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もうすぐ北風が強くなる

辺野古で警察、海保の蛮行、84歳に暴行、報道にも強制排除と恫喝

辺野古の鉄条網
 辺野古浜の鉄条網。向こうが米軍。

   工事車両の進入阻止 シュワブ前 市民と機動隊、衝突  11/20  琉球新報  

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に向けた海上作業が再開された名護市辺野古では20日午前、新基地建設に抗議して座り込みを続ける市民らがキャンプ・シュワブの第1ゲート前で工事車両の搬入阻止行動をしており、県警機動隊との衝突など現場は緊迫している。

 午前9時45分ごろ、工事用トラックの進入を止めようとする市民と、それを制止しようとする機動隊がもみ合いになった際、辺野古住民の女性(84)が倒れて道路に頭を打ち、救急車で病院に運ばれた。意識はあり、病院で検査を受けている。

 山城博治平和運動センター議長は「公権力による暴力は絶対に許されない」と機動隊による押さえ込みで島袋さんが倒されたと激しく抗議している。また「きょうはトラックの一台も入れない。埋め立て強行しようとするなら座り込んで車一台通さない」と呼び掛け、約50人の座り込み市民が新旧ゲート前に座り込むなどして工事車両の基地内進入を阻んでいる。

 海上には沖縄防衛局の旗を掲げた警戒船7隻が配置されているが、20日午前の段階では浮桟橋周辺など沿岸部での作業は行われていない。基地建設に反対するカヌー隊20艇が海上に繰り出して作業再開に抗議している
 ーーーーーーーーーーーーー
  県警が辺野古取材妨害 記者、映画監督を排除  11/21  琉球新報

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で20日、県警の機動隊員らが、抗議活動をする市民を取材していた本紙記者らを力ずくで現場から引き離したり、撮影を中止させたりするなどして取材活動を度々妨害した。

 午前11時20分ごろ、市民らが座り込むゲート前の国道で、機動隊員2人が突然、写真を撮る本紙記者の両肩をつかみ、撮影現場から遠ざけた。記者が振り払おうとしたところ、眼鏡が落ち破損した。

。 午後1時40分すぎには、沖縄防衛局が設置した突起付きの鉄板に座り込んだ市民が強制的に排除される様子を撮影していた同じ記者に対し、機動隊員が数人で取り囲み、「邪魔だ」と怒鳴り声を上げた。隊員らは撮影を中断させ、鉄板の上から外に力ずくで押し出し、戻れないように立ちはだかった。
 隊員は「また眼鏡が壊れるぞ」などと威圧
した。

 さらに同じ鉄板の上で取材していた本紙の別の記者に対しても、現場指揮役の警察官が、社名が見えるように首からつり下げていた腕章を無断で手に取り、「琉球新報か」と問いただした上、現場から出るよう繰り返した。
 その直後に「連れ出せ」と複数の機動隊員らに命令し、隊員らは記者の背後から腕や肩をつかみ強制的に外に押し出し、戻れないようにした
 この記者は座り込んだ市民の腕を警察官がねじ上げる様子などを撮影している途中だった。

 同じように撮影していた映画監督の藤本幸久さんは機動隊員3人に両手足をつかまれ持ち上げられた。
 藤本さんは「撮影している人から真っ先に排除している」と指摘した。

 記者らが排除される様子をすぐ近くで見ていた沖縄合同法律事務所の赤嶺朝子弁護士は「記者たちは当然の取材活動をしていただけで、無理な取材をしているようには見えなかった」と指摘した。
 その上で「撮影しているだけの記者を強制的に排除するのは報道の自由の侵害だ。県民は報道によって何が現場で起きているのかを知るわけで、報道の阻害は許されるものではない」と強く批判した。
 記者の排除について、県警本部警備2課の担当者は「取材を規制するつもりではなくて、安全確保の観点から(記者を)外に出す措置を講じた」と話した。

◆報道の自由侵害
 潮平芳和・琉球新報編集局長の話 本紙記者は琉球新報の腕章を身に着け、住民の抗議行動を記録する正当な取材をしていた。
 警察官が記者を強制的に排除したことは明らかな取材妨害であり、報道の自由を侵害するもので強く抗議する。

