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もうすぐ北風が強くなる

キエフの破綻は米国NATOの危機を呼んでいる

世界図

    プーチンの完勝で終わった毒蠍(ウクライナ、アメリカ)と毒蛇(ロシア)の争い  9/8  「逝きし世の面影」氏から

   『わが世の春だった欧米型民主主義の落日』

いままでウクライナ紛争で一言も語らなかった元外務省情報局長(日本版CIAのトップ)の孫崎 享がウクライナが完敗した事実が明らかに成った9月7日にツイッターで興味深い発言をしている。
スコットランド独立への動き。9月18日投票。長く独立にはNOが 大勢だった。
急変。「YES」猛迫。6日ガーディアン紙「最新世論調査YES51%、NO49%・」中央政府が腐敗しきっている中、地方が独立して自主やればいいのだ。
交流は宗主国だけでない。世界中だ。頑張れ頑張れ独立運動。』
『独立運動:グローバル化が進む中、先進地域の「独立国」志向が強まっている。
住民の意思を完全に無視し、武力投入し、意思を抑え込もうとするのが中央政府なら、こんな 中央政府と一体になっている必要はない
世界は広いんだ。この「台詞」、スコットランド向けだけじゃないようだ。』9月6日(土)
プーチンにもいえるが孫崎 享は情報機関に精通しているので世の中の風向きに敏感で誰よりも『勝ち馬に乗る』コツを良く知っているのである。

   『負け犬の遠吠え』

9月5日、ベラルーシの首都ミンスクでロシア、ウクライナ、親ロ派、欧州安保協力機構(OSCE)の4者の『連絡(コンタクト)グループ』が、停戦や捕虜交換で基本合意に達した。
同じ5日には英国のウェールズでは北大西洋条約機構(NATO)首脳会議がウクライナのポロシェンコ大統領を招待して開催してウクライナ問題でロシアへの対応を協議する予定だったが、『槍の穂先』(速攻部隊)創設程度の話でお茶を濁す結果に終わっている。

9月5日には、もう一つベルギーのブリュッセルで 欧州連合(EU)の大使級会合でロシアへの追加制裁を決定したが『停戦合意』で発表は先送りされ、制裁そのものが消滅する見通しである。
ウクライナ(アメリカ)はNATOやEUを使ってロシア包囲網を作りプーチンを追い詰める予定だったが、9月5日の関係する4者によるウクライナ停戦合意で全ては御破算になる。
『二階に上がってハシゴを外された』恰好で、当てが完璧に外れて仕舞ったのである。

ウクライナ紛争では、9月5日の関係4者によるミンスクの停戦合意だけでは無くて、今までに何度も挙国一致内閣とか停戦合意などの緊張緩和が図られていた。
今までのウクライナでは、いくら合意は出来てもNATOが支援するネオナチ勢力の挑発で、そのつど逆に紛争がエスカレートした経緯がある。

意味無く紛争を煽った欧米の無責任の『罪』は大きい。(欧米には20年以上前に終わっている冷戦思考から一歩も出ていない頑迷な極右勢力が残っていた事実が発覚する
ところがNATO首脳会議では、今回もアメリカとかイギリスは『またロシアが約束を破って云々・・』と、苦しすぎる弁明(負け犬の遠吠え)を行っているのである。
今回のNATO首脳会談で決まった唯一の『具体策』ですが、数千人規模で2~3日で派遣できる『速攻部隊』(ヤリの穂先)だけである。

ところが、もともとNATOは対テロ戦争を目的に2万5千人規模で数週間で展開出来る『即応部隊』を2003年から持っているが、何の活動も行った経歴が無い
絵に描いたもちと言うか、張子の虎と言うか。
シリアからイラクに侵入して政府軍を蹴散らした史上最強のテロ組織であるISIS(イスラム国)でも、この『NATOの即応部隊』は一切動く気配がないなど、丸っきり『看板』だけなのです。
今の槍(即応部隊)が『名前だけ立派』で役に立たないなら、これから作る槍の穂先はもっと『見かけ倒し』で役に立たないのは明らかなのです。(世界最強の軍事機構であるNATOがプーチンに完敗した事実を何とか隠したい。偽装工作ですね)

