ネオナチと傭兵に頼るキエフは崩壊に向かう
2014-05-15
ロシアは東ウクライナの住民投票延期要請と正常な(武力進撃、制圧などのない)話し合いによる大統領選挙を提案することで、米国とEUに楔を打ち込んだ。
米国軍産複合体のかいらいNATO軍は、EUがまとまらなければ動けない。
イラクのように米国が勝手に侵攻するなら、米国の政府崩壊だ。
4月末にキエフの非合法政権は国防軍と内務省軍を動員して、東ウクライナに進撃し制圧する命令を下した。
軍は東ウクライナに「進撃」したが、半月後の今も「制圧」はほとんどできていない。
一方でネオナチ武装部隊と外国傭兵が、オデッサの大虐殺を引き起こし、各地で住民を虐殺している。
軍事的には「戦線の膠着」である。予想されたことだが軍は多くが「制圧」に不服従の態度を保っている。
ゴロツキや傭兵は、住民虐殺や偽ロシア軍謀略はできても、地域の「制圧」はできない。
キエフの非合法政権(米国への胡麻すりは長けているようだが、かなり知能程度が低そうだ。)はようやく気がついたようだ。
キエフは虐殺、謀略などの「事件」を起こすことしかできていないし、これから軍が命令に従い始めるような要素はない。
キエフはテレビなどは抑えているようだが、自ら招いた暴力支配によって国民は否応なく日々の情報に敏感になってきている。
御用テレビに頼っていては、命に関わることになりかねないからだ。
日に日に非合法政権の嘘と無責任、暴力性とかいらい性、展望の無さが国民の目に明らかになっている。
東、南ウクライナで軍に住民への発砲を命じたら、軍の反抗を招くことは必至だ。
本当のクーデターの危険があるだろう。
今の段階で、東ウクライナで制圧が進まず、虐殺も少いのは、軍が武装ネオナチと傭兵に非協力を保っているためだろうし、抑え込んでいるためでもあるだろう。
米国がいくら支援しても、キエフの非合法政権は崩壊へ向かうしかない。
ウクライナが内戦の泥沼となり、ロシアとEUが共倒れするか。
正念場を問われているのはEUである。
ーーーーーーーーーーーー
強欲と残虐に支えられたクーデター政権を米国は支えるが、ウクライナ国内では人心が離反して苦境 5/15 「櫻井ジャーナル」から
キエフのクーデター政権はドネツク州クラマトルスクでの掃討作戦に国連のロゴをつけた戦闘ヘリMil Mi-24を投入、問題になっている。
コンゴでの平和維持活動にウクライナが提供したヘリコプターを、ロゴを消さずに使ったようだ。
この件でクーデター政権は国連側と話し合っているという。勿論、「消し忘れ」ではなく、国連がクーデター政権側についていると思わせる一種の心理戦のつもりなのだろう。
ウクライナの東部や南部では住民の大多数から拒否されているクーデター政権。
「国境なき巨大資本」を後ろ盾とする「オリガルヒ」、そしてNATOの軍事訓練を受けてきたネオ・ナチを柱としている。
強欲と残虐が特徴だ。掃討作戦では非武装の住民を射殺、人心はますます離反、地元の警察もキエフには従っていないという話が伝わっている。
5月2日、オデッサでは反クーデター派の住民が虐殺された。「西側」のメディアは暫定政権を支持するグループと反対するグループの衝突が切っ掛けであったかのように伝えているが、現場で撮影された映像や虐殺現場の調査から報道が事実に反していることが明らかになってきた。
第2次世界大戦でナチスの住民が虐殺されたこともあり、ファシストを拒否する感情が特に強いオデッサでは「西側」に支援されたキエフの政権に対する反発は強く、緊張が高まっていたのだが、そうした中、サッカーの試合が強行され、「ファン」としてネオ・ナチの一団が集まった。
オデッサでも警察の幹部はクーデター派になっているが、その幹部から何らかの指示を受けている一団が撮影されている。
反クーデター派のように装っているが、腕に赤いテープを巻き付けているのが目につく。
同じように赤いテープを腕に巻き付けた防具を着けた警官も確認できる。指示をしていた警察幹部は内務省オデッサ支局のドミトリー・フチェジだとされている。


