粗悪な食文化の伝道企業=マクドナルド
2015-01-28

粗悪な食文化の伝道企業=マクドナルドの衰退は「自然の理」 1/28 田所敏夫 鹿砦社通信
マクドナルドの売り上げが思わしくないらしい。
世界中に店舗を展開しコカ・コーラやディズニーと並んで、米国の代名詞に近いマクドナルド。
関東では「マック」関西では「マクド」と呼ばれすっかり日本の外食社会に浸透して日の浅くない同社だが、昨年末には店頭で販売するポテトが品薄になり一時「S」サイズしか販売できなくなった、とニュースで報じられていた。
なんで、たかがファーストフードチェーンの商品販売ごときがニュースになるのか、とパソコンの画面を眺めながら、アホ臭いなぁと思っていたが、どうやら業績全体もかなり落ち込んでいるようだ。
◆マクドナルドを成功に導いたのはアメリカ料理のレベルの低さ
日本マクドナルド初代社長の藤田田が「親の舌をハンバーガーに馴染ませたら、子供も食べに連れてくる。徹底的に日本人の舌を変える」と宣言した通り、ハンバーガーは日本で日常的に買える商品になった。
開業当初はハンバーガー1つが300円以上していたけども、デフレに合わせて100円バーガーを販売すると、中高生の利用者が爆発的に増え店舗数も3000を超えている。
店内には無線インターネット環境も整えられ、ジャンクフードを食べながらそこで長時間過ごすことが出来る、ある種の独自空間にもなっている。
ところが、販売製品に異物が混入したり、他社との競争で劣勢に陥るなど、マクドナルドは全体に元気がない。
喜ばしいことだと思う。
ハンバーガーはきちんとしたハンバーグを作り、それを質の良いパンにはさんで新鮮な野菜を添えて食べれば立派な「料理」といえるが、マクドナルドで売っている、くず肉を使いどこで取れたのかわからない原材料を混ぜこぜにして出来上がった、薬の匂い臭いハンバーガーを喜んで食べるのは自由だけども、それが国民食になるような代物ではない。
この商売が米国で生まれ、そこそこ成功したのにはわけがある。商売方法のうんぬん以前の話だ。
米国には「まずい」食べ物が溢れていて、その中でマクドナルドは、比較的ましな味であったからだ(同様の現象は「ケンタッキーフライドチキン」にもあてはまる)。
多くの方はお気づきだろうが、「フランス料理」や「イタリア料理」、あるいは「地中海料理」などを耳にすることはあっても「アメリカ料理」という言葉を聞いたことはない。
米国にちょっと滞在すればすぐにわかる。南部の黒人が独自の「ソウルフード」を伝統としている以外に、米国には「人に出せるような味の料理はない」ことを。
料理にかけて、米国のレベルは世界中でもかなり下位にランクされるだろう。
これはひょっとしたら使用言語との関係があるのかもしれないと私的には感じている。
英国、豪州、ニュージーランドでも「美味しいその国オリジナル料理」を聞いたことがない。
つまり英語を母国語としている国共通の現象なのだ(私の限られた経験からは)。
だからそれらの国では中華料理を筆頭に、和食、フレンチ、イタリアン等「外国料理」の店が繁盛する。
◆「アメリカ的」文化への憧憬が消滅すれば、ただ不味いだけのシロモノ
日本にマクドナルドが初出店したのは1971年だ。
大阪万博の翌年で、庶民レベルでは文化的にも経済的にも米国はまだ憧憬の的だった。
日本人はたぶん「味」にではなく「雰囲気」に惹かれてマクドナルド文化に引き寄せられていったのだろう。
またソ連時代のモスクワに1990年マクドナルドが開店した時、何時間も待つ客の列が出来た。
これも心象は日本と同様に「アメリカ的」な物への興味が為させた現象だったと想像できる。
マクドナルドの衰退は、他の米国資本のハンバーガーチェーンの日本参入や、コンビニエンスストアの爆発的増加など複合的な原因があろうが、私に言わせると、過剰に流行りすぎたのである。
あんなまずいもの、そして体に悪いものを子供の食べさせてはいけない。
手造りのお握りを食べさせている方が余程体にいいだろう。
よくそこまでマクドナルドの悪口が言えるなぁとの声が聞こえてきそうだけども、これは私だけの尺度ではない。
「世界遺産」に「和食」が指定されたではないか(「世界遺産」などという胡散臭い権威を私は微塵も信じてはいないけれども)。
子供の頃からマクドナルドのハンバーガーを与えられて、味覚が形成されてきた方々にも一度試していただきたい。
「これは本当に旨いのか」と疑いながらマクドナルドで最も安いハンバーガーを買う。
そして店内に腰かけて周りを見回す。
交わされているのはどんな会話だろう。
漂っているのはどんな匂いだろう。
隣の人はどんな顔をしているだろう。
くさぐさ面倒くさいことを敢えて考えた挙句に、覚悟を決めてハンバーガーにかぶりつくのだ。
そこから先のご感想を誘導するつもりはない。私も昔はマクドナルドを食らっていたのだし。
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※ 十数年前ですが、シンガポールに行ったら、ハンバーガーショップにはオーストラリア人など白人ばかりが座っているのには驚きました。
珍しくもなければ、現地中国系、インド系、マレー系はもちろん、旅行の日本人もシンガポールでハンバーガーなど食う気はしません。
中華系の料理がフードコートで格安、美味なのです。
オーストラリア人もやはり味盲かと思いました。
よくない点は多々ありますが、最もよくないのは子どもたちの自然な味覚の成長を阻害することと思っています。
アングロサクソンを含めたゲルマン系の「味盲」は2000年来なので彼らはもう戻らないでしょう。
他の民族はじきに、こんな添加物と糖分だらけのジャンクフードに飽きるでしょう。
世界のマクドナルドも左前になり、傾くことを願っています。
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