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もうすぐ北風が強くなる

武田:被曝を少なくする。他


原発 緊急情報(30) 被曝を少なくする方法(その2)

(その1)に続いて、具体的な方法を書きます. 申し訳ありませんが、誤字脱字はご容赦ください。
・・・第二 シーベルトとかベクレルなどは忘れても・・・
シーベルトをやっと覚えたと思ったら、グレイとかベクレルなどと次々と出てきて、理解するのも計算するのも難しくなりました。でもなにしろ自分や子供の事ですから、正しく知らなければなりません。
そこで、(その2)ではシーベルトは仕方がないにしても、その他のものはすっかり忘れてもおおよそ被曝はわかるという方法まず書きます。
前の緊急情報に、原子炉から出てくる放射性物質は「ホワッーした小さい粒子で、それが風に飛んで流れてくる」と言いました。
その通りですから、ガスならマスクでは止まりませんが、小さい粒子ですから、ある程度マスクで止まるのです。
風に乗ってきますから少しずつ落ちてきますし、雨が降るとまとめて落ちてきます。浮かんでいるところや落ちるところは全く区別なくどこでも同じです。
政府からは、浮かんでいる粒子や壁に着いた粒子などからあびる放射線の値が発表されています。
チェルノブイリの例を見ますと、このように「外から被曝する量」と「粒子を口から吸って体内で被爆する量」はほとんど同じでした。
そこでもしも、政府から発表される放射線の量が1.0とすると、それと同じ量1.0をまず足します
.
・・・
次に、野菜とか牛乳等の食品からの被曝あります。これも一つ一つの汚染の値を覚える必要はありません。極端に高いものは当然のように避けるとして、あとの食品はどうしてもある程度は食べなければいけません。
そこで原理原則を覚えておきます
.
「放射線を持った粒」はどこでもかしこでも同じように降ってくるということを利用して推定することができます。
つまり、自分が被曝する量だけをほうれん草とか牛も被爆してるわけです。従って、だいたい自分が被爆した量と同じぐらいが食品から入ってくると考えていいのです。
発表値がもし1.0なら、{1+1(体内)+1(食品)=3}という事になります。
・・・
次に水ですが、基本的には水道水は、あまり放射線が高くならないはずです。これも同じ原理で考えます。
「放射線を持った粒」は、空気中にも土にも、川にも同じように降り注ぎます。ところが、「川の面積は土の面積よりもかなり小さい」ので、それを集めても小さめの値になるはずです。
ただ、水は大量に使うということもあり、無制限に水道水を飲んでいいうような場合には、やはり同じような被曝の可能性があると考えて良いでしょう。
現在のところ、このように4つの被曝の原因があります。今後、土壌とか海からのものを接種するようになれば、その分はまたプラスすることになります。
・・・
1) 簡単な計算方法(基礎)
政府の発表する「場所と放射線の量」の数値を4倍すると、自分の被曝量が判る。
・・・
次に、防御をします
.
まず、食品は放射線をあびていないものを買います。自分の住んでいる近くからとれた場合は先ほど書きましたように、自分の被曝と同じ量をプラスしなければなりませんが、日本の南、北海道、外国なら放射性物質は含まれていません。
また、3月11日に地震があり、その後、原発が壊れて放射性物質がでましたから、3月11日(厳密に言えば漏れた日にちと場所)以前のものを食べることです。産地も同じです
.
たとえば、主食系なら、コメ(昨年とれた)、アメリカからのトウモロコシ、パン(多くは外国からの小麦)、サツマイモ、ジャガイモ(多くは北海道)が良いでしょう
.
野菜は日本の南、北海道、外国のものを食べるようにします。缶詰の野菜も売っていますし、今なら冷凍物は製造年月日が古いと思います
.
肉は北海道、青森、三重、岐阜、宮崎、鹿児島など汚染と関係の無い地域からの肉や、オーストラリアの牛肉などがお勧めです。
加工食品も3月11日以前の製造年月日のものを少し確保しておくと良いでしょう。赤ちゃんのいるご家庭では、今の内に粉ミルクなどを買っておけば製造年月日が3月11日以前のものを買えると思います。
・・・
水は、飲み水をペットボトルにして、お茶でもなんでも工夫します。どうしても水道水を使わなければならない場合は、軽い被曝を覚悟します. でも水の汚れはあまり進まないと思います
.
井戸は水道より安全ですが、放射線を測定できないという決定的な弱点があります。だからあまりお勧めできません
.
・・・
2) すべて地元のものを使う人  発表値の4倍
3) マスクを掛け、食材も水も上記の注意ができる人  発表値のまま
ということになります。
もし、注意ができなければ、福島市が1時間40マイクロシーベルト、福島県東部、茨城県北部、栃木の一部、宮城の一部は10マイクロシーベルトぐらい。東京は0.5マイクロシーベルトのレベルになり、福島とその近郊はやはり危険でしょう. 東京はギリギリ大丈夫
.
もし、注意ができれば、福島市が10マイクロシーベルト、その近くが2から3マイクロシーベルト、東京が0.1から0.2マイクロシーベルトぐらいになり、福島市はダメ、近くは大人は大丈夫、東京は幼児でも大丈夫になります。
これでだいたいの見当はついたと思います
.
「国内で放射性物質の無いところ=おおよそ500キロ離れているところ」、「外国の食材」、「古い物」を捜してください。
また、追記ですが、これまでホウレンソウの放射線を測るとき、実際には出荷するホウレンソウをそのまま測定していました。ところがこの事件が起こってから、「ホウレンソウを流水でよく洗ってから測ること」という通達が政府からでて、小さめのデータがでるはずです。
このようなこともありますので、あまり細かいことを考えずに、「原理原則」で身を守った方が良いと思います
.
(平成23年3月25日 午後9時 執筆)