赤いテープの一団は「ファン」に投石したり銃撃して挑発、警官隊が壁を作る路地に逃げ込み、警官隊の後ろから投石や銃撃を続けた。こうした行為を警官隊は止めようとしていない。
興奮したネオ・ナチは反クーデター派がテントを張っている広場へ向かって人びとに暴行、テントを焼いている。
女性や子どもは近くの労働組合会館へ逃げ込むのだが、ネオ・ナチは後に続き、棍棒で殴り、首を絞め、銃を発射して殺害している。
外ではネオ・ナチが窓に向かって火炎瓶を投げつけ、内部に火がつく。外へ何とか逃げ出した人を棍棒で殴りつけている様子もインターネット上で流れている。
その間、警官隊は傍観していた。
会館の屋上に赤いテープを腕に巻いた人物がいることから、屋上へ逃げるためのドアに鍵をかけていた可能性があり、消防車が到着するまでに20分(※ 北風:1時間20分との証言がある。)を要しているという証言も伝えられている。
焼け跡の調査で、死者の一部は火が出る前に射殺されるなど別の原因で殺され、遺体が動かされていることが判明、レイプされている疑いのある遺体も発見された。
50名弱が殺されたと伝えられているが、反クーデター派は100名以上が殺されたと主張、300名という数字も流れている。
虐殺の最中に動かなかった警察はその後、生き残った反クーデター派の住民67名を逮捕する。
これに怒った1000人以上の人びとが警察署を封鎖して抗議、拘束されて住民は解放されたが、クーデター政権が送り込んできた新署長のイワン・カテリンチュクは釈放の決定を見直すと語っている。
クーデター政権は治安維持のため、ネオ・ナチを中心に編成された「国家警備隊(親衛隊)」の部隊を送り込むという。
既存の軍や治安機関を掌握していないため、ネオ・ナチを使わざるをえないのだろう。右派セクターを使い、新たに約800人の準軍事組織「ドンバス」を創設するともいう。
また、ドイツのビルト紙日曜版によると、キエフにはアメリカ政府が送り込んだCIAやFBIの専門家数十名が顧問として駐在、アメリカの傭兵会社「アカデミ(旧社名はブラックウォーター)」の戦闘員約400名がウクライナ東部の制圧作戦に参加しているとも伝えられている。
4月29日にドイツの情報機関BNDがアンゲラ・メルケル政権へこの情報は報告済みだという。
すでにアカデミ系列のグレイストーンの傭兵が数百人単位でウクライナへ入っていると言われているが、同じグループを指している可能性がある。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、約150名の傭兵がウクライナのソコル(特殊機動警察)の制服を着て活動していると主張している。
このソコルは3月25日、右派セクターを率いていたひとりだったアレキサンダー・ムージチコ(別名サーシャ・ビリー)をアルセン・アバコフ内務大臣代行の命令で射殺したようだ。
その後の右派セクターの動きを見ると、ネオ・ナチの総指揮者とも言えるアンドレイ・パルビー国家安全保障国防会議議長、あるいはムージチコと同じように右派セクターのリーダーだったドミトロ・ヤロシュ国家安全保障国防会議副議長も暗殺に合意していた可能性が高く、実行者はアメリカの傭兵だったかもしれない。
アメリカ/NATOはEUや国連の幹部をコントロール、「西側」のメディアも支配しているようだが、ウクライナの軍や治安機関を掌握しきれず、地元警察に造反され、住民の強い抵抗に遭っている。
インターネットを通じて事実も漏れ出ている。ロシア軍を引きずり出してNATO軍を投入する環境を作りたいだろうが、そのためにさらなる虐殺を行うことになると泥沼。
「西側」が空中分解する可能性が出てくる。
(※ 米英軍産複合体の利益と米国の世界支配を持続するには泥沼が好都合だが、EUにとってはあまりにも危険すぎる。ユーロ危機どころではない。)
助かる唯一の道は、ネオコンの戦略を捨て去ることだ。
