イスラエルがガザ空爆を再開、既に2034人が殺され、1万人を超える負傷者
2014-08-21

■ガザ、停戦崩壊…交渉決裂 8/20 al-Hayat紙 東京外大「日本語で読む中東メディア」
【ガザ:ファトゥヒー・サバーフ;ナザレ:アスアド・ティルハミー;カイロ:本紙】
イスラエル軍は昨日(19日)、同国南部ベエル・シェヴァ地区に対してガザからミサイル3発が撃ち込まれたと発表し、その直後ガザ地区に対する空爆を再開した。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相はカイロを訪問しているイスラエル停戦交渉団に対してテルアビブに帰国するよう命令、これにより交渉は決裂したとものと解されている。
イスラエル軍戦闘機はガザ地区からの攻撃から1時間の間に、ベイト・ラーヒヤー地区やシュジャーイーヤ地区、ラファフ北部、ガザ地区北部のジャバーリーヤ難民キャンプや同地区中部のジャハル・ディーク地区の各所に対して、20回以上の空爆を行った。
その結果負傷者が多数発生、負傷者の内3名は子どもだった。
イスラエル国営放送は、代表団のテルアビブへの帰国はカイロでの交渉決裂を受けてのものであると報じるとともに、「イスラエルの安全保障に不可欠な停戦条件が満たされなかった」と報じた。
「ハマース」のサーミー・アブー・ザハリー報道官は昨日午後、「ハマースには、イスラエル情報筋が発表したような、ガザ地区からイスラエル領に対するミサイル発射の情報は一切入っていない」と述べた。
同報道官は続けて、「イスラエル軍のガザ空爆は、カイロでの交渉の息の根を止めることを狙ったものだ」と述べ、「情勢悪化とそれによる波及効果の責任」はイスラエルにあると述べた。
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イスラエルのガザ攻撃とパレスチナ人の殉教が継続 8/20 イラン国営放送
パレスチナ・ガザ地区各地に対する、シオニスト政権イスラエルの戦闘機の新たな空爆や砲撃により、数十名のパレスチナ人が殉教または負傷者しています。
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマス系列のアルアクサー・テレビによりますと、ガザ地区の医療筋は「シオニスト政権軍のガザ攻撃で、19日火曜から現在までに、子ども5名と女性3名を含めた19名が殉教、他120名が負傷した」と表明しました。
また、ガザ地区中部の民家に対するシオニスト軍の空爆で、パレスチナ人の一家7名が殉教しており、この中には子ども3名と妊婦1名が含まれています。
こうした中、ガザ地区南部にある農業地域も、シオニスト軍の空爆を受けました。
先月8日に、シオニスト軍によるガザ攻撃が始まって以来、これまでに2034名のパレスチナ人が殉教、他1万300人以上の負傷者が出ています。
この報告によりますと、シオニスト政権軍は2000名の予備役軍人を招集して、大規模なガザ攻撃の準備を整えているとされています。
一方、パレスチナの抵抗グループも、シオニスト政権軍によるガザ攻撃の再開に警告を発し、「パレスチナの安全がなければ、シオニスト側にも安全はない」と強調しています。
パレスチナ人戦士は、シオニスト政権の犯罪行為への報復として、数十発のミサイルによりシオニスト政権の拠点を攻撃しました。
なお、シオニスト政権領内にあるベン・グリオン国際空港にミサイルが着弾したことを受け、オランダのある航空会社が、イスラエルのテルアビブへの乗り入れ便の運航を停止しています。
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