共有されなかったという。

見ました。
ETV特集「アメリカから見た福島原発事故」
 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0814.html
 

Re: 構造的欠陥

マーク?はベントがなくて、代わりに4、5階部分の壁が十数cmの薄さになっており、圧力で破裂するとその壁が吹き飛ぶように設計されいます。
4号機が典型的な例です。ベントの仕組みは後からつけたものです。しかも日本はフィルター無しにしました。
まあ、今からみると様々な欠陥があります。
40年も経った原子炉を稼動したのも間違いですが、最も基本は次のことです。
今回事故の基本は、震度5程度で配管が外れたり、壊れたりしたことです。
応急電源が仮に有っても、メルトダウンした、と言う点です。
つまり、この形式の軽水炉の配管の多さ、そしてこの配管の維持補修が極めてミスの多いものであること。
そして、その不十分な配管補修が経年で蓄積されてしまうことです。
なにしろ、我が国の原発故障は大半が配管です。

平和利用の嘘

欠陥品を日本は買わされて、実験台にもされたんですね。
でも、日本に原発が建設された本当の目的は、核ミサイル開発にあります。
中曽根康弘元首相が、防衛庁長官省であった時代に原発と「ワンセット」の形で、核ミサイル開発が開始されました。
この事は、われわれには全く知らされていない事です。
そして現在、開発の終わっている日本の核ミサイルは、パーツに分解され、各地の自衛隊基地に保管されているといいます。
必要ならいつでも組み立て、核ミサイル戦争が開始できる状態にあるようです。
現在、この核ミサイルはアメリカの監視下に置かれているといいます。
日本は、原発がなくても既存の火力、水力発電所を稼動させれば十分に電力は賄えます。
原子力発電、原子力の平和利用とは名ばかりです。

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