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米国、キューバ国交回復は経済乗っ取り、政府転覆への道か

キューバ

 キューバは53年に及ぶ米国の経済封鎖よって、一時は国家と社会の存続が危ぶまれた。
 結果は一人の餓死者も出さずに切り抜け、辛抱強い苦難の末にラテンアメリカ諸国のほとんどと国交回復し、米州大陸では逆に米国が対キューバで孤立の事態になっていた。

 その米国がキューバとの国交正常化に踏み出すという。
 だが、キューバ国民にとっては、そう甘い話では無いかもしれない。
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   米国・キューバの国交正常化の背景  12/19  闇株新聞

 オバマ大統領は昨日(12月17日)ホワイトハウスで演説し、1961年以降断絶しているキューバとの国交正常化交渉を始めると表明しました。

 キューバは1959年に米国の傀儡だったバチスタ政権をフィデル・カストロやチェ・ゲバラが倒し(キューバ革命)、社会主義国家を建国して現在に至ります。当然ですがキューバ建国時はソ連、現在でもロシアが後ろ盾となっています。

 米国は1961年に国交を断絶したあと、ソ連がキューバに核ミサイルを持ち込み1962年10月には米ソ緊張が極限に達しました(キューバ危機)。それ以来、米国とキューバは犬猿の仲となっていました。

 今回の正常化交渉は、首都ハバナに米国大使館を再開、米国民のキューバ渡航規制を緩和、キューバへの送金規制を緩和、対キューバ禁輸を緩和(通信機器輸出は緩和されますが武器輸出は不明です)、キューバのテロ支援国家指定の見直しなどが含まれます。

 ちなみに米国が現在テロ支援国家に指定している国は、キューバ、イラン、シリア、スーダンだけで、北朝鮮は2008年に指定解除しています。

 米国・キューバ両国は昨年から水面下でバチカン(ローマ法王)やカナダ政府の仲介で交渉していたようですが、それでは何でこのタイミングで発表に踏み切ったのでしょう?

 大きく分けて2つの理由があります。

 1つは任期が2年を切ったものの内政・外交とも何1つ実績がないオバマ大統領が、歴史に名を残すためです。

 オバマ大統領は特に外交面でアフガニスタン、イラク、シリアの混乱を収束できず、その一方でイランに接近してサウジアラビアやエジプトとの関係をギクシャクさせてしまうなどの迷走が続きます。

 もう1つは、後ろ盾のロシアが欧米の経済制裁に加え最近では原油価格とルーブルが急落して経済が混乱しているため、今のロシアは「叩いても大丈夫」と考えたからです。

 プーチン大統領は本年7月にキューバを訪れており、さらに関係が強化される兆しがありました。またオバマ大統領は対ロシア経済制裁の再強化も検討しています。

 どう考えても著しくバランスを欠く、大変に安直な決断です。

 米国内でもさっそく野党共和党が反発しています。野党といっても共和党は1月に召集される新議会では上下院とも多数を占めるため、そうでなくても困難な議会との折衝をますます悪化させることになります。

 キューバ移民の息子であるマルコ・ルビオ上院議員は「北朝鮮やイラン、ベネズエラなどの独裁者を優位に立たせるだけだ」と批判し、キューバ大使が指名されても上院は承認せず、また大使館設置予算も認めない意向を示しました。ルビオ氏は新議会でも上院外交委員長となるはずです。

 また先日、次期大統領選への出馬に意欲を示したばかりのジェブ・ブッシュ・元フロリダ州知事も「悲惨な人権侵害国家の独裁者に報酬を与えた」と批判しました。

 ジェブ・ブッシュ氏の夫人はヒスパニックで、ブッシュ氏自身もカトリックに改宗しているなど、米国内のキューバ移民を含むヒスパニックに大きな影響力を持っています。

 つまり次期大統領選挙でも共和党の攻撃材料とされてしまいそうな決断となりそうです。

 一方でキューバおよびキューバ国民には経済的メリットが大きく、大賛成であると伝えられています。

 ただ国民1人あたりのGDPが300ドル程度のキューバに、米国から資本が殺到すれば(するはずです)、地上で唯一正しく機能している社会主義国家かもしれないキューバが「あっと」いう間に急激なインフレに襲われ、バブルまみれになってしまうはずです。

 つまりキューバ国民にとっても問題が多いことになります。

 どう考えても「いったい誰のためなのか」がよくわからない、大変に困ったオバマ大統領の決断となりそうです。
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
   キューバにおける体制転覆 Paul Craig Roberts 12/19  12/21翻訳:「マスコミに載らない海外記事」から 

キューバとの国交正常化は、外交上の飛躍的進展の結果でもなければ、ワシントン側の心変わりでもない。
正常化は、アメリカ大企業が、キューバにおけるブロードバンド・インターネット市場開発等、キューバで利益を上げる機会を求めた結果に過ぎない。

アメリカの左翼やキューバ政府は、正常化を幸いだと考える前に、正常化すれば、アメリカの資金とアメリカ大使館がやってくることに思いをいたすべきだ。
アメリカの資金が、キューバ経済を乗っ取るだろう。
大使館は、キューバ政府を転覆させる為のCIA工作員の巣窟となるだろう。大使館は、アメリカが、キエフでの様に、だまされやすい参加者達を、適切な時期に街頭抗議行動に繰り出させることが可能なNGOをたちあげるための基地となり、大使館開設で、ワシントンは新たな政治指導部の一団を育てることが可能になる。

要するに、国交正常化とは、キューバの政権転覆を意味している。まもなく、キューバは、もう一つのワシントンの属国になるだろう。

ペギー・ヌーナンや、マルコ・ルビオ上院議員等の保守派や共和党議員は、カストロは“天国のような国を、海に浮かぶ監獄に変えた悪漢”で、キューバとの国交正常化が“カストロ政権の正当性を認める”ことにはならないと明言している

例外的なアメリカ人に、何百人もの無辜の人々が囚われ、人生のほとんどの時期を拷問されて過ごしている、キューバにあるワシントン海外拷問監獄、グアンタナモを、ヌーナンは忘れている。
キューバ革命は、キューバ国民を、外国による支配と、外国の資本家による搾取から解放する為のものだった。
成功の可能性はともあれ、半世紀にわたるワシントンの敵意は、キューバの経済問題にも共産主義イデオロギーにも関係しているのだ。

アメリカ人の独善は極端だ。ヌーナンは幸せだ。
アメリカの資本が、今やカストロが生涯を捧げた仕事をくつがえそうとしている
そして、もし資本で倒せなければ、CIAが倒すだろう
CIAは、ピッグズ湾の恨みを晴らす機会を長いこと伺っていたが、国交正常化がその好機をもたらしてくれよう。
カミロ。フィデル0 カミロ・ハバナ2
 カミーロ・シンフェゴスとフィデル      ハバナの街角
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