   『平成の怪僧ラスプーチンの異名がある佐藤優』

何とも胡散臭いムネオ騒動に連座して外務省を石もて追われた外務省分析官で、多分ロシアとかウクナイナの汚い裏事情に日本人で一番精通している日本版『ラスプーチン』との異名がある佐藤優は、単純明確、
『ロシアとウクライナ、危険の毒蛇と毒サソリの争いで仕掛けたのはウクライナのネオナチである』と指摘する。
佐藤優は、
『ロシアとウクライナが、毒蛇と毒サソリの喧嘩を始めている。
初めに喧嘩を仕掛けたのは毒サソリのウクライナのポロシェンコ大統領だ。
この政商出身の大統領は、危険極まりない。ロシアとの戦争を挑発している。』
『日本を含む国際社会は、ポロシェンコ政権に「停戦を再開し、直ちにすべての関係者と協議すべきだ」と働きかけるべきだ。
イラクとウクライナの情勢悪化が同時進行すると、米国、EU、国連も統制不能の事態になりかねない。』
マスコミ報道の影響で多くの人々が『ウクライナ危機だ』と思っているが、実態はNATO(アメリカ)自体の致命的な危機だったのである。

   『風向きの変化に敏な「平成のネズミ男」舛添要一』

水木茂の『ゲゲゲの鬼太郎』の、味方が不利になると真っ先に裏切る金に汚いネズミ男のソックリさんである枡添要一は、現在ロシアの西シベリアのトムスクで9月4日から6日まで開催されている『アジア大都市ネットワーク』(サミット21)に東京都知事として参加している。
常に『勝ち馬』側に転ぶ風見鶏の舛添都知事は4日『米国は、日本が対ロシア制裁を導入するため、日本政府に圧力を加えた』。
『日本は、安全保障問題において、米国に大きく依存している。日本には、対中国、対韓国、対北朝鮮と数々の問題があり、そうした事から、米国の軍事力に頼らざるを得ない状況にある。』
『ロシアの人々は、日本がそうした複雑で困難な状況に置かれていることを理解してほしい』。『導入された日本の制裁が持つ性格は、取るに足らないものだ』。『日露関係改善のため自分は。あらゆる努力を傾けるだろう』。
9月6日、枡添都知事は、
『日本では、ウクライナ紛争の本質が良く理解されていない。もっとロシアから、この紛争についての詳しい情報が必要だ』
『ウクライナでは、大変デリケートな地政学的状況が形成されてしまった。日本にいる我々は、完全にはまだそれを理解できていない。ロシアはもっと、ウクライナの状況について語るべきだ。』
『互いをもっと知るため、交流する必要があると申し上げたい。』と欧米のロシア制裁を非難しているが、今回『どちらが有利か』『誰が勝ったのか』が何とも判りやすい。

   『<マレーシア機失踪>8日で半年、いまだ手がかりなし』(9月8日の毎日新聞の見出し)

ウクライナの停戦を報じる記事の下にあるのが、『<マレーシア機失踪>8日で半年、いまだ手がかりなし』とのタイトルがついた毎日新聞の記事では、この『逝きし世の面影』ブログが何度も取上げているマレーシア政府(ナジブ首相)の摩訶不思議な情報隠蔽が、マスコミ報道としては初めて書かれている。
被害者のはずマレーシアの言動がなんとも胡散臭いのであるが、今までは毎日新聞以外、はっきりと指摘したマスコミが無かった。

しかし、この記事が秀逸なのは、実はこの文章では無い。
それ以上に『マレーシア機が到達した可能性がある範囲』との、実に意味深長な地図が添付されていることでしょう。
この図には『*英BBC放送などから』との但し書き左下隅に小さく書き加へられている。(通常このような場合に『○○から』はあるが、『○○などから』は無い。曖昧な表現で責任を回避しているのです)
『<マレーシア機失踪>8日で半年、いまだ手がかりなし』では、乗員乗客239人を乗せて3月8日に失踪したマレーシアMH370便がオーストラリア西南方向のインド洋南部に墜落したとの筋書きの、今までの通りの体裁に一応はなっている。

ところがである。
なんと『*英BBC放送などから』との但し書きが左下隅に小さく書き加へられている地図では、明確にマレーシア機の行き先はスリランカ方向(英領のディエゴ・ガルシア島のアメリカ軍秘密基地)に向かっていた
マレーシアMH370便の行方について、毎日新聞は建前では『いまだ手がかりなし』である。
ところが、『*英BBC放送などから』との逃げ道を用意して、本音では行方不明のマレーシア機は『ディエゴ・ガルシアに決まってるじゃない!』(アメリカが関与してる)と言っているのである。

