夢の経済ゲーム 2,3:ひょう吉の疑問
2015-01-18

ペルセポリス
夢の経済ゲーム 2 1/14 「ひょう吉の疑問」氏から
供給量はあるが、需要量が不足しているということは、モノを買うお金が不足しているということ。
企業は供給力はあるのだから、企業にはお金が貯まっている。
それに対し、そこで働く従業員に対しては、お金の分配が少ない。
つまり富の分配がうまくいっていない。
日本はリストラをやりすぎた結果、庶民にお金が行き渡らない国になってしまった。
企業が富の分配をどうしようがそれは企業の勝手であるから、そういう時は国が企業に代わって富の分配を行わなければならない。
つまり法人税を上げて、それを国民に配分すればよいことだ。
ところがレレレのシンゾーは、法人税を逆に下げることに熱心だ。そしてさらに年金や医療費など社会保障費の分配を下げようとしている。さらに庶民からの税金を多く取ろうとして、消費税を引き上げている。
挙げ句の果ては、残業手当なしの労働が可能な法整備を始めている。
これは全くの逆効果だ。
何のための改革だろう。
レレレのシンゾーの頭のなかには、企業のことしかない(※ 大手企業のことしかない)。
企業が肥え太れば国が豊かになると思っている。それが間違いなのは隣の韓国経済を見れば明らかだろう。
確かにサムスンやヒュンダイなどの財閥は肥え太ったが、庶民は生活苦にあえいでいる。
レレレのシンゾーが頭が悪いのは、給料が上がらないからといって企業に給料引き上げを求めていることだ。
そんなことは企業の勝手で、国がとやかく言うことではない。
企業は人件費を抑えたいに決まっているのだから。
労働組合が機能していない今の日本では、給料を上げるのは国の仕事だ。
そういう仕組みを作らなければならない。それは政治家しかできないことだ。
企業に給料引き上げを求めるくらい誰にだってできる。そんなことではないのだ。
政治家なら法体系と国家組織でそれに取り組むべきなのだ。
ところがレレレのシンゾーはまったくその気がない。
企業には給料の引き上げを求める一方で、自分は庶民の富を吸い取ることばかりしている。
やってることが全く逆なのだ。
この人は頭が悪いか、そうでなければ嘘つきである。
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夢の経済ゲーム 3 1/15 「ひょう吉の疑問」氏から
第1次大戦後の1923年、ドイツで起こった未曾有のハイパーインフレーションは、フランスがドイツの工業地帯であるルールに侵攻し、工場が操業を停止したためである。
これによってドイツでは生産力が低下し、国民への物資の供給力が落ちた。
そんななかで労働者への給料支払いのために、ドイツの中央銀行は紙幣を増刷した。
いわば、モノが不足するなかで紙幣だけが有り余るという『モノ不足・カネ余り』のなかで起こったことである。
ところが今の日本にモノは有り余っている。
その一方で、おカネは増刷しているが、それは金融機関にブタ積みになったまま、庶民へは行き渡らない。
もし本気で庶民の生活を良くしたいと思うのなら(レレレのシンゾーが本気でそう思っているとは思えないが)、庶民に紙幣を分配する方法を合法的なシステムとして考えたらいいわけだ。
以前、定額給付金という庶民に政府がおカネを配る政策があったが、そのことと減税は同じ経済効果を及ぼす。
要はお金を配るぐらいなら、税金を減らせばいいわけだ。
国家財政から見ても、支出を増やすか、収入を減らすかの違いだけで、結局は同じことだ。
ところがレレレのシンゾーは消費税を増税するという全く逆のことを行った。
それでいて庶民の生活を豊かにすると言っている。
まったく持って何を考えているのか分からない。というよりも、庶民のことなどどうでもいいのだ。これは戦争好きの政治家の常である。
レレレのシンゾーが考えているおカネの使い道は別のところにある。
消費税を引き上げるなら、それ以上国民にお金を支給しなければ景気は良くならない。
そうなっても、インフレにはならないくらい、今の日本にはモノは店頭に並んでいる。企業の供給力は十分なのだ。
インフレとは『モノ不足・カネ余り』のなかで起こるものだ。
今の日本は逆に『モノ余り・カネ不足』なのだ。
金融機関にブタ積みになったおカネをどうやって庶民に行き渡らせるか、それこそが最も大切なことである。
ところがレレレのシンゾーは金融機関にブタ積みになったお金を庶民には回さずに、株の購入に使っている。
またはドルを購入しアメリカをファイナンスしている。
さらに我々の年金基金にまで手をつけて、株買いをさせている。
その一方で、子供手当は減らされ、年金は減額され、社会保障費も引き下げられている。
レレレのシンゾーは、『企業に給料の引き上げを求めている』と言っているが、今必要なのは国家のおカネをどのように庶民に還元するかということである。
企業と労働者との関係はまた別の問題である。
レレレのシンゾーは国家と国民の関係を、企業と労働者との関係に転嫁させている。
問題をはぐらかしている。自分の責任を棚に上げ、それを企業の責任に転嫁している。
こういうことを一国の首相がやるとき、国家は危ない。レレレのシンゾーはこういう詐術には長けている。
頭の悪い人間が権力者となってウソをつくとき、そのウソは最も真実らしく聞こえる。なぜなら本人がウソを信じてしまっているからだ。
ウソを見抜けない人間をリーダーに持つとき、国家は最悪である。
ヒトラーでさえ、1923年のドイツを襲ったハイパーインフレの裏に、ドイツの通貨の下落を利用して、しこたま儲けた金融機関の存在に気づいていた。
このことがドイツのハイパーインフレを一層ひどくした。
ヒトラーは彼らを憎み、彼らが中央銀行に対して持つ影響力を排除した。そのことによって、ナチス政権下、1930年代のドイツが経済復興に成功したのは歴史的事実である。
レレレのシンゾーがやっていることは全く逆である。
彼は逆に株や通貨の投機筋(国内外を問わず)に自らすり寄っている。
金融機関にブタ積みになったおカネを彼らのために使っている。
だから国家には庶民に回す金などないのだ。
そこで国家に代わって、民間企業にカネを出させて給料を引き上げさせようとしているのだ。
責任転嫁も甚だしい。
これだけ日銀がお金を刷っているなかで、庶民にお金が回らないのは国家の怠慢である。
国は庶民にもっとおカネを回さなければダメだ。そうでなければ何のための日銀金融緩和なのか分からない。
企業から庶民への給料の引き上げはその次のことである。
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