GDP6.8%減は前期調整操作の可能性、実際は7.5%減か
2014-08-23
政府発表はウソ GDPマイナス6.8%どころじゃない! 8/23 日刊ゲンダイ
急激な景気悪化に安倍官邸は真っ青だ。来年度予算で景気対策用に1兆円程度の予備費を計上するとか、14年度予算の使い残しを活用した大規模補正予算を組むなんて話も出てきた。
安倍首相や甘利経済再生相は「想定の範囲内」と平静を装っていたが、内心はビビりまくっている。
4─6月期のGDPがマイナス6・8%という数字は衝撃的で、しかも、実態はもっと悪い可能性があるのだ。
「年率換算の成長率は、季節調整値を用いて『{(当期の実数÷前期の実数)の4乗マイナス1}×100』という計算式で算出されます。
つまり、『前期の実数』によって結果は変わる。
問題は、4─6月期の1次速報発表と同時に、何の説明もなく『前期の実数』である1─3月期GDPが下方修正されたことです」(RFSマネジメント・チーフエコノミストの田代秀敏氏)
今年5月に発表された1―3月期の実質GDP(1次速報)は535兆5245億円。6月発表の2次速報では536兆1223億円に増えた。それが、今月13日に4-6期の1次速報が発表された時には、535兆1066億円と、いつの間にか、2次速報から1兆円以上も減っていたのだ。
「それで、前期比成長率はマイナス6・8%という数字が出たわけですが、仮に1─3月期のGDPが1次速報の値なら4─6月期はマイナス7・1%、2次速報値ならマイナス7・5%になる。
通常は、改定ごとに精度が上がり、数値は次第に増えていくか減っていくかのどちらかです。
今回のように、1─3月期の数字が2次速報で上がったのに、その後で大きく下がることは珍しい。
東日本大震災直後のマイナス6・9%より落ち込み幅が大きくなるのはマズイと考えて、1─3月期の数字をこっそり下方修正したと思われても仕方がありません」(田代氏)
なぜ、1─3月期の数字が下振れしたのか。統計を発表している内閣府に理由を問い合わせてみたが、テクニカルな話に終始し、釈然としない。
「GDPの季節調整済み数値は『X‐12‐ARIMA』というソフトを使って算出しています。
時間の経過とともに追加の数字が上がってきますし、発注段階だったものが決算されたり、基礎統計の数字が確定する都度、新たに入力して、季節調整をかけ直している。それで発表数字が変わってくるのです」(内閣府経済社会総合研究所)
要するに、入力する数値次第でどうにでもなるということだ。
政府に都合のいいように数字をいじるのは、中国の経済統計などでよくある手口だが、同じことをしているとしたら、日本の統計は世界中から信用されなくなる。
ーーーーーーーーーーーー
※ いつもの挑戦的な日刊ゲンダイ記事であるが、事実である。
やや煽動的でもあるが、権力への挑戦的な批判を書くだけでも立派と考える。
下は闇株新聞氏から。
・・・・・・・
ここのところ確報値が速報値から大きく下方修正されています。
安倍内閣がすでに発足していた2012年度の確報値も、ほとんど報道されることもなく「こそっと」名目成長率がプラスからマイナス成長に修正されていました。
2013年度の確報値は12月中旬に発表されますが、かなり下方修正される可能性があります。
・・・・・・
知る人ぞ知る。
経済統計が別に中国でなくとも、特に日本では、季節調整やら速報値、確報値などで政府に都合よくいじられている代物であることは周知の事実である。
ただ、名のあるエコノミストがそれを公然と指摘するなら、マスコミによって地位と収入を絶たれることになるのも、周知の事実。
従って、御用エコノミストではない真っ当な人でも、慎重かつ婉曲な言い回しがされる。
内外価格差の原因たる国内価格談合、担保なき紙幣発行の調整原理から、信用創造の基本、通貨流通の基本などに至るまでタブーは多い。
例えば米国御用の日経新聞などは徹底しているので「死ぬまで読んでも」意味が理解把握できないはずである。
まあ、それで良い人が購読しているのでしょうがね。
スタグフレーションに突入しつつある日本:野口
