小沢氏11/21会見:解散、総選挙に向けて
2014-11-23

小沢一郎 生活の党代表 総選挙に向けての会見 2014年11月21日(金) 11/22 書き起こし「銅のはしご」氏から
衆議院解散後,第1次公認候補の公認証授与式を開催し,その後小沢代表が会見を行いました。
記者 ; 衆議院が解散され12月14日総選挙・投開票になったが。
小沢 一郎 代表
今度の解散は まったく大義のない,理由のない,安倍総理自身の功利攻略ということでしょうか。
自身の御都合で総選挙になったということだと思いまして,その意味では 安倍さんのやり方は非常におかしい,と思ってますけれども,それはそれとして,選挙になりましたので,我々の従来から一貫して主張してきた国民の生活が第一,政治とは生活だ,と。
その基本の理念,考え方に基づいて誠実に一生懸命訴えたいと思います。
記者 ; 野党では共闘の動きがある中で,生活の党は一部(2人)の先生が民主党に行くがその点について民主党の幹部の方と 話しはなさったか。
小沢 一郎 代表
はい,はい。私は,前から言ってましたとおり,野党が統一戦線を組んで共同して戦えば,必ず勝つ,と。
とくにですね,安倍さんの解散権の行使を含め,このところの振舞いを見ると,僕は,国民は決して安倍さんのやり方を良いとおもっていないと思いますよ。
景気も悪いし,国民の生活はますます苦しくなる。こういう中でね,本当に残念ながら,統一戦線はできませんでした。
そうなるとね,我々は今小さい政党ですので,やはりそれぞれが政治生活を続けていくためには,どういう方向を取ったら良いのか,そういうことで,これは皆でそれぞれ,今度の場合は自分の思ういちばん良い方向に進んでよろしいと,皆の選択に任せる,と。
私もこういうことを全員の前で言いました。 その結果はたまたま鈴木克昌君と小宮山(泰子)君が民主のほうに行くということになりまして,それはそれで僕は言ったことです,
薦めたことですから結構なことだと思いますが,あとの人はとにかく一緒に全力で頑張るということです。
それで公認候補につきましては,民主党の岡田(克也)さんと話合いをして合意をした結果です。
お互い,現職のところには候補者を立てて,結果として妨害するようなことはやめよう,と。
それから,前議員(は)解散になっちゃうと元議員になるけれども,その人たちのところも,できるだけ,お互いに尊重して候補者を(勢力をそぐ形での)候補者を立てないようにしていこう,と。
またもちろん,どうしてもここだけは,というところは仕方ない。
というようなことで擦り合わせて,今日,公認候補を発表しました。(※1)
ついさっきのことだけれども,新潟5区の田中(真紀子)先生のところでは,森ゆうこ君が出馬することで,民主党県連も,また,連合も,支援していただくということになっているようです。
これも,岡田(克也)さんと話しをして了解の上で,森(ゆうこ)君を擁立するということです。
NHK ; 今回の選挙戦で生活の党として有権者に最も訴えていくテーマ,争点は。
小沢 一郎 代表
いちばんは「国民の生活が第一」という この標語に示されるとおりのことで,アベノミクスという何の中身もない言葉に踊らされて結局は今になって国民の負担は増える一方で物価は上がると。
何にも良いことない,ということが,わかったと思います。
景気も(GDPの)7‐9月期速報値も,予想以上に非常に悪かったし,多分10‐12月期のほうも悪いんじゃないかと思いますけれども
「景気を良くする,経済云々」ということを,安倍さんは最初から言っていましたけれども,景気を良くするには,いつも言ってるとおり,国民総生産の6割以上を占める個人消費が拡大しなければ景気は良くならないわけで。
ところが安倍政権の下で,個人消費は伸びない,減っている。ということは,これは個人の収入・ 所得が減っている。 そして,税や社会保障経費や,あるいは物価高ということで,負担が多くなっている。
ですから,個人消費が伸びるはずがない。結果として景気が良くならない。
そしてそういう中で,地域の格差,都市でもあるいは農村でも所得の格差,そして雇用の格差,色んな格差が大きくなっておりまして,このことをきちんと(訴える)。
まあ指摘しなくても,国民自身がわかってると思いますので,それは「国民の生活が第一」という我々の標語・モットーに凝縮されているのではないかな。そう思っております。
東京新聞 ; 具体的にどのような方策で 格差是正や暮らしを良くすることを掲げていくかを。
小沢 一郎 代表
我々はもう,ずっと以前から言っておりましたが,霞が関の官僚中心のこの行政の機構,統治の機構を変えなければ,地域間の格差はなくならない。
それから,無駄を省くことはできないということを言いまして,前の前の選挙<2009年 第45回衆院選>では,国民の支持を得て政権までいただいたわけであります。
そういう基本の大改革を実行すると同時に,雇用で言えば,非正規の拡大,非正規社員をもっともっと増やすという安倍政権の方針ですが,これはきちんと規制を加える。(※2)クオータ制ということも考えられますけれども,そういう意味での,雇用のセイフティ・ネット。
それから,医療。 TPPで国民皆保険が崩れていくのではないかと言われています。これは,国民の健康のためのセイフティ・ネット。
我々が2009年の政権交代のときに叫びました農業・漁業等の戸別所得保障制度。 これも,自民党政権で,ダメになりました。
自由競争・市場経済ということ,もちろんそれを前提としながら,それを野放しにすると弱肉強食の世界になっちゃいますから。
