秘密保護法強行採決に抗議、靴を投げたAさんが未だ拘置
2014-02-23

秘密保護法が強行採決された際に、抗議して傍聴席から靴を投げたAさん。
未だに勾留されている。
靴は誰にも当たっていない。
業務の妨害にさえなっていない。
勝手に脱げて落ちたのと何も変わりはない。
見せしめの勾留、見せしめの起訴。
そして、高額の保釈金。
この国は恐ろしい国だ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【秘密保護法】国会靴投げ事件 不起訴求め検察庁に署名提出 2013/12/16 田中龍作ジャーナル
治安維持法の時代に歴史のコマが後戻りした夜に起きた“事件”だった。今国会最大の争点となった「特定秘密保護法案」の審議が参院本会議で最終盤を迎えていた12月6日夜のことである。参院本会議を傍聴していたAさんは議場に靴を投げ入れ、威力業務妨害の現行犯で警察に逮捕された。
Aさんは明日(17日)、1回目の勾留満期を迎える。ツイッターなどで呼びかけて集まった支援者20人余りがきょう、東京地検を訪れ、3,636筆の署名を添えてAさんを「不起訴」にするよう求めた。
6日、Aさんと同じブースで国会を傍聴していて一部始終を目撃していた男性(50代・都内在住)も参加していた。男性に当時のもようを聞いた―
(日本共産党の仁比聡平議員の質疑が終わった頃)、自民党議員たちが「質疑打ち切りと採決」を求める声を上げていた。
その時だった。「やめろ。強行採決するな」。最前列で傍聴していたAさんはびっくりするような大きな声をあげると同時に、右足の靴を議場に向かって投げた。
間髪を入れずに2人の衛視が飛んで来てAさんを捕りおさえた。Aさんは「放せ」と叫んだが、議場から引きずり出された。
靴が誰にも当たらなかったこともあり、議員たちは無反応だった。
Aさんは接見の弁護士を通じてメッセージを発した―
「自民党議員がおそろしく下品なヤジを叫ぶ中で、私たち傍聴者にはヤジどころか拍手すら許されていません。
この状況では、与党の議員が、“ 我々が主人であり、国民は我々の下にあるのだ ”と勘違いしても仕方がありません」
「事実与党議員のおごり高ぶりをこの目で見て、それは目に余る耐え難いものでした」
「私は秘密保護法廃案を心から願う日本中の心ある仲間たちと世界中で心配してくれている友人たちに「私たちは絶対にこの強行採決を許さない」というメッセージを伝えたいと思いました」
「また私たちの怒りがどれほど強いものかを与党の議員たちに伝えたいと思いました。
そのために傍聴していた私はやむにやまれず自分の靴を本会議場に投げ込んだのです」。~Aさんのメッセージ、ここまで~
小挙区制度の矛盾により有権者の20数パーセントの支持しか得ていない自民党が巨大与党となり、国会運営を ほしいまま にする。パブコメで8割弱(約7万人)が反対しようが、お構いなしだ。「特定秘密保護法」に反対する有権者の声は政治に届かない。
どうにもできない国民の怒りが、靴に乗り移ったのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
2/6 「薔薇、または陽だまりの猫」から抜粋
★東京拘置所の「秘密保護法と闘う男」Aさんからメッセージ★
「みなさん、私は逮捕されて約50日、起訴されて約1ヶ月です。
私は元気ですが、本来、逮捕・起訴されるべきは憲法違反の大悪法を強行採決連発で成立させた安倍首相や菅官房長官たちだと思います。
絶対に彼らを許しません。
私は市民の怒りを代表・代弁して抗議し、逮捕されました。
ですので、秘密保護法に反対するすべての皆さんで、力を合わせて私を取り戻して下さい。
よろしくお願いします。
保釈に向け、まとまったお金も必要なので、カンパもよろしくお願いします。」
ーーーーーーーーーーーーーーー
【秘密法弾圧・緊急のお願い】Aさんの保釈確定、保釈金200万円!Aさん解放へ全国からの緊急カンパを 2/21 「薔薇、または陽だまりの猫」氏から
【秘密法弾圧・緊急のお願い】Aさんの保釈確定も、保釈金200万円が足りません。Aさん解放へ全国からの緊急カンパをお願いします!