需要は年率10.5%の撃滅、在庫増を除くと16%のマイナス:植草
内需年率11%の減、寒気がするほど悪くなった経済
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安倍首相や甘利経済再生相は「想定の範囲内」と平静を装っていたが、内心はビビりまくっている。
4─6月期のGDPがマイナス6・8%という数字は衝撃的で、しかも、実態はもっと悪い可能性があるのだ。
「年率換算の成長率は、季節調整値を用いて『{(当期の実数÷前期の実数)の4乗マイナス1}×100』という計算式で算出されます。
つまり、『前期の実数』によって結果は変わる。
問題は、4─6月期の1次速報発表と同時に、何の説明もなく『前期の実数』である1─3月期GDPが下方修正されたことです」(RFSマネジメント・チーフエコノミストの田代秀敏氏)
今年5月に発表された1―3月期の実質GDP(1次速報)は535兆5245億円。6月発表の2次速報では536兆1223億円に増えた。それが、今月13日に4-6期の1次速報が発表された時には、535兆1066億円と、いつの間にか、2次速報から1兆円以上も減っていたのだ。
「それで、前期比成長率はマイナス6・8%という数字が出たわけですが、仮に1─3月期のGDPが1次速報の値なら4─6月期はマイナス7・1%、2次速報値ならマイナス7・5%になる。
通常は、改定ごとに精度が上がり、数値は次第に増えていくか減っていくかのどちらかです。
今回のように、1─3月期の数字が2次速報で上がったのに、その後で大きく下がることは珍しい。
東日本大震災直後のマイナス6・9%より落ち込み幅が大きくなるのはマズイと考えて、1─3月期の数字をこっそり下方修正したと思われても仕方がありません」(田代氏)
なぜ、1─3月期の数字が下振れしたのか。統計を発表している内閣府に理由を問い合わせてみたが、テクニカルな話に終始し、釈然としない。
「GDPの季節調整済み数値は『X‐12‐ARIMA』というソフトを使って算出しています。
時間の経過とともに追加の数字が上がってきますし、発注段階だったものが決算されたり、基礎統計の数字が確定する都度、新たに入力して、季節調整をかけ直している。それで発表数字が変わってくるのです」(内閣府経済社会総合研究所)
要するに、入力する数値次第でどうにでもなるということだ。
政府に都合のいいように数字をいじるのは、中国の経済統計などでよくある手口だが、同じことをしているとしたら、日本の統計は世界中から信用されなくなる。
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※ いつもの挑戦的な日刊ゲンダイ記事であるが、事実である。
やや煽動的でもあるが、権力への挑戦的な批判を書くだけでも立派と考える。
下は闇株新聞氏から。
・・・・・・・
ここのところ確報値が速報値から大きく下方修正されています。
安倍内閣がすでに発足していた2012年度の確報値も、ほとんど報道されることもなく「こそっと」名目成長率がプラスからマイナス成長に修正されていました。
2013年度の確報値は12月中旬に発表されますが、かなり下方修正される可能性があります。
・・・・・・
知る人ぞ知る。
経済統計が別に中国でなくとも、特に日本では、季節調整やら速報値、確報値などで政府に都合よくいじられている代物であることは周知の事実である。
ただ、名のあるエコノミストがそれを公然と指摘するなら、マスコミによって地位と収入を絶たれることになるのも、周知の事実。
従って、御用エコノミストではない真っ当な人でも、慎重かつ婉曲な言い回しがされる。
内外価格差の原因たる国内価格談合、担保なき紙幣発行の調整原理から、信用創造の基本、通貨流通の基本などに至るまでタブーは多い。
例えば米国御用の日経新聞などは徹底しているので「死ぬまで読んでも」意味が理解把握できないはずである。
まあ、それで良い人が購読しているのでしょうがね。
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