   『7月17日のマレーシア航空17便撃墜から50日』

7月17日にガザに侵攻したイスラエル軍の蛮行の死者数よりもウクライナ紛争の犠牲者の方が遥かに多いし避難民の数も一桁多いが、何と言っても特筆すべきはウクライナ東部上空を飛行していたマレーシア機の撃墜事件であろう。
乗員乗客298人全員が死亡したマレーシア航空17便撃墜では、遺体の収容も機体の回収も行われていない段階で即座に『ロシアが撃墜した』とアメリカやウクライナが発表。NATO諸国や日本を巻き込んでロシアに対する経済制裁と親ロ派に対する武力掃討が進められていた。

ところが予定が狂い、親ロ派が勝利してウクライナ軍が崩壊状態に陥った結果、9月5日にベラルーシのミンスクでロシアと欧州安保協力機構(OSCE)、ウクライナ政府と親ロ派の4者で停戦で合意する。
そもそも7月17日のマレーシア航空17便撃墜の直後に国連安保理では即時停戦とマレーシア機の捜索を決議しているのですよ。

ところがウクライナは停戦に応じないどころか余計に戦争をエスカレートさす。
安保理決議に反して戦闘を激化させたウクライナのポロシェンコが、マレーシア機の捜査や撃墜の原因究明を徹底的に妨害したことは誰の眼にも明らかなのですから、自ずからマレーシア機の撃墜犯も明らかなのである。
(相手が撃墜していた場合には、オウンゴールで何もしなくても簡単に勝利出来るのですから、捜査を妨害したウクライナ軍の撃墜はほぼ確定的である)

停戦が実現すれば話は振り出しに戻り、マレーシア機の撃墜の真相が明らかになる可能性が俄然出て来たのですから、これは大問題ですよ。
マレーシア航空17便撃墜の成り行きしだいでは、今までの『自由と民主主義』のアメリカの美しい神話が土台ごと崩壊するかも知れません。
何しろ7月17日のMH17便撃墜だけではなく、3月8日のMH370便の失踪にも毒蠍のアメリカが関与している疑いが濃厚なのである。

7月17日のマレーシア機撃墜の目的ですが、プーチン暗殺未遂で無いとしたら3月8日のマレーシア機の神隠しの隠蔽工作として仕組まれた赤いニシン(間違いに誘導する偽の手がかり)『猫だまし』である。(どちらであるか真相は不明だが、何れにしろアメリカの軍産複合体が深く関与している)
 ーーーーーーーーーーーー
 プーチン暗殺未遂でなければ。
 そう、米国が3月のマレーシア機失踪の隠蔽工作として、同時に東部の義勇軍がブークミサイルで撃墜した、そのミサイルはロシアが持ち込み事件後退去させたというもので、ロシアを大々的に叩きのめして内戦に引き込み崩壊させようとしたのだろう、ということになる。
 つまり、この3月の失踪事件と7月の撃墜事件は9.11並みの大謀略だった可能性がある。

 ところが、目算が狂ったのは、キエフ政権があまりにも軽薄であった(フォトショップの乱発)こと(指導した米国も同じことだ。)。
 もう一つはウクライナとロシアは歴史的にも言語的にも宗教的にもそして経済的には完全に、ほとんど同一民族に近い国民であることを観念的に否定した筋書きに乗ったことである。
 正規軍兵士にとっては、ロシア人であろうが古くからの同胞住民であり、発砲したくない兵士が多くを占めている。
 加えてネオナチ民族主義者の指揮下で戦う。財政破綻で武器弾薬どころか医薬品、食糧も補給されない。
 正規軍は崩壊した。
 
 NATOが兵站物資の補給基地を東部に設定するそうだが、物資が補給されれば彼らは停戦の約束などは気にしないで、また東部住民に挑発戦争を仕掛けては来る。
 しかし、実際に戦うのは傭兵とネオナチ親衛隊の数千名くらいだ。
 なにせ、今までも正規軍兵士の多くは、戦闘し、制圧する「ふり」をしていたのだから。
 (軍法会議となればネオナチに何をされるかわからないため。)

 ロシア外相ラブロフがいうとおり、マレーシア機撃墜をはじめ、オデッサ大虐殺、マイダン広場の狙撃手などすべては徹底的に捜査され、追及されなければならない。
 ロシアは徹底捜査することが最重要な戦略である。
 米英の軍産複合体勢力は非常な戦略破綻に陥ってしまったのである。
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