12.6 秘密法国会傍聴者弾圧救援会
2月18日に東京地裁がAさんの保釈を認めました。東京地検も「準抗告」をしないと決めたので、Aさんの解放が確定しました!
しかし、地裁に「保釈金200万円」が要求されました。
これを全額払わなければAさんは外に出られず、閉じ込められ続けます。
しかし救援会は残金が少なく、まだ大幅に不足しています。
そこで皆さまにAさんを早期に取り戻すための緊急カンパを呼びかけます。
金額が大きいためぜひとも多くの方のご支援をお願いします。
また今後の裁判支援にも様々な費用が必要です。
秘密法に反対した全国のみなさま、以下の口座にぜひとも振込をよろしくお願いいたします。
★郵便振替口座:00130-0-586573
★加入者名:12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会
それにしても、Aさんの逮捕・勾留・起訴の不当性は明確です。
なぜ、こんな莫大な大金を払わなければ出られないのでしょうか(裁判が終われば全額戻ります)。
私達はこれを見越して解放要求署名で<保釈金も保釈条件もつかない無条件の解放>を求めて523名の賛同ともに地裁へ提出しました。
http://urx.nu/6AnA
しかし地裁は無視しました。
これはお金で解放を遅らせる究極の人質司法であり、地裁のこの決定は許されません。
監獄にはこれが払えないため何ヶ月も何年も監禁され続ける人が本当にたくさんいます。
地裁は保釈金の要求をやめるべきであり、この制度は変えるべきだと思います。
そして不当な逮捕・勾留・起訴を全国の声で無くしていきましょう。
とはいえ運動弾圧で初公判前に保釈が決まるのはとても珍しく画期的な事です。
秘密法反対運動が高揚した事で勾留や裁判への注目が高まるのを恐れた事、解放要求署名で保釈制度を徹底して問題にし、多くの賛同が集まった事が大きいと思います。
私たちはこれを前例にして、地裁に今後も起訴前・裁判前の即時解放をさせましょう。
安倍政権に秘密法強行採決の責任を、警視庁に不当逮捕の責任を、東京地検公安部の岸洋介、鈴木敏宏に悪意の起訴の責任を取らせていきましょう。
12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会
ブログ: http://himitsuhokyuen.wordpress.com/
ツイッター: @himitsuho_9en
メールアドレス: himitsuhokyuen@gmail.com
〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階 救援連絡センター気付 03-3591-1301
カンパは
★振替口座:00130-0-586573
「12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会」

強行採決が提案され、野党は直ちに退場、可決宣言。与党議員はいたが、投げられた靴にはほとんど気づかず(一人だけ?)。「威力業務妨害」の事実効果はなし。
- 関連記事
-
- 報道への弾圧を撤回し謝罪せよ:新聞労連 (2014/03/07)
- 救援連絡センター運営委員を不当逮捕 (2014/02/28)
- 永続敗戦論、白井氏インタビュー(1):朝日 (2014/02/26)
- 永続敗戦論、白井氏インタビュー(2):カナロコ、毎日 (2014/02/26)
- 永続敗戦論からの展望:白井聡 (2014/02/24)
- 秘密保護法強行採決に抗議、靴を投げたAさんが未だ拘置 (2014/02/23)
- 馬鹿が同じレベルの人間を集めた政権 (2014/02/22)
- 中国の日本兵と銃後の日本人、闇と光 (2014/02/16)
- 安倍「私が最高責任者だ」大放言に党内からも非難 (2014/02/15)
- 「つくる会」系教科書強要 安倍政権が沖縄竹富町に直接圧力 (2014/02/15)
- NHKのインタビュー、大使とワシントンは拒否! (2014/02/15)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/2153-07e534fc