fc2ブログ

もうすぐ北風が強くなる

「観測史上初」「経験したことのない」など、「想定外」の異常気象にして責任逃れのためか

広島土砂

広島の土砂崩れに寄せて    8/22 「グレーは淡青hell blau」氏から
広島から発信されてるブログより転載 ↓

  異常気象ではない 「タウンNEWS広島 平和大通り」から

一昨日(2014年8月20日)の局地的な豪雨は広島市に大きな被害をもたらしました。

今回の豪雨に対し、広島市の金山健三・危機管理部長は「経験したことのないような雨量があり、その情報を得るとほぼ同時に119番が殺到し始めた」と述べ、想定外の大雨で対応が後手に回ったとの認識を示したということです。

しかし「経験したことのない」というのは想定すらできないのでしょうか

また、気象台は、三入観測所で測定された時間降雨量101ミリ、3時間降雨量217ミリ、6時間降雨量のいずれも「観測史上最大」としています。

そもそもアメダスのデータはここ数十年のものしかありませんし、三入観測所の測定開始は12年前に過ぎません。

アメダス以前は、広島県の観測所は、広島の江波と、呉と福山の三箇所でしたが、いずれも沿岸部の雨の少ない地域です。

当然ですが、広島は沿岸部より山間部の方がずっと雨も多く、同じ広島市内でも私の住んでいる南区と、今回大きな被害を出した安佐北区ですら、天候も気温も違います。

また、土砂災害というのは、広島県は全国一ですが、それでも25年間くらいのデータでみても、年間4件のこともあれば、600件を超える年もあり、本当にバラバラです。

ですから、期間も短く、範囲も狭いデータで「想定」することは不可能です。

全国的に見ると、今回の「観測史上最大」の雨量は、僅かなアメダスの観測データでも100回以上あり、6時間雨量では700回以上です。

一部報道では、温暖で雨の降らない地域に起きた「青天の霹靂」のように報じられていますが、そんなこともありません。

広島は、もともと土砂崩れの多い地域であり、全国一危険な場所が多く、今回の土砂災害に遭った地域も土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域に指定されるような場所でした。

そして「経験したことのない」どころか、わずか15年前の大雨でも、広島では300箇所以上で土砂崩れが起こり、30人以上が亡くなっています

データを見る限り決して「記録的」とは思えない雨量で、これほど大きな災害が起きるのは、行政の責任です。

それも単なる怠慢であればまだしも、金儲けのために危険な場所を危険だと認定させず「安全」だと騙してきたようなところもあります。(※ 危険区域とすると地価が下がる。)

まるで原発事故のようなものです。

さらに「記録的」「観測史上初の」「かつて経験したことのない」など、大袈裟な表現を使い、国の責任で起きている災害を自然のせいに責任転嫁しているところも非常に似ていると思うわけです。

以上

確かに原発と同じで日本全国至るところにこのような危険性は多くあります。

それにしても行政の不甲斐なさ、国民は権利である有給休暇もとれない社会なのに、
ゴルフ休暇を中断されてご機嫌悪そうな最悪指導者、

税金を払う価値がありません!
すぐに解雇せよ!
 ーーーーーーーーーーー
※ 前々からうすうす感じていたことをはっきりと指摘してくれました。
普通の社会常識では「かつて経験したことのない」のは少なくとも60年に一度もないくらいの異常な事態。
「観測史上初の」と言われれば、明治維新以来の異常事態かと思うでしょう。
実態はアメダス設置から12年間の「観測史上初」。

こういう極めて不自然な用語用法がなぜ決められたのかが疑問でした。
同意、同感です。
「想定外を広げる」そして責任を誤魔化す、という姑息な発想だったようです。
関連記事

コメント

ウチは国道42号線から少し入ったところにあって、町に出るにはこの道を通らなければいけません。どちらに走っても峠があります。その峠は連続降雨量が300mmを越えたら本当にゲートが下りて通行できません。そんなことが毎年1〜数回必ずあります。確かに多雨で有名な町を含みますが、海岸沿いは違います。さっきもにわか雨があって、海岸部では晴れていてお山を見上げたら雲の中だろうな、と思っていました。ですので、今回の広島の件、何なの、と思ってました。3時間連続降雨200mm超、ってこの辺じゃ普通。切り立った山なら、雨が多くて当然じゃないですか。植林した山がせまって、住宅地が密集しているけど、これ、みんなできて半世紀もたっていないんじゃない。
2011年の紀伊半島の災害は本当にジイサン、バアサン、も経験したことのないものだったんですよ。それでも、橋が流されたり、川から水があふれたりしたのは、間伐材を放置してあったのが流れてきたからだったり、護岸工事をしてあるところだったり人間の責任です。新しくできたところが被害が大きい。
警報の出し方、云々もありますが、危険な所に住宅密集を許してきた行政の責任だと思います。

データを確認されましたか?

