実は誰でも知っていること
2014-02-20


卓上四季 2/19 北海道新聞
知っている
未曽有の大雪で関東甲信地方を大混乱に陥れた低気圧は、道内でも猛威を振るっている。
道東を中心に道路は寸断され、数多くの世帯が孤立し、避難を強いられた。
昨年、9人の命を奪った「ホワイトアウト」(白魔)の恐怖を思い出す
▼日曜日の本紙「読者の声」欄に載った札幌市南区の女性(63)の投書を読み直した。
それは、日本海側の吹雪を告げる天気予報に泊原発周辺の白魔を想像し、過酷事故時の住民避難の困難を訴える
▼昨秋実施された「道原子力防災訓練」の想定の甘さを鋭く見抜いた上で、語られた言葉が胸に迫る。
<どんなに対策が講じられようと、冬の北海道で迅速な避難など無理だということを、私たち道民は、実は知っている。高橋知事もきっとご存じだ>
▼そう“実はみんなが知っている”。
原発を造った会社の社長とて同じだろう。
が、北電の川合克彦社長は電気料金の再値上げを表明した。
「電気料を安く抑えたいなら原発再稼働を認めろ。道民は原発と暮らせ」といわんばかりに―
▼ならば聞こう。
白魔が視界を閉ざす日に放射能に襲われたらどう逃げるのか。
事故は起きない?
誰も神話を信じない。
吹雪の日に想定外の大震災は発生しない?
地球はそんな約束をしてくれない
▼投書は、道民の生命を守れない以上、<知事は泊原発の再稼働に同意できないと思う>と結ぶ。
私も、そう思う。
2014・2・19
- 関連記事
-
- 「フクシマ地球規模の汚染へ」仏FR3放送:全訳 (2014/03/14)
- 事故から3年、状況は悪化している (2014/03/11)
- 小出:原発事故3年、報道されないこと (2014/03/10)
- 原発は敷地ごと崩壊する可能性 (2014/02/23)
- 元社員:エリートと捏造の東京電力 (2014/02/23)
- 実は誰でも知っていること (2014/02/20)
- 1ヵ月でもいいので安全な場所に移るよう強く勧めたい:三田医師 (2014/02/17)
- EU基金研究:日本の56,000km2 4,300万人が放射能汚染 (2014/02/17)
- 工藤函館市長、大間原発の建設差し止め訴訟を正式表明 (2014/02/16)
- 都知事選、勝てなかったが原発反対勢力は二倍となった (2014/02/12)
- 世界最悪となっている小児甲状腺がん (2014/02/12)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://bator.blog14.fc2.com/tb.php/2145-c1a25589