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米国と戦争がが大好きな連中のアベノミクス

マンハッタン

   アベノミクスが何を狙っているのかわからないが……   1/2  「ひょう吉の疑問」氏から

日本もアメリカもユーロも1%に満たない異常な世界的低金利である。
銀行預金にはほとんど利子がつかない。それに対して物価は上昇している。
差し引きマイナス金利である。実質金利はマイナスである。
つまりお金は持っているだけではその価値が減っていく。
これはインフレ時にはいつでも起こることなのだが、現状が異常なのは、これが経済成長率が低い異常低温のなかで起こっていることである。

日本の株価もアメリカの株価も上昇しているが、これを見て日本もアメリカも株価が上昇して結構なことだと喜ぶ人がいるが、ドルに換算してみると両者には明らかな違いがある。
日本は円が下落するなかでの株価上昇であり、アメリカはドルが上昇するなかでの株価上昇である。
ドル換算で見ると、アメリカは株価が上がったうえにドルが上昇しているためダブル効果で株の資産価値は上がっているが、
それに対して日本は株価が上がってもそのぶん円が下落しているため、実質的には日本の株価は上昇していない
日経平均は150ドルの壁を超えていない。

ということは日本人の持つ円資産は、マイナス金利によって低下し、さらに円安によってますます低下しているということである。

これが喜ばしいことかどうかはよくわからないが、これをもたらしているアベノミクスはなぜか成功しつつあるように受け止められている。
アベノミクスが何を意味しているかは難しい問題である。

円安になれば国内物価は上昇するが、それに輪をかけた消費税増税によって国内消費は低迷しているし、円安によって増大すると見込まれていた輸出も伸びない。
これは日本のグローバル企業がすでに軸足を海外に移しているからだと言われる。生産拠点を海外に移した企業にとっては円安は何の関係もないというわけだ。この説明は、たぶんその通りだろう。
さらに消費者物価の上昇に対して賃金の上昇は低い。ということは日本人の実質賃金は低下しているということである。

つまり
1.物価は上がり、
2.消費は伸びず、
3.期待された輸出も伸びず、
4.実質賃金は逆に低下している。
そして
5.日本全体の資産も円安によって低下している。


これが現状のアベノミクスの実態である。
株高で喜んでいるのは一部の資産家のみで、一般庶民には関係がない。逆に損している人も多い。

アメリカは金融引き締め(利上げ)に動こうとしているが、日本やユーロは金融緩和を続けている。
アメリカも今までさんざん金融緩和を続けてきた。それを日本やユーロが引き継ぐだけだ。アベノミクス以前はドル安が続いたが、このドル安によってもアメリカの輸出は増えなかった。
そんなアメリカがなぜ利上げをしようとするのかは疑問である。
アメリカが利上げをすれば、アメリカの国内産業、特に製造業はさらに落ち込む。
代わりに金融界が活況になる。ドルが買われ、アメリカに資金が流れてくる
からだ。アメリカ金融界はその集まった資金を高利で貸し付けるといういつものことをするだろう。

しかしアメリカは世界最大の債務国である。その政府負債は約2000兆円にのぼるとされるが、実体は不明で、実は1京円(1000兆円の10倍)とも言われる。日本の債務残高の1000兆円ばかりが取りざたされるが、アメリカ政府が抱える負債の方が実は途方もない数字である。
ドルが高くなれば、このアメリカの負債額も実質価値は大きくなるが、ところがアメリカの負債だけに関しては、めったに返済されない代物である。
世界はこの巨額の負債を抱えたまま、ますますアメリカに資金を集中させることになる。

それでなくてもアメリカは長年の貿易赤字国である。金融面での利益を合わせた経常収支になるとその赤字幅は縮小されるが、それでも経常赤字であることに変わりはない。
私は今のアメリカを見ると、古代ローマ帝国でその属州の富が、どんどんローマに収奪され、その富がローマ市民を『パンとサーカス』に熱中させるために使われていたことを連想する。
『テルマエ・ロマエ』で有名になったローマの公衆浴場も、ローマ市民の不満を抑えるために、属州の富を吸い上げることによってつくられたものである。

そしてスパルタクスによる反乱が起こればすぐさま鎮圧し、その後も支配を続けた。それはそのあと約300年間も続くのである。それを可能にしたのは軍事力のみである。
今イスラム国家を中心に起こっている反米の動きはそれを彷彿とさせる。

古代ローマ帝国が持たずに、アメリカが持っているものは何か。それは金融力である。
金融による支配は近代特有のものである。アメリカはこのことを最大限に生かそうとしている。1京円に上るとされる負債を世界にばらまいたまま。

今年中にアメリカが行うと予想される『利上げ』は、アメリカに多くの恩恵をもたらす可能性がある。それは決して国内産業の復活のためではない。アメリカはすでにモノをつくることをあきらめた国である。

アメリカは世界にばらまいた巨額な負債はそのままにして、新たに世界中の資産を自国に集める方策を採ろうとしているように見える。
アメリカが利上げをすれば、ドルはますます上がる。1ドル130円になる見方をする人が多い。ドルが上がれはアメリカの株も上がる。ドル高株高が実現する。

その一方でアセアンなどの新興国からは資金が引き揚げられるだろう。新興国は資金難に陥り、金融不安が発生する。ロシアの通貨不安もますます大きくなる。
この資金をアメリカに供給する役目を負わされているのが、日本とユーロではなかろうか。
リーマン・ショック以来、世界的なジャブジャブマネーは続いている。今世界は、世界的な金融緩和のなかにある。
アメリカが金融引き締めに動こうとしているからといって、それを金融引き締めへの世界的な転換だと思ってはならない。

アメリカに代わって日本とユーロがジャブジャブと紙幣を刷り出す
だからアメリカの金利は上がっても日本やユーロの金利は上がらない。低金利はこのまま続く。その低金利の資金をアメリカはどんどん借りるのだ。
これは投資をしない多くの日本人にとっても対岸の火事ではない。我々の年金資金(GPIF)もどんどんアメリカへの投資に使われる
アメリカ人の投資は、成功すれば自分の儲け、失敗すれば他人の損失、である。
我々の年金も危ない。これもアベノミクスの隠れた姿である。

今年、ドルは上がり、円は下がる。アメリカ株も上がる。日本株は上がるかも知れないが、不安定に乱高下する。
それは今年1年のアメリカ株の推移と、日本株の推移を見比べれば一目瞭然である。
アメリカ株は安定して右肩上がりに上昇いるのに比べ、日本株は結果的に上昇したとはいえ、乱気流のような乱高下はひどい。
この乱気流で多くの国内投資家が損失を被っている。その裏側には乱気流で儲けた外国人投資家がいる。
このような株高もアベノミクスの一側面である。

このようなアベノミクスが何を狙っているのか実のところよくわからないが、軍事大好きであることが気にかかる。
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