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ワクチンは打ってもインフルエンザにかかる、特に老人

通勤
 これでは何に感染しても不思議ではないが、ワクチンが効かないのも事実。体調を良くして免疫力を高めることだ。

 私は子どものころからのもやしっ子で、50年以上にわたって年に数回は風邪をひいたり熱を出したりしてきました。
 ところが不思議なことに「インフルエンザ」と診断されたことは一度もありません。
 もちろん、ワクチン接種は一度もありません。
 「インフルエンザの疑問、ワクチンの疑問」に書きました。

 インフルエンザという病原菌による疾病は実在するのか?
 実在するとして、そのワクチンなるものは有効なのか?
 ワクチンはインフルエンザの種類、型が違うから効かない場合もある、というが、まったく何も効果は無いのではないのか。
 仮に、何も効果がないとするなら、汚染水(ワクチンは完全殺菌できない)を身体に注入するなどは危険なだけである。

 こうした疑問、疑惑に応える記事がありましたので紹介します。
 岐阜羽島の三宅薬品店主の方が中村仁一医師を引用説明し、さらに御自身の所見を述べられています。

 最近、ついに厚生労働省の政府広報では「ただし、感染を防ぐ効果は証明されておらず、接種したからといって、感染しないわけではありません」と言い出したそうである。
 肝心なのはワクチンなどより、本人の体調(免疫力)である。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
   ワクチンを打ってもインフルエンザにかかる。特に老人は  1/9  「薬屋のおやじのボヤキ」から

 このことについては、「インフルエンザは単なる風邪の一種ですから、むやみに医者の薬を飲んではなりません」の記事の中で簡単に触れましたが、老練の医師・中村仁一氏が長年の経験を踏まえて、次のとおり解説しておられますので、それを紹介しましょう。
(中村仁一:1940年生まれ、京都大学医学部卒、病院長を経て2002年から老人ホーム診療所長。2012年の著「大往生したけりゃ医療とかかわるな」からの抜粋。)

 病気の予防にはワクチン、といわれます。…そのワクチンについて考えてみましょう。
 2009年に“新型インフルエンザ”が流行しました。ところが、希望者全員にワクチンがいき渡らないと考えられたため、優先順位による予防接種が行われました。ワクチンを打っておけばインフルエンザにかからないと思っている人も多く、一部ではパニックも起きました。

 …「新型インフルエンザワクチン接種について」という政府広報…によれば、「ワクチン接種の効果」について、「重症化や死亡の防止には一定の効果が期待されます。ただし、感染を防ぐ効果は証明されておらず、接種したからといって、感染しないわけではありません」とあります。
 つまり、ワクチンを打ってもインフルエンザにはかかり、他人にもうつすということです。
 したがって受験生に予防のために打っておこうと勧めるのは、笑止という外はありません。本当に受験に備えるには、早めに天然ものにかかっておくことでしょう。

 実際に老人ホームでは、予防接種をしていたにもかかわらず、死者が出たところもあるのです。
 しかし、そのことに関しては、マスコミは何のコメントもしていません
 結局、死亡の防止といっても、ワクチンの直接作用ではなく、予防接種した人の身体が、どれだけワクチンに反応して、抗体という抵抗勢力をつくれるかということに尽きます。
 一般的には、年をとればとるほど、また、重い持病があったり、免疫を抑えるなどの特殊な薬を飲んでいたりするほど、この反応する力は弱くなると考えられます。
 したがって、本当に、死亡や重症化の予防ができるのか、あやしくなってきます。

 また、なぜ予防はできないのかといえば、インフルエンザの侵入門戸は、鼻やのどの粘膜だからです。ワクチンを打っても抗体ができるのは、血中であって、これらの粘膜ではありません。
 予防というのは、いわば、門の外で撃退する場合を指し、門を入って玄関を上がって座敷で初めて闘うような事態ではありません。

 さらには、現在の日本のワクチンは、インフルエンザの粒子全体を使うのではなく(全粒子を使うと副作用が強い)、2つある突起の1つ(HA)を切り離して抗原として使っています。このため、本物がやって来た時に、撃退できるのかという疑問もあります。
 以上のことから、ワクチンの接種は意味がないと思いながらも、世間の少数派のせいもあり、私自身は立場上、老人ホームに移ってからは、毎年接種し続けてきました

 しかし、厚生労働省が政府広報で「打ってもかかる」と認めたので、大手を振ってやめることにしました。医療従事者優先でワクチンが回ってきましたが、当然打たず、他へ回しました。

 また、同広報には「ワクチン接種は、多くの方に重症化予防というメリットをもたらしますが、接種後、腫れたり、発熱の症状が出たり、まれに重篤な症状を引き起こす可能性もあります。この点をご理解のうえ、個人のご判断により接種をうけていただくようお願いします」ともあります。

