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もうすぐ北風が強くなる

オリジナル民主党の現実

民主党代表選について思うこと。
 
 6月の鳩山・小沢辞任を受けて、副代表だった菅直人氏が民主党代表となり、自動的に日本の総理となった。
 
 ところが、菅氏は党代表と総理になるやいなや、大方の予想もしない行動を取り始めた。
 挙党一致どころか、鳩山・小沢辞任の隙に乗じて「静かにしていただく」なる暴言を吐いたこと。党と政府からの小沢グループ(以下G)と鳩山Gの排除。反小沢で名高い仙谷氏と枝野氏を政府と党の最高権力につけたこと。
 参議院選に向けて2009年の政権交代マニフェストの変更後退。「生活第一」スローガンの放棄。外交、経済政策の放棄。典型的には消費税増税宣言。
 
 消費税増税で、景気と雇用を拡大するという珍説だが、おまけが付いていて、300万以下は無税にするとか、翌日は400万以下は控除するとか、(どうやって?!)。
 
 そして、参議院選は大敗北となった訳ですが、今度はいわゆる敗北責任を全く無視して居直り。
 あっという間に党代表選となった訳ですが。
 
 鳩山氏の支持により、小沢氏が出馬表明したところ、なんと数日たって鳩山氏が帰国したら挙党体制の名目でトロイカ+1を提案。「密室談合」との批判が出るや、とたんに翌日撤回して、出馬表明。
 
 この3ヶ月、菅政権は一体全体、何の仕事をしてきたのか。
 一体何を考えて、仙谷や野田と何を相談していたのか。国の政策を話し合っていた形跡は無い。
 
 ついに敗北を覚悟で出馬表明し、元気になったらなったで、その後の発言は相手の足を引っ張る発言ばかり。肝心の政策発言はすべて情緒的な空文句で、参議院選中と同じで具体的な道筋は何も無い。
 
 片や、小沢氏の政策意見は2009年の政権交代マニフェストそのものであり、十分に全党協議を経たもので、その後にやや肉付けして、今は国民に浸透しているものである。
 
 知識、能力、行動、誠意など、あまりにも両候補の「差」がありすぎる。
 投票する有権者党員は侮辱を感じないのだろうか。
 この3ヶ月、実際驚き呆れることが続いた。
 
 野党時代には気付かなかった。
 副総理としては、亀井静香氏との喧嘩以外には、ほぼ何もしなかった。ので気付かなかった。
 
 何も勉強せず、すべていい加減で、他人頼りで、自分では何も働かず、何も責任を取らず。人の弱みにつけ込み足を引っ張る。 
 これは一体、どういう人間なのだ。議論とか話し合いのレベルにならないではないか。
 社会人なら大切なのは先ず誠意。次に能力に。人に誠意があれば、努力して向上する。
 誠意も無く、かつ能力も無ければ、人としての価値はない。
 
 菅直人氏は、一体本当に何十年も政治家だったのか?
 この人が、最初から常に民主党の3役だったのは何故なのだ。 
 
 情けない事実だ。
 民主党というのは元々が、こんな男を常に三役にしてきた集団だったのだと思うしかない。
 菅政権の構成が政府も党も「オリジナル民主党」ばかりなったのは偶然ではない。
 もちろん、菅直人の権力欲に都合が良いからだ。
 
 「オリジナル民主党」の時代に如何に彼らが、少数だっただけでなく、何かしら学芸会的だったことを思い出す。
 
 民主党は政権を取った責任政党である。能力も誠意もない「投機的分子」は、排除しなければならない。
 こんな連中を放置しては、まともな党内政策議論にもならない。政策実行にならない。

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コメント

本当にその通りです

全く権力というものはその人間の本性をさらけ出すものですね。それが醜いものだと分かった時に管直人の政治生命は終わったと誰もが考えるでしょう。自業自得です。

コメントをありがとうございます。
そうですね。
確かに、権力の位置に付くと人の素顔が現れますね。
国の政治ならずとも、そんな人が結構いますね。
遠くから見ているならともかく、
小沢氏・鳩山氏は直に付き合っていて、解らなかったのか..........。
と思い、残念です。

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