「三入観測所の測定開始は12年前に過ぎません」とありますが、三入のアメダスは、1976年に設置されています。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_a.php?prec_no=67&block_no=0950&year=&month=&day=&view=

12年前との根拠は何でしょうか。12年前というのは、誤りではないでしょうか。アメダスのほとんどの観測点は1970年代に解説されています。

村上茂樹さん

村上茂樹さんは引用元にも同じコメントをしていますので、引用元である「工場長」さんの解説を引用させていただきます・
・・・・・・・・
村上茂樹さん
コメントありがとうございます。

三入観測所の測定開始時期は気象庁の資料で見た記憶にもとづいて書きました。

ただ、三入観測所は可部観測所からの移設で、観測データとしては同一箇所のものとして扱われることもあったと気付き、正確に調べてみようかと思ったものの週末ですし「アメダスのデータはここ数十年のものしかありませんし」ということに変わりはなく、論旨が変わるかけでもないので、取り敢えずそのままにしていました。

おそらく、お示し頂いたリンクの赤線もそういうことなのだろうと思いますが、週明けに更に正確に調べて注釈を付けておこうと思います。

また、アメダスのよる観測は1970年代から開始されたものですが、私が見た一覧には平成以降のものも結構有り、殆どが1970年台と言えるほどでもなかったような気がします。それもまた、補足しておきたいと思います。

投稿: 工場長
・・・・・・・・・・・・・
※ 「普通の社会常識では「観測史上初の」と言われれば、明治維新以来の異常事態かと思うでしょう。
実態はアメダス設置から12年間の「観測史上初」。
 上記の12年前が仮に30数年前としても、確かに開設時期は早まりますが、常識的な百数十年との落差は変わりません。
 「想定外」の「異常気象」ではない、という論旨に変わりはありません。
 私のコメントの論旨は変わりません。
 工場長さんの「論旨」にもいささかの変更もないと考えます。

 それより、気になるのはこうした時期とか数量などのデータを穿り出して、主張する論旨をそらし、曖昧にする効果です。
 Net投降者にどうもそういう人が目立ちます。
 村上茂樹さんは、工場長さん、私などの主張する論旨についてどう考えているのか、意見がないということで、単純な時期の指摘なのですか?

lunachan335さんへ

ふだん風の弱い地域で風速20数mなどの強風になると、看板は飛び、屋根は飛び、古い大木も根こそぎ倒れますので大変です。
岬などのふだんからの強風地域では風速40mを超えても何も飛んできません。
豪雨による土砂災害も似たような傾向はありそうに思います。
治水や山林土木は一般にその地域での50年に一度程度を想定したクリアランスをとると言われていますが、今回被災地に近いアメダスのできたのは30数年前ですから土砂災害の危険性は、あまり確定したデータがなく、融通が効いた可能性が窺えます。

当初に市役所幹部が危険区域指定してないことを後悔しているかのような発言をしていました。
被災した住宅はほとんどがかなり新しく感じました。
70か80年代に底地が取引されて、近年になって山ぎわが分譲宅地化のようです。
人災原因が問題となると思います。

追加コメント:私も調査不足でした

タウンNEWS広島 平和大通り にも下記と同じコメントを記載させていただきました。
http://hiroshima.moe-nifty.com/blog/2014/08/post-49c9.html
---

私の調査も不十分だったので、再調査しました。

アメダスの三入は、平成13年12月20日開設とあり、確かに12年しか経過していません。
42ページ、観測所番号67292
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/amedas/ame_master.pdf
これによると、確かに平成になってから設置された観測点も何割かあります。不勉強でした。

三入は、可部からの移設で、三入は可部の北東約2.7kmの地点です。可部は1975年04月28日設置です。
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/amedas/67291/

地方気象台や測候所とは異なり(これらの多くは明治時代開設)、アメダスはせいぜい40年程度しかデータがありません。それなにに、「観測史上」などという表現を使うのは確かにおかしいです。「40年間の観測期間で最大」、といった表現とすべきです。

これはメディアの責任であり、災害原因追求に際してごまかしの口実とならないことを願うばかりです。

Re: 追加コメント:私も調査不足でした

誠意のある訂正報告と思います。
また論旨への考えも分かりました。
同感同意です。
今後共よろしくお願い致します。
ご健勝を。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/2437-0832698e

 | HOME | 

 

プロフィール

もうすぐ北風

Author:もうすぐ北風
こんにちは。
いろんな旅を続けています。
ゆきさきを決めてないなら、しばらく一緒に歩きましょうか。

最新記事(引用転載フリー)

カテゴリ

経済一般 (118)
経済一般~2012冬まで (161)
日本の経済 (224)
通貨戦争 (70)
ショック・ドクトリン (12)
震災関係 (23)
原発事故発生 (112)
事故と放射能2011 (165)
放射能汚染2012 (192)
汚染列島2013-14 (146)
汚染列島2015-16 (13)
福島の声 (127)
チェリノブイリからの声 (27)
政治 (413)
沖縄 (93)
社会 (316)
小沢一郎と「生活の党」 (232)
健康と食 (88)
環境と地球の歴史 (28)
未分類 (175)
脳卒中と入院 (7)

カウンター

最新コメント

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク

このブログをリンクに追加する

カレンダー

10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新トラックバック

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

Template by たけやん