米国軍産複合体のかいらいNATO軍は、EUがまとまらなければ動けない。
イラクのように米国が勝手に侵攻するなら、米国の政府崩壊だ。
4月末にキエフの非合法政権は国防軍と内務省軍を動員して、東ウクライナに進撃し制圧する命令を下した。
軍は東ウクライナに「進撃」したが、半月後の今も「制圧」はほとんどできていない。
一方でネオナチ武装部隊と外国傭兵が、オデッサの大虐殺を引き起こし、各地で住民を虐殺している。
軍事的には「戦線の膠着」である。予想されたことだが軍は多くが「制圧」に不服従の態度を保っている。
ゴロツキや傭兵は、住民虐殺や偽ロシア軍謀略はできても、地域の「制圧」はできない。
キエフの非合法政権(米国への胡麻すりは長けているようだが、かなり知能程度が低そうだ。)はようやく気がついたようだ。
キエフは虐殺、謀略などの「事件」を起こすことしかできていないし、これから軍が命令に従い始めるような要素はない。
キエフはテレビなどは抑えているようだが、自ら招いた暴力支配によって国民は否応なく日々の情報に敏感になってきている。
御用テレビに頼っていては、命に関わることになりかねないからだ。
日に日に非合法政権の嘘と無責任、暴力性とかいらい性、展望の無さが国民の目に明らかになっている。
東、南ウクライナで軍に住民への発砲を命じたら、軍の反抗を招くことは必至だ。
本当のクーデターの危険があるだろう。
今の段階で、東ウクライナで制圧が進まず、虐殺も少いのは、軍が武装ネオナチと傭兵に非協力を保っているためだろうし、抑え込んでいるためでもあるだろう。
米国がいくら支援しても、キエフの非合法政権は崩壊へ向かうしかない。
ウクライナが内戦の泥沼となり、ロシアとEUが共倒れするか。
正念場を問われているのはEUである。
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強欲と残虐に支えられたクーデター政権を米国は支えるが、ウクライナ国内では人心が離反して苦境 5/15 「櫻井ジャーナル」から
キエフのクーデター政権はドネツク州クラマトルスクでの掃討作戦に国連のロゴをつけた戦闘ヘリMil Mi-24を投入、問題になっている。
コンゴでの平和維持活動にウクライナが提供したヘリコプターを、ロゴを消さずに使ったようだ。
この件でクーデター政権は国連側と話し合っているという。勿論、「消し忘れ」ではなく、国連がクーデター政権側についていると思わせる一種の心理戦のつもりなのだろう。
ウクライナの東部や南部では住民の大多数から拒否されているクーデター政権。
「国境なき巨大資本」を後ろ盾とする「オリガルヒ」、そしてNATOの軍事訓練を受けてきたネオ・ナチを柱としている。
強欲と残虐が特徴だ。掃討作戦では非武装の住民を射殺、人心はますます離反、地元の警察もキエフには従っていないという話が伝わっている。
5月2日、オデッサでは反クーデター派の住民が虐殺された。「西側」のメディアは暫定政権を支持するグループと反対するグループの衝突が切っ掛けであったかのように伝えているが、現場で撮影された映像や虐殺現場の調査から報道が事実に反していることが明らかになってきた。
第2次世界大戦でナチスの住民が虐殺されたこともあり、ファシストを拒否する感情が特に強いオデッサでは「西側」に支援されたキエフの政権に対する反発は強く、緊張が高まっていたのだが、そうした中、サッカーの試合が強行され、「ファン」としてネオ・ナチの一団が集まった。
オデッサでも警察の幹部はクーデター派になっているが、その幹部から何らかの指示を受けている一団が撮影されている。
反クーデター派のように装っているが、腕に赤いテープを巻き付けているのが目につく。
同じように赤いテープを腕に巻き付けた防具を着けた警官も確認できる。指示をしていた警察幹部は内務省オデッサ支局のドミトリー・フチェジだとされている。