それを,多くの人が安心して安定した生活を送れるために,そういう類いのセイフティ・ネットをきちんと作り上げておかなくちゃいけない。
これが民主主義,資本主義が今日(こんにち)まで生き延びてきた最大の理由なんですから,歴史に逆行する民主主義を否定する安倍政権のやり方だと,僕は思います。
記者 ; 衆院選での候補の擁立目標と,獲得議席の目標について。
小沢 一郎 代表
今日で15(人の候補)かな。あと5つ6つありますので,20人は擁立したいと思ってます。
もちろん全員当選を期して,やりたいと思います。
とくに小選挙区でね,戦いを有利にしなきゃいけないんでね。何としても勝たなきゃいかん。それに全力を尽くしたいと思います。
日刊スポーツ ; 新潟5区について。民主党は候補は立てないということで民主党と合意されているのかと,田中真紀子さんとお話しはされたかを。
小沢 一郎 代表
新潟5区については,岡田(克也)さんと今日話しをしまして,完全に合意し,民主党も支援の体制を取れるようにするというお話しでした。
地元では,民主党県連の推薦,あるいは連合の推薦等をいただけるような状態になりたいと。可能性があるということのようです。そこは僕は携わってませんから,地元のことはわかりません。
田中(真紀子)先生のことは,これも地元のことですので,森(ゆうこ)君自身がやることだろうと思います。
岩手日報 ; 岩手は,4区すべてで野党共闘という形になるが。
小沢 一郎 代表
完全にね(野党共闘体制ができている)。
岩手日報 ; その野党共闘の度合いとして,例えば民主の候補を推薦する等は。
小沢 一郎 代表
それはね,中央レヴェルで云々と言うよりも地方レヴェルで,もう,そのつもりでやってるんじゃないかな。うん。県に行って,聞いてくれ。
岩手日報 ; はい。
フジテレビ ; 民主党の岡田(克也)代表との話合いに関しては,選挙区調整と鈴木(克昌)さんと小宮山(泰子)さんの話以外に,党同士で何か今後も協力していこうという話しはされたのかを。
小沢 一郎 代表
うぅん,そのことがメインではないけれども,選挙になろうとするところだからね。
お互いに力を合わせて,安倍政権を自公政権を,替えよう。頑張ろうという話しで結びです。<笑顔>
東京新聞 ; 鈴木(克昌)さんと小宮山(泰子)さんと,党の柱のような存在がお二人抜けたが,今後党の運営は。
小沢 一郎 代表
ううん,それとは何も関係ありません。僕は,全員に言ったんだから。全員いいよ,と。
好きなほうへしなさい,と。 自分の生きる道,それは自分で選択しろ,と言って,これは結果的には鈴木(克昌)君と小宮山(泰子)君だけど。
あとの人たちは,さっき言ったようにもう死ぬも生きるも一緒に頑張ろうということです。結果としてね(そうなっただけ)。
いいかな? はい,有り難う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
生活の党 次期衆議院総選挙 第1次公認候補者
2014年11月21日
【選挙区】
≪岩手県第2区≫ 畑 浩治(はた こうじ)
≪岩手県第4区≫ 小沢 一郎(おざわ いちろう)
≪千葉県第2区≫ 黒田 雄(くろだ ゆう)
≪千葉県第3区≫ 岡島 一正(おかじま かずまさ)
≪千葉県第11区≫ 金子 健一(かねこ けんいち)
≪神奈川県第1区≫ 岡本 英子(おかもと えいこ)
≪神奈川県18区≫ 樋高 剛(ひだか たけし)
≪東京都第10区≫ 多ヶ谷 亮(たがや りょう)
≪東京都第12区≫ 青木 愛(あおき あい)
≪新潟県第5区≫ 森 ゆうこ(もり ゆうこ)
≪大阪府第6区≫ 村上 史好(むらかみ ふみよし)
≪奈良県第2区≫ 中村 哲治(なかむら てつじ)
≪長崎県第4区≫ 末次 精一 (すえつぐ せいいち)
≪沖縄県第3区≫ 玉城 デニー(たまき でにー)
【比例区】
≪北関東ブロック≫ 単独 松崎 哲久(まつざき てつひさ)
【選挙区14名+比例区1名=計15名】
http://www.seikatsu1.jp/wp-content/uploads/90c26e8f65a40266bf0ba6673e3d0e75.pdf
第47回衆議院議員総選【生活の党】第1次公認候補者
(※2)重要部分のみ一部引用
畑こうじ 情熱ブログ
http://blog.goo.ne.jp/hata-kouji
私が中心になって立案した「非正規労働者の希望に応じた正規労働者への転換及び労働者の職務に応じた待遇の確保に関する法律案」を衆議院に提出しました。
非正規労働者の正規雇用への転換を促進するための、そして、同一労働同一賃金を実現するための環境整備を行うための法律案です。
解散になると審議されずに廃案となるでしょうが、今の安倍政権の政策に対する対案の一つです。
http://www.seikatsu1.jp/activity/diet/201411117hata-introducebill.html
11月17日畑浩治政策審議会長は、生活の党・次世代の党の野党2党共同で、「非正規労働者の正規化転換推進法案(非正規労働者の希望に応じた正規労働者への転換の推進及び労働者の希望に応じた職務に応じた待遇の確保に関する法律案)」と「労働基準法等改正案(労働基準法及び労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律の一部を改正する法律案)」の2法案を衆議院へ提出
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