 このシーズン中、インフルエンザで死んだ人が204人なのに対し、予防接種後に死んだ人が133人もいます(日本医師会雑誌、2012年12月)。
 このうち、121人は60歳以上なので、持病(基礎疾患)を悪化させた可能性もあるのではないかと思われます。
 しかし、そのほとんどは、因果関係なしで片づけられています。…

 …個人にとっては、あたれば100%です。しかも、やってみないとわからない、予防できない状況下で、個人の判断で受けろといわれても困るのです。
(※ここからは小児ワクチンについて延べられていますが、引き続き抜粋します。)

 2011年、細菌性髄膜炎を予防する小児肺炎球菌ワクチン(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)を同時接種した乳幼児7人が、相次いで死亡しました。これは、ワクチン後進国の汚名返上ということで、鳴物入りで公費負担で導入されたものでした。
 そして、一時接種が見合わせられましたが、結局、因果関係が認められないとして再開されました。国内での死亡は、10万回接種で、0.1~0.2人、つまり、100万回接種で1人から2人ということです。
 しかし、国内で細菌性髄膜炎により実際に亡くなった0~4歳の子は、2007年から2009年の3年間で、年平均11.7人といいます…。

 実際に、髄膜炎で命を落とした子が11人強、ワクチン接種後に亡くなった子が7人、マスコミで全く報道してくれませんが、これをどう解釈したらいいのでしょう。…
 多分、細菌性髄膜炎で子どもを亡くした親は、予防接種をしてさえいればと思うでしょうし、予防接種後に子どもを亡くした親は、注射などするんではなかったと悔やんでいることでしょう。
 親としては「本当に安全なのか」と不安は拭えませんが、もともと「不確実」でやってみないとわからないのが医療です。確率的には極めて安全といえますが、亡くなるケースがあるわけですから、“一種の賭け”になるとしかいいようがありません。
                                           (抜粋ここまで)

 ここに書かれているように、インフルエンザのワクチンを打ってもインフルエンザにかかることがあり、ワクチンを打ったががために発熱の症状が出たり、まれに重篤な症状を引き起こすこともある、ということになるのですが、現実に皆さんの周りでもこうした事例を見聞きされていることでしょう。
 しかし、インフルエンザのワクチンを打ったから周りの人がインフルエンザにかかっても自分はかからなかった、ということの方が多いようにも思えます。

 はたしてインフルエンザワクチンはどの程度効くのか、厚労省がちゃんと調査をやって公表してほしいものです。
 これは実に簡単でしょう。現に、上で引用した「日本医師会雑誌、2012年12月」では、死者がワクチンを打っていたか否かについて判明しているのですからね。医療機関からのインフルエンザ罹患者数報告は日々義務付けされているでしょうから、それに症状の軽重を書き加えるといった程度のことですむと思われます。
 これは悉皆調査でなくてもよく、一部の医療機関だけを調査対象とすればいいです。そのデータを年齢階層別に統計処理すれば、今年のワクチンは子供にどれだけ効いているのか、年寄りには効いているのか効いていないのかが、日々更新して発表できるはずです。
 なんで、これをやらないのでしょうかねえ

 ところで、抜粋文の中に、日本は「ワクチン後進国」という表現があります。これについて少し解説しておきましょう。
 その昔は日本はワクチン先進国であったようですが、小児ワクチン接種後に死者が出るという事例が相次ぎ、これが大きな社会問題となって、厚労省もワクチン接種には及び腰になり、ワクチン接種は減少傾向になりました。
 その間に、先進諸外国(欧米)は小児ワクチンの接種を順次進めて日本を追い越し、現在では米国は日本の倍ほどの接種率に増えているようです。
 で、欧米における接種の危険性はというと、はっきりしたことは分からないのですが、危険性についての受けとめ方は、明らかに日本と違います。
 日本人は、効果と危険性を切り離して、まず目先の危険性だけに注目します。これに対して欧米人は、両者を勘案して、ワクチンを打つか打たないかを決めるのです。
 国民性、文化の違いがここではっきりと出ます。

 この違いはどこから出てくるのか、小生の見解を述べることにします。
 欧米の思想として「弱肉強食、適者生存」の考え方が根っこにあります。これは、有史以来、侵略と虐殺・略奪に明け暮れてきた時代背景が原因しているに違いありません。
 つまり、ワクチンごときで死んだりするのは、その子があまりにも虚弱であったからであり、ワクチンを打たなくて難を逃れたとしても、そのような体では先々様々な病気を拾い、ずっと苦しみ続けねばならず、若死にする可能性が大きいであろう。
 この世は弱肉強食の世界であって、適者しか生存できないのであるからして、そのような子はあきらめるしかない。子どもにワクチンを打って免疫力をつけさせれば、その病気に罹らずにすみ、この先、力強く生き抜いていけることだろう。
 多くの欧米人は、こうした捉え方をするのです。

