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果てしない消費増税の盲信、財政審議会の三流オカルト話「8000兆債務」

 札束
 そんなに欲しいならくれてやる。全部持ってってもいいぞ。

 4/28にNHKが何度もしつこく繰り返し報道した財政審議会の発表「2060年度 債務残高は8000兆円余に」。
 その他テレビ新聞も一斉報道して、国の債務危機が猛スピードで進んでいるように煽っている。
 言うに事欠いて、46年後のことなどどうやって想定できるのか、「また、消費増税煽りの阿呆記事か」と無視していた。

 マスコミ報道にはみな「専門家」がついて、債務危機を煽っているわけですが、どだい通貨発行主の通貨債務とは何なのか。
 どういう根拠で8000兆円なのか、なぜ、46年先まで言及するのか?
 そもそも8000兆の引受け?誰も買わないでしょう。
 この発表自体が、どの角度から見ても、まるでまともな話ではありません。

 噴飯物です。報道するような価値のない発表です。
 まじめに相手とする代物ではないにも関わらず、闇株新聞氏が貴重な紙面を割いて具体的に批判し罵倒してくれました。
   ーーーーーーーーーーーーーーー
   財政制度等審議会の「SF小説」 4/30 闇株新聞

 あまり真面目に取り上げるべきテーマではありませんが、「SF小説」のつもりで読んでみてください。

 表題の財政制度等審議会とは、2001年の中央省庁再編に伴い旧大蔵省にあった5つの審議会を統合して発足したもので、予算編成や国の財政全般のあり方を検討する「財務大臣の諮問機関」です。

 要するに消費増税のための「シナリオ」を作成するところで、吉川洋・東京大学大学院経済学研究科教授を会長に、28人もの有識者・財界人・専門家で構成されています。

 その財政制度等審議会が4月28日に、国と地方を合わせた債務残高が2060年度(46年後です!)に今の6倍をこえる8157兆円に達するとの試算を示しました。

 試算では、2020年までに基礎的財政収支(プライマリーバランス)を均衡化させるとの現在の政府の財政健全化目標が達成できたと仮定していますが、基礎的財政収支とは歳出から国債の元利払いを除き歳入から国債発行を除いて算出する財政収支で、2013年度でも23兆円ほど赤字だったはずで、誰も本気で実現するとは思っていません

 つまり諮問機関なので政府の決めた財政健全化目標を「達成できるわけがないだろう!」とはいえないからですが、だとすると「本音ベース」では2060年度の債務残高がもっと膨らむことになります。
 1垓(がい)円とか、かつてのジンバブエのインフレ率みたいな数字になるのでしょうか?

 それから試算では、実質で2%、名目で3%の成長が2060年度まで続くと仮定しています。
 物価上昇目標が2%のはずなので計算が合わないのですが、物価上昇目標の2%は日銀が「勝手に」設定しているだけで、諮問する財務大臣は「こうおっしゃっている」ということなのでしょう。

 試算では2060年度の債務残高の8157兆円は、その時点のGDPの397%(この比率は現在の1.6倍)としているので、2060年度のGDPは2054兆円もあることになります。
 2013年度の名目GDPは480兆円ほどなので、前提の名目3%成長が2060年度まで続くとすると確かに「似た数字」にはなります。

 しかし20年前である1993年度の名目GDPが490兆円、1997年度では523兆円もあり、この20年間は縮み続けていた日本経済が、名目とはいえ次の46年で4.27倍の2054兆円になるというのは「SF小説」です。

 もっと不思議なのは、2020年度までに財政健全化計画が達成でき、2060年度まで実質2%、名目3%で成長するという「バラ色の世界」が達成できると仮定した日本経済で、なぜ2060年年度に国と地方の債務残高が8157兆円まで膨らむのかが、全くわかりません。

 「SF小説」にしても、もう少し現実に思えてしまう内容でないと、読んでいて面白味がありません。
 だったら2060年度には日本は破綻して国土がなくなり、日本人は月か火星にでも移住しているといってくれた方が「そうなのか」と思ってしまいます。

 だいたい8157兆円もの債務残高となれば、国債発行残高が(地方債も入れて)8000兆円にもなります。
 国債発行残高が8000兆円に膨らむということは、とりあえず「誰かが」8000兆円もの国債を引き受けているということです。
 でないとその前にデフォルトしているからです。

 日本の個人金融資産が1600兆円あるといっても個人金融負債もあり、だいたいゼロに近い預金・国債利回りではそこから増えません。
 日銀が保有国債を現在の「異次元」ペースである年間50兆円増加を46年間続けたとしても2300兆円です。
 まあ日銀当座預金を2000兆円くらいにすれば可能かもしれませんが、それでも全く足りません。

 つまりどう考えても4000兆円くらいは「ダース・ベイダー」にでも引き受けてもらわなければなりません。

 まあ増税強硬派の吉川洋会長が書いた、果てしなく消費増税をしなければ地球(日本)が滅びるという「SF小説」ですが、残念ながら「何が怖いのかもよくわからない三流のオカルト小説」になっています。
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