「安全な原子力推進派」は異端?   私のスタンス

「どうしたら被ばく量を減らせるか」という重要なときに基本的な話をするのは何となく気がひけますが、メールのご質問も多くありますので、原子力の推進と反対についてわたくしの考えを述べます。
原子力には推進派と反対派がいて、推進派の中でも、何が何でも推進という人と安全な原子力を推進したいという人と2種類があります。
反対派の方も、原子力は安全じゃないから反対と、人生観や思想的に絶対に反対という人たちがいます。
つまり、
1) 何が何でも推進
2) 安全な原子力なら推進
3) 原子力は不安全だから反対
4) 何が何でも反対
のグループがいるという訳です。
・・・・・・・・・
日本社会は少し過激になるところがあり、現在の原子力関係では、「何が何でも推進」と「何が何でも反対」の人達が力が強く、私が考える妥当な見方、つまり上の2と3は排斥されるのです。
わたくしは「安全な原子力なら推進」という考えです。つまり、これから原子力を推進していくためには、事故が起これば推進することができないというのがわたくしの考えです。
わたくしは原子力安全委員会専門部会で「地震で倒れるような原発をよくない」と主張したのですが、そのような考えは現在の原発の議論の中では「異端」なのです。
また、現在の原発の地震指針は、原発を守るようになっていますが、付近住民の被曝についても、付近住民を被曝からどのように守るかという点でも、汚染された状態の生活をどうするかということも全く考えられていません。
福島原発の受け入れに当たって、福島県は近くの住民に、逃げる手段を作ったり、子供のいる家庭に安定ヨウ素剤を配ったり、汚染されたときに農家がどのように生活するかということを考えてなかったと思います。
・・・
東電は原発をつくり、それを運転することが使命ですが、自治体は住民を守ることが使命です。従って自治体が「原発は安全だ」という東電の約束をそのまま受け取ること自体がおかしいのです
飛行機を例に取りますと、飛行機を飛ばすときには万全を期して墜落しないようにします。しかし、人間のすることですから墜落することもあります。
飛行機に乗ると、毎回、スチュアーデスが非常時に取るべき行動を乗客に説明します。その乗客はその飛行機が墜落したら命を失うかも知れないのですから、説明は大変にシビアです。それでも飛行機が落ちる事のことを考えて防御するというのが責任者のやるべきことなのです。
福島県の知事は東電に対して腹を立てているようです。もちろん、東電の失敗を責める必要はありますが、自分たちも住民の安全を守ることを考えていなかったということから出発しないと福島県の人は被害を大きくするのではないかと心配しています。
自治体の役割は、「そこに住む人たちの命を守る」ことです。命を守ることを東電に預けるのではなく、自分たちでパラシュートを用意する必要があったのです。
福島県とか福島市という自治体は何のために存在するのでしょうか。このような非常時でこそ、住民の命を守って欲しいものです。
これは全国の原発を持つ自治体にもいえることです。原発の安全性は国の方で保証するのですが(当てにならなくても自治体では判らない)、各自治体は原発が仮に事故を起こした時に、できる限り住民が守る計画をもっていなければならないとわたくしは考えています。
良く原発を受け入れる自治体が独自に「安全の検討」などをしていますが、それより「非常時の対策」を作るのが第一の役割と考えられます. 
自治体は電力会社を信用してはいけないのです。それは電力会社が悪いのではなく、そのような役割を負っているのです。
・・・
わたくしにしてみれば、「安全な原発推進派」というのは「墜落しない飛行機は賛成」というのと同じですから、当たり前のように感じますが、それが異端になるという日本の状態を変えなければならないと思っています。
(平成23年3月25日 午後10時 執筆)
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