 それに対して、日本の文化は、有史以来延々と平和が続いてきたがために、「弱者救済、共存共栄」の考え方が根っこにあります。
 そうしたことから、日本の産科医は世界一優勝で、とても助かりそうにない未熟児として生まれ出てた子であっても、あらゆる手立てを講じて懸命にその命を守りぬき、そして健康体へと育て上げていきます。これが世界一平均寿命が高い国、日本となっている最大の原因です。
 こうした文化が今でも根強く残っていますから、ワクチン接種でもって“か弱き子どもを殺すとは何事ぞ!”となってしまうのです。

 どちらの文化が正しいのか、なんてことは言えません。その国に特有の文化、かの国に特有文化から、このほうが良い、あのほうが良い、と大勢が決まるだけのことです。
 こうしたことから、日本ではワクチンを打つにしても比較的活性度の低いものを使う傾向にあるようですから、その効果のほどとなると疑問符が付くような気がします。

 もう一つ、抜粋文の中に『もともと「不確実」でやってみないとわからないのが医療です。』とあります。これについて、同著の中で、医療全般にかかることとして解説しておられますから、その部分を抜粋しておきます。

 …医療には…やってみないと結果がそう出るかわからないという「不確実性」もあります。だから、医療には「絶対こうなる」「100%確実」はありえないということです。
 また、最近よく耳にする言葉に「エビデンス」(科学的根拠)があります。日本人は「科学的」という言葉に弱いので、科学的などといわれると、疑問の余地のないものに思ってしまいます。

 行った場合と行わなかった場合、例えば、検診を受けた人と受けなかった人、薬を服用した人と服用しなかった人というように、これを集団で比較した場合に統計学的に意味のある差があった、つまり有効だったということです。有効グループの全員に効いたのではなく、効かなかった人もいます。
 ただ集団で比較すると効ありといえるだけで、特定の個人、あなたにも有効といっているわけではありません。あなたの場合は、あくまで試してもらわないとわからないのです。

 …さらに、現在は治療法も「松」「竹」「梅」といろいろあり、それぞれ一長一短があるのです。本当に発達したというなら、治療法は一つあれば充分のはず。それが、いく通りも存在するというのは、裏を返せば、決定打に欠けるということでしょう。

 ついでながら、医療の本質についての解説がありますので、その部分も抜粋します。

 病気やケガを治す力の中心をなすものは、本人の「自然治癒力」です。だから、少々のケガや病気は、医者にかからなくても薬を飲まずに放っておいても治ります。
 本来、医療は、本人の身体の反応する力を利用するものです。…
 つまり、「病気やケガ」は、医者や薬が、力ずくで治せるものではないということになります。医療者は脇役で、お手伝いするお助けマン、薬はお助け物質、器械はお助けマシーンというわけです。

 インフルエンザ流行時に、肺炎の併発に備えて、人工呼吸器が必要と強調されました。
 しかし、人工呼吸器が肺炎を治してくれるわけではありません。呼吸機能が悪くなったので、代りに器械が補ってくれる。
 その間に、本人が肺炎を治して呼吸機能を回復させれば、人工呼吸器は不要になって助かります。本人に、その力が失せていれば死ぬ、というわけ
です。…

 では、なぜ医療が発達したといわれるのでしょうか。
 それは、昔なら、ちょっとでも臓器の具合が悪くなると手の打ちようがなかったのが、今は、臓器の機能がかなり低下しても、下支えができるということです。
 その結果、以前なら死んでいたものが、死ぬでもなく助かるのでもなく、ただズルズルと生かされている事態が起きることにもつながっているのです。

 ということですが、最後の1文(2行)は本書の意図からして、たぶんにお年寄りを意識してのものと思われます。若い方には、これはまれなことでしょうから。

 最後に小生の見解を述べさせていただきます。こと、インフルエンザに関しては、ワクチンを過信するのは誤りで、打っても打たなくても大差ないと考えます。これといった有効な治療薬もない現状にありますから、自然治癒力を高めるしか方法はないです。
 裏技を一つご紹介しましょう。
 インフルエンザ流行時に、体調を良くして(自然治癒力が高い状態)インフルエンザに罹患している人の傍に5分間(この時間でいいのかわかりませんが)いることです。
 こうすれば、ウイルスが喉なり鼻なりに付着するも、高い自然治癒力でもってウイルスを殲滅するとともに、体内に抗体が作られ、そのシーズン中はインフルエンザに罹患することはないでしょう。風邪と違って、1シーズンに流行するウイルスは1種類だけのことがほとんどですからね。

 薬屋商売をやっていますと、インフルエンザに罹患したお客様がご来店になることがけっこうありますから、流行しだしたら体調管理をしっかり行い、自然治癒力が決して落ちないよう気をつけているところでして、店頭に立つようになってから20年以上、毎年インフルエンザウイルスを浴びているはずなのですが、罹患したことはありません

 なお、引用文の最初のほうで「本当に受験に備えるには、早めに天然ものにかかっておくことでしょう。」とありますが、この裏技を使ってみられてはいかがでしょうか。
 ただし、引かなくてもいいものをたちどころに引いてしまう恐れが無きにしも非ずですから、その点はご容赦ください。 
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