プーチン4/17公開質疑:何も恐れる必要はない
2014-04-18

ウラジーミル・プーチン:何も恐れる必要はない 翻訳「ロシアぶろぐ」から
大統領が国民の質問に答える
ウラジーミル・プーチンが第12回「ホットライン」(ロシア国民との長時間交流マラソン)を行った。「ロシースカヤ・ガゼータ」紙がこのやりとりの最も重要な瞬間を掲載する。
ウクライナ南東部の情勢についてこの出来事に評価を与えるために、
このところウクライナで一体何が起こっているのか、ほんの少し立ち戻りたいと思います。
あのときヤヌコーヴィチ大統領はEUとの協定に関する書類への署名を拒否しましたが、、彼は拒否というよりも、あのような条件では署名することはできないのだと言ったのです。
それはウクライナおよびその国民の社会経済的立場を著しく悪化させるからでした。そのことを私たちは知っています。
そして、彼は欧州の人々と共にその文書について考え、作業をすすめる必要があると述べましたが、結局、憲法に反するクーデターと武力による政権奪取を引き起こした例の無秩序が始まったのです。
それは誰かにとっては気に入るものでしたが、別の誰かにとってはそうではありませんでした。
ウクライナの東部でも南部でも、住民はナショナリズムの燃え上がりや、自分に対する脅威、ロシア系少数派住民を含む民族的少数派の権利が奪われようとしているのを見て、自らの将来や子供たちの将来に不安を覚え始めたのです。
やはりウクライナのこの地域ではロシア系の人々は固有の住民だからです。
しかし、すぐに母語の使用禁止に関わる決定を覆そうとしました。
もちろん、住民は警戒しました。この後何が起こったのでしょうか?
これらの住民との話し合いをするどころか、各地域の知事やトップの地位に、中央から指名を受けた者たちが派遣されたのです。
それは地方のオリガルヒや億万長者です。
住民はオリガルヒに対して非常に懐疑的な態度をとっていて、オリガルヒは民衆を搾取して国の財産を盗んでいる上に、全ての地域の行政長官や首長として派遣されたのだと考えています。
もちろん、これがさらなる不満を生みました。
住民は自分の周囲からリーダーを擁し始めました。
政権がこれらのリーダーにしたことは何でしょうか?
それは全員を牢獄に入れることでした。
これは、ナショナリスト集団が武装解除をせず、逆にますます東部における武力の適用の恐れが出てきたことを背景にしています。
東部では人々が自ら武装を始めました。
ウクライナ国家で何やら良くないことが起こっていることを認識し話し合いを試みるどころか、ますます武力による威嚇を始め、市民に対して戦車や飛行隊を出すに至ったのです。
これがウクライナ現政権のもう一つの非常に深刻な犯罪なのです。
やはり、現政権が国をどんな穴に、どんな崖に引きずっていくのかを理解するよう私は望みます。
そういう意味で、私は今日の協議の開始は非常に重要だと考えています。
私が思うに、いかに事態から脱却するかを今日共に考えることが非常に重要なのであり、この本物の、見せかけでない、本物の対話を人々に提案することが重要なのです。
現キエフ政権は東部を訪れたところで誰と会うというのでしょう?
彼らは自分たちが指名した者たちと会うのですよ。
そんなことのためにドンバスへ行く必要はないし、それなら彼らをキエフへ呼んでそこで協議をやれば十分です。
住民と話をし、彼らの本当の代表者たちと話し合い、住民が支持している人物と話す必要があります。
皆を牢獄から出し、住民がリーダーを準備をするのを助け、対話を始めることが必要なのです。
東部では連邦制の話が出ていますが、キエフではすでに、ありがたいことに地方分権の話が出ています。
これはどういう発言でしょうか?
交渉のテーブルにつき、問題となっているのは何かを理解し、解決法を見つける必要があります。
武力や戦車、航空隊の使用ではなく、対話の過程でのみ、民主的な手続きの過程でのみ、国内に秩序をもたらすことができるのです。
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