◆抗議活動の女性、救急搬送される 県警の排除で
 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前では20日、基地建設に抗議する市民らを県警の機動隊が強制排除し、女性(84)=名護市辺野古=が救急搬送された。
 市民1人を3、4人で取り囲み足を抱えて運ぶ、両脇を抱え、無理に歩かせ転倒しそうになる場面もあった。
 山形にとがった鉄板の上を引きずられ背中を痛めた人もいる。市民の腕をひねり上げる警察官もいた。 
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「人が足りない。全県から集まってほしい」と呼び掛けた。
 三宅俊司弁護士は「彼らは警察じゃない。国家権力を背景にした暴力団だ」と指摘した。
 後頭部を強打した女性は、名護市の県立北部病院に運ばれた。女性は基地建設に関わるとみられる工事車両を止めようと、車両の一部にしがみついていた。警察官4、5人が囲み、引き剥がしたところ転倒したとみられる。
 県警警備2課は、女性が転倒し救急車搬送された件について「警察官によって転倒したという事実はない」とした。
 ーーーーーーーーーーーーー
   <社説>仮設桟橋着手 民主主義に反する蛮行だ  11/21  琉球新報

 これが民主主義国家のやることなのか。沖縄の民意など委細構わず蹴散らすと言わんばかりだ。
 米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は中断していた海上作業を再開した。
 近く仮設桟橋の設置を始めるという。

 「仮設」という名が付いているが、砕石を大量に投入する事実上の埋め立てだ。それを、新基地建設に反対する人が知事に当選した直後に強行するのである。
 沖縄以外では決してできないはずだ。
 同じことが県外でも実行できるなら、政府は今すぐ「日本は民主主義をやめました」と宣言した方がいい。県外ではできず、沖縄でのみ実行するつもりなら、「沖縄には民主主義を適用しない」という意思を正直に示すべきだ。
 この作業は民主主義にも人道にももとる恥ずべき蛮行だが、環境の面でも他の先進国では考えられない行為である。

 環境影響評価(アセスメント)は先進国の公共事業なら必ず経る手順だが、この仮設桟橋はアセスにも埋め立て申請にも記載していない
 これが許されるなら、アセスの制度が存在する意味がない。
 防衛省幹部は「いずれは埋め立てる区域だ」と述べる。「どうせ埋め立てるのだから、アセスに記載しないまま環境を破壊しても構わない」という意味だろう。
 事前の検証抜きでの環境破壊を正当化する先進国は他にあるまい

 政府が作業を再開した19日にはくしくもサンゴ密漁問題関連法が成立した。小笠原海域での中国船によるサンゴ密漁取り締まりを強化する法だ。
 小笠原のサンゴは守るが大浦湾のサンゴは破壊していいとでも言うのだろうか

 菅義偉官房長官は知事選直後、「(選挙結果にかかわらず)移設を粛々と進める」と述べた。
 沖縄がどんなに抵抗しても無駄だ、と県民に刷り込みたいのだろう

 世界史を見ると、植民地の住民に自分は無力だと思い込ませ、抵抗をあらかじめ排除しようとするのは宗主国の常套(じょうとう)手段だ。
 だが沖縄の抵抗は、国際標準に照らせば強い説得力を持つ。
 選挙直後に急いで無力感を刷り込もうとするのは、政府が沖縄の抵抗を恐れていることの表れだ。

 われわれが無力感にとらわれる必要はない。
 堂々と世界に日米両政府の非を訴えれば、いずれ国際世論は沖縄に味方するだろう。
 ーーーーーーーーーーーーーーー
   市民ら、ゲート前で座り込み シュワブ  11/21 琉球新報

 【辺野古問題取材班】普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する市民ら60人は21日午前、工事車両が出入りする米軍キャンプ・シュワブの第1ゲート前に座り込み、約1時間、ゲートを封鎖した。

 市民ら約40人が午前8時半ごろから、ゲート前に座り込みを始めゲートを封鎖し、工事用車両の進入を止めた。
 これに対し基地内に待機していた機動隊員ら50人が午前8時50分ごろから座り込みの住民の強制排除を始め、市民らともみ合いになる場面もあった。
 その後も断続的に市民によるゲート前の封鎖が続いている
 一方、海上からは、ショベルカーで浜にフロートやオイルフェンスを並べる様子が確認されたが、海域での作業は確認されていない。
 海上には約20隻の警戒船が停泊しているほか、海上保安庁の巡視船9隻も確認された
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怒りがこみ上げる。こんなに権力と実行力を行使できるのなら、こいつら海猿含めて、体を張って福1で放射能汚染水を止めろっ!!!

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