赤いテープの一団は「ファン」に投石したり銃撃して挑発、警官隊が壁を作る路地に逃げ込み、警官隊の後ろから投石や銃撃を続けた。こうした行為を警官隊は止めようとしていない。
興奮したネオ・ナチは反クーデター派がテントを張っている広場へ向かって人びとに暴行、テントを焼いている。
女性や子どもは近くの労働組合会館へ逃げ込むのだが、ネオ・ナチは後に続き、棍棒で殴り、首を絞め、銃を発射して殺害している。
外ではネオ・ナチが窓に向かって火炎瓶を投げつけ、内部に火がつく。外へ何とか逃げ出した人を棍棒で殴りつけている様子もインターネット上で流れている。
その間、警官隊は傍観していた。
会館の屋上に赤いテープを腕に巻いた人物がいることから、屋上へ逃げるためのドアに鍵をかけていた可能性があり、消防車が到着するまでに20分(※ 北風:1時間20分との証言がある。)を要しているという証言も伝えられている。
焼け跡の調査で、死者の一部は火が出る前に射殺されるなど別の原因で殺され、遺体が動かされていることが判明、レイプされている疑いのある遺体も発見された。
50名弱が殺されたと伝えられているが、反クーデター派は100名以上が殺されたと主張、300名という数字も流れている。
虐殺の最中に動かなかった警察はその後、生き残った反クーデター派の住民67名を逮捕する。
これに怒った1000人以上の人びとが警察署を封鎖して抗議、拘束されて住民は解放されたが、クーデター政権が送り込んできた新署長のイワン・カテリンチュクは釈放の決定を見直すと語っている。
クーデター政権は治安維持のため、ネオ・ナチを中心に編成された「国家警備隊(親衛隊)」の部隊を送り込むという。
既存の軍や治安機関を掌握していないため、ネオ・ナチを使わざるをえないのだろう。右派セクターを使い、新たに約800人の準軍事組織「ドンバス」を創設するともいう。
また、ドイツのビルト紙日曜版によると、キエフにはアメリカ政府が送り込んだCIAやFBIの専門家数十名が顧問として駐在、アメリカの傭兵会社「アカデミ(旧社名はブラックウォーター)」の戦闘員約400名がウクライナ東部の制圧作戦に参加しているとも伝えられている。
4月29日にドイツの情報機関BNDがアンゲラ・メルケル政権へこの情報は報告済みだという。
すでにアカデミ系列のグレイストーンの傭兵が数百人単位でウクライナへ入っていると言われているが、同じグループを指している可能性がある。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、約150名の傭兵がウクライナのソコル(特殊機動警察)の制服を着て活動していると主張している。
このソコルは3月25日、右派セクターを率いていたひとりだったアレキサンダー・ムージチコ(別名サーシャ・ビリー)をアルセン・アバコフ内務大臣代行の命令で射殺したようだ。
その後の右派セクターの動きを見ると、ネオ・ナチの総指揮者とも言えるアンドレイ・パルビー国家安全保障国防会議議長、あるいはムージチコと同じように右派セクターのリーダーだったドミトロ・ヤロシュ国家安全保障国防会議副議長も暗殺に合意していた可能性が高く、実行者はアメリカの傭兵だったかもしれない。
アメリカ/NATOはEUや国連の幹部をコントロール、「西側」のメディアも支配しているようだが、ウクライナの軍や治安機関を掌握しきれず、地元警察に造反され、住民の強い抵抗に遭っている。
インターネットを通じて事実も漏れ出ている。ロシア軍を引きずり出してNATO軍を投入する環境を作りたいだろうが、そのためにさらなる虐殺を行うことになると泥沼。
「西側」が空中分解する可能性が出てくる。
(※ 米英軍産複合体の利益と米国の世界支配を持続するには泥沼が好都合だが、EUにとってはあまりにも危険すぎる。ユーロ危機どころではない。)
助かる唯一の道は、ネオコンの戦略を捨て去ることだ。
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