国際金融秩序に挑む中国、仏独伊が参加で合意
2015-03-17

仏独伊、中国主導アジアインフラ投資銀に参加へ 3/17 ロイター
17日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、フランス、ドイツ、イタリアは英国に追随し、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加することに合意した。
西側諸国のAIIB参加を阻止したい米国にとってさらなる打撃となる。
アジアで輸送、エネルギー、通信などのインフラ事業への投資を促進するため、昨年設立されたAIIBは、西側が出資国の大半を占める世界銀行やアジア開発銀行(ADB)に対抗する機関とみられている。
中国が今年に入って発表したところによると、アジアと中東を中心に26カ国がAIIBへの参加を表明している。
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雪崩を打って参加(中国のアジアインフラ投資銀行) 3/17 NEVADAブログ
中国主導のアジアインフラ投資銀行にイギリスに続き、今度は、フランス、ドイツ、イタリアも参加すると報じられてます。
20ヶ国にも上る「隠れ参加国」でも、この3ヶ国はかなりの「大物」ですが、主要ヨーロッパ国がこれで参加となったことで、勝負はついたと言えます。
更に、オーストラリアと韓国も参加する予定となっているようで、もし韓国が参加すれば、アメリカ・韓国関係は完全に冷え込み、韓国人に対するアメリカの優遇は消えるかも知れません。
ヨーロッパの国際金融筋の中には、世界銀行やアジア開銀から脱退して【アジアインフラ投資銀行】だけに加盟する国も出てくるかも知れないと言われており、世界は陣取合戦の様相を呈しています。
アメリカ 対 ロシア・中国
事態はそう簡単ではありませんが、アメリカの中東外交、アジア外交がふらついている中、ロシア・中国の攻勢はとどまるところを知りません。
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※ 戦後アメリカが主導してきたドル基軸通貨制度と、それによるIMF、世銀などの金融経済支配体制に挑む中国だが、勝負はついたようだ。
英独仏伊が参加するということは欧州金融加藤勢力が、中国による国際金融秩序への挑戦を支持することに他ならない。
米国主導の金融経済支配体制が、今後長く安定した金融秩序を維持するのは困難になると公言したに等しい。
さらにカナダ、オーストラリア、ブラジル、韓国なども参加するのは時間の問題に過ぎないだろう。
中国にしてみれば、欧州などが参加することで「中国専横」の色が薄まり、「主導」するためにもバランスが良い。
最初から対米従属国には期待などしていないだろうが、中国にとって日本の参加は必要性がなくなったわけだ。
中国はドルペッグによってたまった莫大なドル準備と米国債の、最も効率的で有効な使い道である。
金価格の下落とともにドル高への転換は中国を有利にする。
ドルベースの中で、徐々に人民元が決済機能を拡大してゆく。
米国はロシアに続いて、中国にもワナにはめられたといって良いだろう。
長期的には、日本は米国と共に世界の孤児になりかねない。
プーチンのワナ
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