事故から3年、状況は悪化している
2014-03-11

原発事故から3年・・・事故当時より状況が悪化している 3/11 「がんばれ福島原発」から (元原発技術者、浅川凌氏のブログ)
ブログの更新をしばらく休んでいました・・・
原発事故から3年が経過しようとしています。
事故当時から何が改善されたのだろうか?
4号機の使用済み燃料の取出しが開始された事。
1・3号機の建屋にカバーがされ放射性物質の拡散が若干少なくなった事。
これだけ?????
そう!!これだけなんです!!
1~3号機は、高線量で何も手が付けられない状況が続いている。
4号機の作業は、3号機の高線量の影響をまともに受けてしまい作業員の被ばく線量が急上昇している。
事故当時は、絶対に認めなかった配管破断も発表された。
3号機の原子炉建屋1Fでは、水の流れまで確認された。
いつの間にか地下水が問題視され、冷却に使用された水の行方は地下水に置換された。
汚染水タンクは、仮設と言わざるを得ないタンクを採用し、作り続けている。
廃炉は、今後30年とも40年とも言われているが、こんなタンクで大丈夫とは誰も考えていない。
原子炉建屋・タービン建屋の回りは、汚染水が沁み込み環境線量が上昇している。
ウィークポイントである配管は、錆び付いて継ぎ手部分から高線量汚染水が漏れ出し始めている。
こんな状況で原発の再稼動などと、たわけた事を言い始めた政府は何処を向いているのか?
考える事をやめてしまった日本人は、人事と捕らえて危機感すら感じないのだろう。
情報統制とプロパガンダによって現実は遮蔽され、あるいは娯楽番組やスポーツ中継など低劣なコンテンツによって人間性は後退し、
我々は考えているのではなく報道者のストックフレーズを自分の言説として口にしているのであり、
つまりは思考体系を他者に委ねるという「知力放棄の文化」によって支配構造が維持されている事にも気づかない。
汚染ガレキが拡散され、汚染食品が流通し、自身が、子供が、父が、母が、兄が、姉が、弟が、妹が、
恋人が、友人が緩慢に、しかし確実に生命をそぎ落とされているにもかかわらず、
それに対する理解も、想像力も、怒りも、リアリティもない。
人間生命がこれほどあからさまに蹂躙されているにかかわらず、この社会はその価値性や尊厳性という
概念すらも逸失しているのか?
光が見えてこない・・・
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